【謎解き感想】絶望テレビからの脱出

全国150万人の”話題のドラマはついつい見ちゃう”皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は現在SCRAPナゾビル吉祥寺で開催されている 『絶望テレビからの脱出』に挑戦してきました! 

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【ストーリー】
あなたたちが訪れたのは、今日から開局する「すくらテレビ」の新設スタジオ。
そのスタジオに開局記念番組の観覧に来ているところだ。
番組はいつ始まるんだろうとワクワクしながら待っていたそのときだった。

「た、大変です! 助けてください!!」

さっきまで僕たちを案内してくれたADさんが、
顔面蒼白でスタジオに飛び込んできた。

「先ほど、リハーサルを終えてスタッフと出演者で食事をしたところ、
全員が急な腹痛を訴え病院に搬送されてしまいました!! 
おそらくカルボナーラに入ってた牛乳が原因かと……」

「えぇっ!! じゃ番組は中止ですか?」

「いえ、番組は絶対に中止できません! 
開局記念番組を失敗させるわけにはいかないんです!
……こうなったら、この番組を放送できるのはみなさんしかいません!」

「僕たちが!?」

「我が社の運命がかかってるんです……どうか助けてください!!」

スタジオに残されているのは、暗号のような難しい専門用語で書かれた台本のみ。

1時間後に生放送は始まる。失敗は許されない。
ディレクターもカメラマンもキャスターもお天気お姉さんも全部僕たちがやるしかないんだ!
全ての資料や台本の謎や暗号を解き明かし、チームの力で生放送を成功させろ!!



SCRAP×サバンナ高橋茂雄 共同制作「絶望テレビからの脱出」CM第2弾

【プレイ方式】
タイプ :ルーム型
制限時間:60分
人 数 :6人1チーム

今回私は謎解きに失敗しました!

個人的満足度★★★★★★★★☆☆ 8/10点 

≪一言≫
ヒラメキと想像力で放送を成立させる。大人の職業体験公演

ざっくり感想

前回の『配信者には殺せない』の余韻も冷めやらぬまま、またもや吉祥寺の謎解き感想です。なぜなら同じ日に挑戦しているから


「チームを固めた方が絶対に楽しい」との声が散見されたので、いつのも謎解き仲間たちを集結させて挑みましたよ。
残念ながら結果は失敗だったんですが、やり切った達成感と、なかなかよそでは味わえない職場体験で、大満足な公演でした


会場はSCRAPナゾビル吉祥寺。
受付をすましてイントロダクションの紙を受け取り、しばらく読みながら談笑しながら待っているとスタッフの方が登場。
彼女に連れられて、地下の階段を下ります。


当日我々のチームには女性が2人いたのですけれど、扉に入る前に「スカートの方はズボンのご用意があります」との言葉が。
詳しく聞くと、 この公演なかなかの運動量らしい。それに加えて立ったりしゃがんだり、はたまた地べたを這いずり回る可能性があるとのこと。
そんなにハードな公演なのかと衝撃を受けました。


そこまで言われると万全を期したいのが我々、先に女性陣が部屋に入り着替えることに。
廊下で待っている間、『うんこドリル』の周遊謎らしい小謎群を解いていました。
全部で10問ぐらいあったんですけど、これだけ手を変え品を変え謎が作られるのは称賛に値します(白目)


着替えが完了したとのことで会場へ入ると、そこには朝の情報番組を模したセットが。
これが凄くリアルというか、みんながイメージする情報番組のありそうな感じをぎゅっと濃縮して地方の寂れた感をひとつまみ加えたような仕上がり で、思わず歓声が上がりましたね。同施設でやっていたラジオ局よりもリアル度は高かったかもしれません。


私たちは番組観覧ツアーの参加者というテイでお話は進行。
途中「番組制作体験」みたいなのも挟まり非常に和気あいあいとした雰囲気が流れていたのですが…番組ADさんがとった電話の内容がこれから起こる嵐を告げるものだったのです!


という絶体絶命な瞬間にズバッと挟まれるOPこれが最高に気持ち良かったですね。
アバンタイトルの行動を自分たちがやっているわけですから、本当に没入感が高かったです。
数あるSCRAP OPシークエンスの中でも上位に入る素晴らしさだと思います。


さぁここから本編なのですが、正直マクロな視点で感想云々を語れる人は少ないんじゃないでしょうか。
ネタバレになるので詳しくは言えませんが、もう私は目の前のことをやるのに精いっぱいで、他の人なんて構っていられない状況。
常にテンパっていて、おそらく他の5人もそうだったと思います。
それだけ個々の責任が大きいというか、みんなで1つの番組を成立させる大変さを感じました。


その分クリアできた時の嬉しさは格別で、ADさんの「OKです!」の声が聞きたいがために頑張ったところがあります。
余談ですけど、公演が終わった後の飲み会がめちゃくちゃ盛り上がりました。
他の人の動きを聞いてみると「えーっみんなそんな事やってたの⁉Σ( ゚Д゚)マジカ」と驚くことうけあい。

謎の感想

『絶望テレビからの脱出』はルーム型に分類されますが、部屋から出るのが目的ではありません。
なんとかして放送を成立させる。というのが至上の命題となっています。

出てくる謎は「放送を成立させる」という着眼点のもと作成されている ため、物語との違和感なく飲み込みやすい作り。
これは日頃テレビで活躍しているサバンナ高橋さんの視点が生かされているのかなと思います。
仕事場はいつだって戦場なのである。ということを改めて気づかされました


そのためどんなに絶望的な状況でも諦めず、文字通り使えるものなら何でも使うという強い精神力が必要です。
もちろん、一見使えなさそうなものをどうにかして使えるようにするヒラメキと工夫力も大切で、私たちにはそこが足りなかった…。

突飛な世界観ではないため、出てくるアイテム類も私たちが日頃目にするようなものばかりなんですが、実はとんでもない情報がさりげなーく記載されていたりして、見落とす=死につながる。
想像力をもって探索をすることが成功への道となるでしょう。


ラストの生放送に向けて頑張ってはいたんですが、私たちの健闘もむなしく、壮大な放送事故を起こして番組は終了しました。
人生初の放送事故です。

悔しさはもちろんあるんですが、これまでの公演以上に60分間をやり切った感が強く、むしろとても楽しかった。
そんな爽やかな気持ちで会場をあとにできました。
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スタッフジャンバーも着れます。

ちなみに今回、特典付きのグループチケットを購入したので、私たちの60分間の奮闘が録画されたデータをお土産で頂きました。
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容量は驚異の1.5GB! チーム内でシェアOKなので、他の人の動きを見直したりみんなでワイワイ反省会をするのに役立ちます。


そんなこんなで 『絶望テレビからの脱出』という名の大人のキッザニア公演でした。またこんなのあったらいいなー

【謎解き感想】配信者には殺せない

全国150万人の”芸術系ストリーマー”皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は現在SCRAPナゾビル吉祥寺で開催されている
『配信者には殺せない』に挑戦してきました! 

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【ストーリー】
大人気動画クリエイターが、アトリエで生配信をしている。
「どうも、ユキです! 今日は待ちに待った油絵の新作発表を行います!」
一方、その隣の倉庫では、その油絵と“まったく同じ状況”で男がひとり死んでいた……。

第一発見者はアート作品の制作過程を配信をしているユキ。被害者は彼女のマネージャー。
現場の状況から、ユキが犯人だと推理した刑事のあなた。
しかし、ユキには鉄壁のアリバイがあった。

「マネージャーが殺された時間、私は1万人の前で生配信をしていたのよ」

彼女はのらりくらりと推理をかわしていく。
さあ、あなたは細かな観察力と大胆な推理で犯人を追い詰めることができるだろうか?


【プレイ方式】
タイプ :特殊型
制限時間:ドラマパート+捜査時間で70分
人 数 :1~3人1チーム

今回私は謎解きに成功しました!

個人的満足度★★★★★★★★☆☆ 8/10点 

≪一言≫
ちょっと趣向の違う新たな「リアル」。逆転裁判、コロンボ、古畑好きのあなたに

ざっくり感想

実際に鍵のかかった部屋に閉じ込められ、その場所から脱出する「リアル脱出ゲーム」
闇と共に会場に忍び込こみ、ミッションを達成する「リアル潜入ゲーム」など、
様々な体験型イベントを手掛けるSCRAPが送り出す新たな地平線。

それが 実際に事件現場を捜査し、推理とヒラメキで犯人を追い詰める「現場捜査ゲーム」なのです。
会場に再現された事件現場。そこを調査し、手掛かりや証拠をもとに犯人の動機やアリバイを見破ることがこのゲームの目的。


今回の『配信者には殺せない』は「現場捜査ゲーム」のシリーズ第二弾。
大人気動画クリエイターであるユキの生配信中に起こる殺人事件。犯人はユキに間違いないのだが、彼女には鉄壁のアリバイがあって…というストーリー。犯人であるユキはタレントの千秋さんが演じています。


ここからわかる通り、「現場捜査ゲーム」は犯人を当てるのが目的ではありません。 犯人が犯行を「どうやって」なしえたかを紐解いていくのがこのゲームの特徴。
犯人が事前に分かっている設定はドラマの古畑任三郎や刑事コロンボを思い出しますね。あれは視聴者に犯人とある程度のシンクロをさせることで追い詰められた時のドキドキ感を味合わせる魅力がありましたが、今回は私たちが古畑やコロンボ側です。



会場は吉祥寺にあるSCRAPナゾビル吉祥寺
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夏に挑戦した『あるラジオ放送局からの脱出』以来の参戦です。吉祥寺は日頃の行動範囲と少しずれているので、エイヤと気合を入れないと来れないイメージ。

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受付を済ませるとスタッフの方からタブレットを手渡され、それを後方のエリアにあるスタンドに置き、OP映像がスタート。


動画クリエイターのユキはYouTube的な場所で活躍している人なんですけど、チャンネル登録者数が30万人という芸術系のYouTuberとしてはかなりの人気度を誇る人物。
「登録者数が30万人で生配信に1万人が視聴しているのは、このレベル帯では非常にリアル」とは友人の談。

そこから地下への階段を降り、捜査現場へ到着。刑事さんから現場保存に関する注意事項を聞いたら、いざ捜査開始です。

現場はTHEクリエイターのオフィスのような感じで、雑然といろいろなアイテムがころがっており、小道具的にも公演的にも見どころがたくさん。
その中でも情報がありそうなアイテムには数字が振られており、それをタブレットに打ち込むことでそのアイテムにまつわる話を確認できます。


アイテムに書かれている情報やちょっと抜けた捜査員の会話など、ところどころにクスッと来る要素があり、人が死んでいる現場でありつつもワイワイと楽しめる緊迫感 に仕上がっています。
トリック原案として参加している逆転裁判シリーズプランナーでもある山﨑剛さんのエッセンスが感じられましたね。

逆転検事2(通常版)

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謎の感想

現場捜査ゲーム銘打っていることもあり、やっぱりいつも遊んでいるリアル脱出ゲームとは少し違う なと感じました。
現場捜査ゲームのほうがより推理・論理要素が強めというか、リアル脱出ゲームみたいに「試行錯誤して駄目なら次」みたいなプレイ方法ができないつくりになってるんですよね。
言ってしまえば虫食いのテスト用紙を選択肢で埋めていくような感覚。ミステリーナイトとかそうですよね。
得意な人と不得意な人によって感じる難易度に幅があるような気がします。


もちろん私は脳筋なので結構苦労した部分もあったんですが、友人にだいぶ助けてもらいました。


ただ、推理が苦手な人であってもヒントが充実しているので、制限時間いっぱいまで煮詰まる事はないと思います。
あと普通に作品として面白いので、途中で白けてしまうこともないでしょう。


中盤以降は本格的にユキを追い詰めるパートが開始され、より体験型の比重が重くなっていきます。ここでのユキの言い訳なのか屁理屈なのかわからない弁論が個人的にはツボ。
ラストは制限時間ギリギリでなんとかクリア!いやー「証拠分かってるんだけど証明の方法がない」のはミステリーの醍醐味 ですよ。とてもハラハラしました。
そして最後にユキへ突きつける最後の証拠。思わず「くらえっ!!」って言いましたね。


無事に犯人を捕まえた私たちは、とりわけ優秀な捜査員だったようで、警視総監から表彰状をいただきました。
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こういう+αの要素があると嬉しいですよね。


そんな感じで初の現場捜査ゲームでしたが、苦手な要素がありつつも大変楽しませていただきました。第一弾の方も俄然遊んでみたくなりました。
欲を言えば、トリックは目の前で再現出来たら最高でしたね…って感じです。

これからやる人に1つアドバイスをするとすれば、このゲーム1~3人で挑戦可能なんですけど、やるなら1人か2人でプレイがおススメです。
3人だと手持ち無沙汰な人が出てきてしまいそう。


これまでの謎解きとは少し変わった現場捜査ゲーム。興味のある方ぜひ挑戦してみてください!


【謎解き感想】丸の内謎解きガイドブック

全国150万人の”QuizKnockファン”の皆さまいかがお過ごしでしょうか。
鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は現在東京丸の内エリアで開催されている
『丸の内謎解きガイドブック』に挑戦しました!

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【ストーリー】
 週末の丸の内、多くの人がせわしなく往来する交差点に、
外国から来た様子の女の子が
一人ポツンとたたずんでいるのを見かけた。
女の子はいかにも困った様子で、
歩道に立てられた看板を見ている。
(迷子だろうか……)
声をかけるか迷っていたところ、少女も私に気づき、
こちらに向かってきて言った。
「私、アン。イギリスから東京に遊びに来たんだけど」
アンは少し赤くなった目で私を見つめる。

「パパがね、いなくなっちゃったの」

彼女は手にガイドブックのようなものを持っていた
「パパがね、困ったときに見るようにって言ってたんだけど、
私ひとりでは全然意味がわからないの。
だから、パパをさがすのを手伝ってほしいんだけど……」
こうして私はアンと、丸の内をめぐる冒険に出ることになった。


【プレイ方式】
タイプ :周遊型
制限時間:なし(想定プレイ時間100~150分)  
人 数 :1人~

個人的満足度★★★★★★★★☆☆ 8/10点 

≪一言≫
QuizKnock初の大型謎解き公演。めっちゃ本格的です。

ざっくり感想

「クイズで楽しむ神羅万象」をスローガンに、YouTubeをはじめ様々なメディアで活躍している東京大学発のWEBメディアQuizKnock。

いつもクイズや動画で我々を楽しませてくれる彼らが、なんと今回謎解きイベントを開催いたしました。しかも周遊公演!
今年の7月にLINE謎を発表してその時のことも記事にさせてもらったんですが、あの時はあくまでWEBコンテンツだったわけで。
今回は実際に外に出て謎を解く周遊型ですからね…企画やら規模やら全く違うんですよ。

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これは1人のファンとして遊ばないワケにはいかないし、どんな謎を作るのか気になる!というわけで遊んでまいりました。


舞台は東京駅から歩いてすぐの丸の内エリア一帯
新丸ビルやKITTEなど新しい綺麗でおしゃれなビルが並ぶ傍ら明治生命館などの重要文化財も立ち並ぶ、まさに温故知新と言った場所。
クイズノックが選ぶ場所としてはぴったりではないでしょうか。


キットは丸の内二丁目ビルにあるカフェ「Marunouchi Happ.stand&gallery」で購入。
キットだけ買ってさっとお店を出ることも可能ですが、今回は一緒に季節のドリンクを買いました。
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お店では食事しながら謎を解いている人もチラホラいましたよ。

キットはミニトートバッグに入っています。お得!
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そしてさっそく謎に取り掛かったんですが




いや、めちゃくちゃしっかりしてるな!?と驚くくらい本格的。


ストーリーはゲームブック仕立てになっており、ワクワク感がそがれないように気が配られています。
途中参加者に語り掛けるようなチュートリアルには思わず笑みがこぼれました。

また、初手からおもしろいギミックが用いられることで強いインパクトと、これから謎への期待感が高まる仕組みになっています。
これ面白いんですよね。ついついいじっちゃう。


謎を解くと行先が分かりその場所で新たな謎を解く、という流れを繰り返しながら物語は進んでいきます。
主役であるアンと一緒に丸の内のあちらこちらを訪ね、施設の窓だったり看板だったりを見ながら謎を解いていく、そうすると今までただ見ているだけだった丸の内の景色が少し変わって見えてくることでしょう。


謎以外の部分で言うと、ガイドブックをはじめデザインがとても素敵
柔らかいタッチの絵柄と印象的な配色。プロの仕業だな思ったら、元SCRAPでこれまでも地下謎2019やリアル脱出ゲームブックシリーズを手掛けている白木友子さんのお仕事でした。なるほど納得。

謎の感想

現地の看板やアイテムの情報を使って謎を解く、周遊型のポイントを押さえたとても丁寧な謎たち。
謎解きに慣れ親しんだ人には普通と感じるかもしれませんが、クイズで知名度を上げてきた人たちの初謎解き公演として考えると、完成度の高さにビビりますよこれは。
(調べてみたら作・演出の湯川さんは謎解き畑出身らしい)


特に キット下部にあるゲームブックの使い方が上手いなぁと思っていて。
ストーリーを進める過程でいい感じに意識の外に追いやられていたものたちを怒涛の勢いで回収する後編。ワンポイントのサプライズを用意するニクイ演出もあります。


終盤はエリアを歩き回る必要がなくなるので、その時点でどこかお店に入ってゆっくりと謎と向き合うのも良いと思います。
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謎解きエリアにあったの謎のとり


ラストの部分は「本当にやっていいの?」と思われる謎解き初心者の方もいらっしゃると思います。謎解き勢の端くれである私が言います。やっていいよ


そんな感じで80分ぐらいでクリアしました。
最後には QuizKnockの動画出演者でありで今回のコンテンツ制作・制作進行を兼任しているこうちゃんと山本さんの画像がもらえます。
これがこの公演唯一のQuizKnock要素。


実際もっとQuizKnockのメンバーが全面に出てわちゃわちゃする系の公演だと思ったんですよ。古くはアナビの百貨店の謎みたいな。

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それが意外や意外のちゃんとした公演だったので、そのギャップにやられたという感じです。


ただファンの1人としてはもっとメンバーが出ている謎解きもしたいというのが正直な気持ち…次回に期待したいところです。


QuizKnockファンはもとより、謎解き好きの人にもきっと楽しめる公演だと思います。
11月下旬まで毎日開催しているので、興味のある方はぜひ挑戦してみてください!

東大発の知識集団QuizKnockオフィシャルブック

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  • 作者:QuizKnock
  • 発売日: 2018/09/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

【謎解き感想】W –ダブる-

全国150万人の”そろそろ重ね着の季節だと感じている”皆さまいかがお過ごしでしょうか。
鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は現在タンブルウィードナゾベースで開催されている
『W –ダブる- 』に挑戦してきました! 

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【ストーリー】
-あなたのいる世界 それは重なった世界-
公演が始まると重な(ダブ)っていた。
重なる場所。重なる物。重なる公演。
あなたはこの重なった世界で謎を解き明かせるだろうか?


【プレイ方式】
タイプ :ホール型
制限時間:70分
人 数 :4人1チーム

今回私は謎解きに失敗しました!

個人的満足度★★★★★★★★☆☆ 8/10点 

≪一言≫
タンブルウィードエキスパート公演第一弾。重なる世界と幾多のナゾ

ざっくり感想

前回挑戦した『夜と僕らと七つの不思議』の敗北から数週間。

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「タンブルの悔しさはタンブルでしか晴らせない」と自らを戒め、結構本気で挑んだ今回の『W –ダブる- 』
その意気込みもどこ吹く風と、またしても敗北を喫してしまいました。



『W –ダブる- 』はタンブルウィードが新たに立ち上げたレーベル、タンブルウィードエキスパートの旗揚げ公演
タンブルウィードエキスパートは謎解き公演に慣れ親しんでいる参加者を対象にしており、 これまでの公演よりもさらにハードコアな謎やギミックが我々に襲い掛かってきます。


こちらがレーベルマーク。
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シックなモノクロなデザインがとてもカッコいい。
7角形はタンブルの擁するクリエイターの数を表すとともに、コンパスや定規で作図不可能な「尖り」を彼らが自負しているかのよう。

言ってしまえば『W –ダブる- 』は タンブルウィードとプレイヤーとの正真正銘力比べの場。こんなすごい祭りに参加しないわけにはいかないと、肩をグルグル回しながらチケットをポチったのでした。


会場はタンブルウィードナゾベース。
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当日はあいにくの雨ながら、開演時間になれば猛者たちが集い全席満員。 開演時間まで口を開く人は少なく、会場は静かな熱気に包まれていました。
まだ誰も知らない新たなレーベルの公演に、「いったい何が始まるのか」という期待を皆が膨らませていたと思います。


そんな中登場する今回の司会者サイモン玉城氏。
いつもの飄々としたスタイルで今回の公演の主旨、世界観の説明を行っていきます。
「タンブルウィードエキスパートは決して高難易度謎公演を目的としておりません。が、今回はとても難しいです‼」とのパンチラインに会場は爆笑の渦に。
それはみんな知ってた。


『W –ダブる- 』のテーマである「重なり」。会場前はどんなものか想像つかなかったのですが、テーブルに置いてあるとあるアイテムを見て、なるほど合点がいきました。
完全一致ではなく、あくまでも少しずれてダブっている。ここにこの公演の面白さが詰まっています。

小道具の細部にわたるまで僅かなブレが影響し、私たちを悩ませ、苦しませ、解いた時の爽快感を高めてくれます。


また、振り返ってみれば全てが参加者の前に提示されてあった。という構造も、恐らく源流となったであろう某公演を彷彿とさせ、敗北した私たちをさらなる深みへ落とすには十分なものでした。
いやぁー見事すぎます。

謎の感想

この公演を一言で表すとしたら「濃密」という言葉がぴったりだと思います。
繰り返し言いますけれど、『W –ダブる- 』はただ重なってるだけなんです。そこに調和はありません。
とんでもなく込み入った世界観の中で謎を解いていく必要があります。


これが本当に忙しいというか、さながら 2つの脳みそを持ちつつ反復横跳びをしながら謎に対処している気分でしたよ。
しかも双方ともクオリティがちゃんと高い。それを1回の料金で体験できるというのだから、コスパのいい公演ですね(白目)


この公演で大事なのはとにもかくにも役割分担 だなと感じました。
1テーブル4人とタンブルの公演としてはポピュラーな形式ですが、人数的な余裕は全くなし。
小謎はガシガシ解いていかないと間に合いませんし、状況把握をしっかりしないとすぐに振り落とされてしまいます。現に私も振り落とされかけました。
その時は落ち着いてストーリーカードを読んで、自分の立ち位置を明確にしましょう


中盤以降は世界の重なり方が尋常じゃなく、もはやカオス。問題を見た瞬間「ですよねー」って言っちゃいましたもん。
ここで一旦全員絶望すると思います。それでも問題には取っ掛かりがあり、活路を見いだせるのはさすがの構成力ですね。

私たちのチームは比較的詰まらず進むことができたんですが、それでもラス謎に着手したのは残り10分の時。
チームメイトが閃いてくれてこの世界について一つの推論が出たんですが、そこから先の展開に進むことができず、あえなく失敗となりました。


私たちが参加した回では9チーム中1チーム成功。いやいやそれでも十分凄いですよ。
中には2~3チーム成功した回もあったとか。…天才集団?


そんな感じでタンブルウィードとの力比べは私の負けで決着となりました。
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ですがこのままでは終われません。「タンブルEXでの悔しさはタンブルEXでしか晴らせない」を胸に、次回まで力を付けたいと思います。


次はこちらが勝つ番だっ!m9っ`Д´)ビシッ!


 

【謎解き感想】『捜査隊のラストチャンス』刑務所からの脱出

全国150万人の”どうして麻薬探知犬はシェパードが多いのだろうと思っている”皆さまいかがお過ごしでしょうか。
鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は現在東京密室で開催されている
『捜査隊のラストチャンス』刑務所からの脱出に挑戦しました!

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【ストーリー】
 来月退職することになっていたアキバ刑務所所長のスミスだが、なぜか忽然と姿を消してしまった。
 我々捜査隊は薬物の密輸組織を調査中、上層部からの命令で刑務所に侵入して隠された秘密を調べることになる。
最後に彼らが突き止めた真相とは一体・・・!?


【プレイ方式】
タイプ :ルーム型
制限時間:60分  
人 数 :3~6人1チーム

個人的満足度★★★★★★★☆☆☆ 7/10点 

≪一言≫
脱獄ものでアクション要素は随一。東京密室で一番上海型かも

ざっくり感想

以前に挑戦した東京密室三連戦。
前回は1本目『地獄の使者からの挑戦状』についての感想を書いていったわけですが、2本目である今作についてもボチボチ書いていこうと思います。

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謎解き・脱出ゲームの中で刑務所から脱出するというストーリーはかなりメジャーな設定であり、どこの謎解き制作団体も一度は作ったことのあるドが3つぐらいベタな公演。
お寿司屋で頼む卵のように、その団体の力量を測る試金石となりえるのです。


そういった意味で今回の『捜査隊のラストチャンス』は、 上海型のアクション性と電子ギミックを上手に使った面白い公演に仕上がっていましたよ。


ゲームが始まる前にイントロダクションムービーが流れるんですが、東京密室の3公演の中でこの公演だけにムービーがついてます。力の入れ具合がダンチ。
内容はボスからの指令で刑務所に忍び込み、密輸組織の秘密を調べること。
ムービーの雰囲気と相まって『ミッションインポッシプル』のような気持ちになりましたよ。


その後はゲーム『HIIMAN』のようなスタイルで刑務所へ潜入。
ここでなぜこのゲームが3人以上を推奨しているかが理解できます
なるほどねー!これは楽しいわ!上海型はいきなり場所に放り込まれて何をしたらいいかわからなくなりがちですけれど、この公演は完全に明確な目標があるのでその為にすることが分かりやすくて良い。


『捜査隊のラストチャンス』がアクション性の高い謎解きと言いましたが、 その理由はギミックはもとより公演中にめちゃくちゃ動くから。潜入捜査官らしく、動きやすい服装が推奨されます。

また上海型ではおなじみの電子ギミックが刑務所等で使うならこれ!みたいなシステムを採用しており、より没入度をアップさせてくれます。
ただ、部屋の暗さや条件があいまって判定がちょっとガバめ。何回かチャレンジする必要あるかもしれません。


演出面で忘れちゃいけないのがラストステージ。
この公演のテーマである「脱獄・刺激的」の「刺激的」要素を夏休み最終日に宿題をやるレベルでドドドっとつるべ打ちしていきます。
あの演出を予想できる人はいないのではないでしょうか。あまりに意表をつきすぎてちょっと笑っちゃったもの。

謎の感想

そんなわけでストーリーや演出面は結構いい感じだったんですが、謎解き部分はどうだったかと言うと、上海型の謎解きの特徴が強めかなと感じました。すこし大味な部分があります。


理由としては恐らく、手に入るアイテムが多すぎるんだと思います。
そのため謎ごとにいるものといらないもの、そもそも必要のないものの取捨選択をしなければいけないので結構なストレスになっちゃうんですよね。ここだけはもう少し改善して欲しいな。


前にも書いた通りアクション性が高く、実際に身体を動かしながら次のステージに進むのは面白く、テンションは落ちることなくグイグイと進むことができました。
最初の部屋と3つ目の部屋は個人的盛り上がりポイントですね。


あと最後の「刺激的」が刺激的過ぎる!
人によってはかなりの喪失感を味わうことでしょう。逆に非常にスリリングな体験なんですけどね。
映画のシーンで良く観るなーって思いながら謎に取り組んでいましたよ。


ラストは中々に焦りましたが、なんとかノーヒントでクリアすることができました。
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やっぱり閉じ込められた部屋から出るのは楽しいですね。


前回の公演もそうでしたが、公演名が『捜査隊のラストチャンス』刑務所からの脱出と、メインタイトル+サブタイトルになってるのは、シリーズ化を見越してのことなのでしょうか
個人的にはこのタイプの公演は好きなので、よりブラッシュアップして楽しい脱獄体験をさせてほしいなと思います。


東京密室の感想も次でラストです。ラストはホラーもの。果たして私は脱出できたのでしょうか。乞うご期待(ネタバレ脱出できる)


【謎解き感想】呪い鏡の家からの脱出

全国150万人の”玄関の姿見で身なりを整える”皆さまいかがお過ごしでしょうか。
鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は現在オンラインで開催されている
『呪い鏡の家からの脱出』に挑戦してきました! 

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【ストーリー】
その家には、恐ろしい顔をした女の霊が徘徊していると言われている。
女の名前は姿子(しなこ)。その美しい顔は、煮えたぎった油をかぶったために、醜く焼けただれてしまっていた。

しかし、死んでもなおこの家に取り憑いているのは、その悲惨な出来事のためばかりではなかった。

彼女は、ひとつの深い怨念を抱えているからだ。
その怨念の正体とは......?


誰も住まなくなったその廃屋に、一人の男が探索に入ったまま行方不明になってしまった。
彼の消息を求めて、後輩がカメラを持って潜入する。

あなたは、その仲間として、画面越しに指示を与えていかなくてはならない。
あなたの指示で、カメラはこの家の、奥へ奥へと進んでいく。

背後で閉ざされた玄関。暗い廊下。荒れた室内......。
そこは、何十年もの時を経てもなお、姿子が亡くなった日のままに残っている。
壁に浮かび上がるのは 暗号のような、霊の怨念。


あなたは、その怨念の謎を解明しながら、
彼女を成仏させる方法を見つけ出さなくてはならない。

バッテリーが切れるまで、60 分間。果たして彼女を成仏させ、この家を脱出することはできるだろうか?

これは、家で体験するまったく新しい謎解きお化け屋敷。
画面ごしに指示をするあなたの身も、もはや安全とは言えない......"


【プレイ方式】
タイプ :オンライン型
制限時間:60分
人 数 :1~7人1チーム

今回私は謎解きに成功しました!

個人的満足度★★★★★★★★☆☆ 8/10点 

≪一言≫
お化け屋敷謎は新たなステージへ。オンラインならではの演出と恐怖がてんこ盛り

ざっくり感想

いよいよ本丸が動きました。


私は2020年6月にクロネコキューブの『絶遠エクソシズム』をプレイし、ホラーを題材にした謎解きとオンライン公演の親和性に、驚きと可能性を感じました。

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それからお化け屋敷要素をぐぐーっと上げた公演オバケンの公演『愚カ者ノ罪過』を体験し、
プレイするホラー映画のインタラクティブ性の高さ、面白さに気づきました。

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そしてとうとう お化け屋敷要素と謎解き要素が高いレベルで纏まった公演をSCRAPが開催したのです。
その名も『呪い鏡の家からの脱出』
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共同制作にあたるお化け屋敷プロデューサー五味弘文氏は、これまでも浅草のルーム型公演で2つのどちゃくそ怖いホラー公演を手掛けており、
「SCRAPのホラーはちゃんと怖いぞ」という確かな信頼感がありますね。


舞台である廃屋は人が住んでいた形跡を残しつつも嫌な感じに荒らされており、ビジュアル面での恐怖感をばっちり演出。
特に和室に敷かれているアレは生理的にゾワゾワくるものがあり、モニターの前で1人しかめっ面で見ていましたね。
私たちの代わりに後輩君が1人でその廃屋へ向かうのですが…良く行けたな。


タイトルにもある通り、この公演では「鏡」が非常に重要な意味を持っています。
鏡で自分の顔を映したとき、もちろん自分は鏡に映った自分の顔を見ているんですが、同時に鏡側の方からも見られているんですよね。
果たしてどちらが見ていてどちらが見られているのか。その境が曖昧になった瞬間が恐怖の訪れなのです。


後半に起こるとある現象には本当に度肝を抜かれました。
物語に入りこむなんて甘っちょろいものではなく、首根っこを掴まれて否応なしに引きずり込まれる感覚
なかなか味わえないでしょう。もうね、ヤバいんですよ(語彙力消失)


そんな感じでお化け屋敷としての怖さももちろんのこと、SCRAP側もこれまでのオンライン公演で培ったノウハウを存分に生かし、
ZOOMというアプリの特性を最大限に引き出すような凝った演出が多く用意しており、ただのビックリだけではない「今のどうなってるんだ?」と思わずこぼしてしまうような驚きの体験が待っています。


私が参加した回は昼の12時というおよそ幽霊が出現しないであろう時間帯だったんですが、没入感を深めたいのでカーテンを閉めてなるべく光が入らないようにし、
ヘッドホンを装備して挑みました(ハウリング防止のためもあります)。

これが功を奏したと言いますか、いつもよりも耳から入る情報がクリアで臨場感バツグン。
これからやる人は 絶対にイヤホンかヘッドホンを付けて遊ぶのがおススメですね。

謎の感想

後輩くんは手にスマホを持ち、私たちとZOOMで会話しながら家の中を進みます。
そのため彼の見ている世界を一緒に見ていくこととなり、私たちは映像に映る様々な手がかりから情報を読み取って、彼に指示を出していきます。

その為ガッツリ謎解きというよりも、ボロボロの廃墟で手掛かりを集めてストーリーを進めていくアドベンチャーゲームのような面白さ があります。
そもそもお化け屋敷の中で謎が解けるような頭を持っている人は稀なんですよ!


途中には7人全員の力を結集しなければ解けない謎もあり、真剣に取り組みながらもワイワイと盛り上がれるポイントがあるのもグッド。
ここの解き方はチームによって個性が出ると思うので、参加された方とぜひ話してみたいなとも思ったり。


物語が進むにつれて謎もよりシビアになっていきます
ここで改めて大切になってくるのは情報の共有で、特に今回のような緊迫感のある公演は1人で認識できる情報量は少なくなりがち。
気づいた点は積極的に口にするのが脱出へのカギとなるかもしれません。


テンポよく解いていたつもりでしたがラストは結構時間ギリギリに。
テンパり×恐怖というかなり頭が回らない状態でしたが、仲間の1人がひらめき見事に成功。
無事に呪われた家からの脱出を成し遂げたのでした。

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ラストの演出も凝っており、最後までたっぷり楽しめましたよ。


そんな感じできっちり怖くて楽しい『呪い鏡の家からの脱出』の感想でした。
個人的にはやはり恐怖度はオバケンの方が勝っている気がしました。
技のSCRAPと力のオバケンといった印象です。これからも両団体のコンテンツには期待しかありませんね!


全然関係ないんですけど、五味さんが手掛けるお化け屋敷って、大体女の人の顔がボロボロにされているような…。そういうフェチなのかしら。

【謎解き感想】夜と僕らと七つの不思議

全国150万人の”小学校の音楽室が怖かった”皆さまいかがお過ごしでしょうか。
鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は現在タンブルウィードナゾベースで開催されている
『夜と僕らと七つの不思議』に挑戦しました!

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【ストーリー】
 私立七藤高校には、オカルトやミステリーなど学校で起きた様々な不思議の調査を行う秘密の組織、非科学事件研究部がある。
普段は科学部に偽装し、ひとたび依頼が来ると、たちまち事件を解決に導く。
そんな科学部のメンバー達のもとに、今日も一つの依頼が舞い込んだ。

「失踪した生徒会長……。私の親友を助けて欲しいの」

この学校にはひそかに語られるこんな噂がある。
『夜の七藤高校は、人を連れ去る。』
失踪した生徒会長は、この学校に潜むナニカによって神隠しに遭ってしまったらしい。
この学校に潜む不思議を解き明かし、失踪した生徒会長を助けるべく、僕らは夜の学校へと忍び込むことにした。


【プレイ方式】
タイプ :ホール型
制限時間:約60分  
人 数 :4人1チーム

個人的満足度★★★★★★★★☆☆ 8/10点 

≪一言≫
ゆるそうなビジュアルの皮をかぶった骨太な謎たち。舐めてかかると痛い目をみます

ざっくり感想

『夜と僕らと七つの不思議』下北沢の謎解きの雄、タンブルウィードが主催しているホール型の謎解き。
夜の学校+七不思議と言えばいわばホラーの登竜門のような設定で、この組み合わせを通らずに人生を過ごした方はいないのではないか、というほどの認知度。


ただ安心して欲しいのは、『夜と僕らと七つの不思議』はこれらの要素を題材にしながらも決して怖い公演ではない ということ。
どちらかと言うとホラー色はエッセンスとして納まる程度で主題は学園もののような印象を受けましたね。


会場は下北沢にあるタンブルウィードナゾベース。
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いつもは休日の昼間に訪れることが多く、夜に来たのはかなり久々。
駅前は照明の光で明るいですが、ナゾベースの奥の通りは意外と明かりが少なく、夜の学校を題材にした公演としはぴったりのシチュエーション。


平日ということもあり参加人数は正直少なめ。全4テーブルの内2テーブルは3名での挑戦でした。
開演時刻になりいつものタンブルのアイキャッチが流れ、OP映像が始まります。


このOP映像がめちゃくちゃキャッチーかつ丁寧な作りで素晴らしい。
ストーリーにもあるように主人公の所属する非科学事件研究部は、その正体を隠すため普段は科学部として生活しています。
学校の束縛をやり過ごしながら様々な怪異と立ち向かっているというシークエンスが言葉以上に視覚的にはっきりと認識でき、世界観に入り込みやすい作りになっています。
また、短いカット割りをバババッと連続して流すことで非常にテンポよく、かつオシャレに見える工夫がされていたりと、編集がかなり凝っていたように思えます。要はめちゃくちゃ好きということです。


私立七藤高校を背景にいわゆるノベルゲーのような画面構成で進むストーリー。
学校ものとの親和性を感じます。ふいに藤崎詩織が登場しても全然違和感がない。
学校の七不思議を題材にしておりますが公演全体のデザインはポップで可愛いものが中心。
小学生が図書室で読む怖い本みたいな世界観の中で物語は進んでいきます。
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この死神くんが怖くなければ大丈夫


劇中で登場するとある小道具の完成度が高く、出てきた瞬間には思わず歓声を上げてしまうことうけあい。
また、中盤に登場するとある箱に懐かしさを覚える方も多かったのではないでしょうか。あれは今の学生にも現役なんでしょうか。どうしてあんな使いづらいものをみんな持ってたんでしょうね。

団体のファンならおもわずクスリとくるイースターエッグも仕込まれており、探し出せたあなたはきっとタンブル通なのだと思います。それか謎解きジャンキー

謎の感想

そんなポップな印象とは裏腹に、 謎は決して難しすぎず、だけど歯ごたえのあるような仕上がり。
私たちのチームはラス謎手前まではスイスイ進んでいたんですが、ラス謎でビタリ止まってしまい、答えをかなり出すのに苦労しました

というのも、答えを出したことは出したのですが、その答えがどうにもしっくりこない
タンブルにしては簡単すぎる。彼らはこんな答えで満足する団体だっただろうか…?そんなことが頭をもたげるような内容だったんですよ。


結局その違和感を解消できぬまま時間が来てしまい、とりあえずのラストアンサーを出すことに。
詳しいことは省きますが、結局私たちの答えは案の定不正解。ミッションは失敗してしまいました。
ヒラメキが足りなかったというか、完全にその発想はなかった。という感じで清々しいまでの完敗でしたよ。
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そんな感じで完全なる敗北を喫し、また一から出直しだなと友人と話しながら会場を後にしました。
全体的な成功率は30~40%とスタッフの方がおっしゃっていたので、その発想に至れば攻略は難しくない様子でした。


久々の2連敗なので、次の公演ではぜひリベンジしたいと思います。まぁそれは『夜と僕らと七つの不思議』と違ってガッツリホラーなんですけどね。
それではまた。

【謎解き感想】CODE NAME -THE ESCAPE GAME-

全国150万人の”あだ名をつけるのが得意”な皆さまいかがお過ごしでしょうか。
鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は9/19・20で開催されていた
『CODE NAME-THE ESCAPE GAME-』に挑戦しました!

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【ストーリー】
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あなたは「ブルードラゴン」の伝言役。
ボスからの指令をスパイに伝えたり、
逆にスパイから得た情報をボスに伝えたりする役割だ。

今日はスパイからの定例連絡の日だ。
少し早いかもしれないが指定された広場に来た。
噴水前に置かれた連絡用のトランシーバーを拾う。


周りを見渡してみるが、
どうも今日は様子がおかしい。
明らかに広場にいる人が多すぎる。

疑問に思いつつも、公衆電話から連絡を入れた。
するその直後に通信が入った。
声の主は焦っている。

「来てくれたか!
 どうやら奴らの定例連絡と
 被ってしまったらしい!」

これはピンチだ。
情報がバラバラになってしまっては、
相手に情報が奪われてしまう。

あなたは、制限時間以内に
コードネームから正しいスパイを見つけ、
ボスへと情報を届けることができるのか。


【プレイ方式】
タイプ :ホール型
制限時間:60分 
人 数 :4人1チーム

今回私は謎解きに失敗しました!

個人的満足度★★★★★★☆☆☆☆ 6/10点 

≪一言≫
数年に一度の完全に謎と波長が合わなかった日。題材は好きだったのに…

ざっくり感想

イベント制作団体ゆうげんの、実に半年ぶりとなるリアル公演
しかも9/19・20で一気に4作品を開催するというのだから驚き です。


ゆうげんはコロナでリアル公演ができなかった半年間ただお休みしていたわけではなく、いち早くオンラインイベント制作に着手し、こちらも同様に4作も公演を開催しているのですから、その筆の速さには目をみはるばかり。

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加えて今回挑戦した公演は、ボードゲームのなかでもとりわけ有名な『コードネーム』とのコラボレーション

コードネーム 日本語版  

様々な団体からゆうげんを選ぶとは…さすがホビージャパン。目のつけどころが違います。あと多分ゆうげんファンがいる。


そんなわけで謎解きもコードネームも好きな私にとって見逃せない公演となっていたわけで、さっそくチケットを購入し、当日に備えました。

会場は品川区は大崎駅近くのオフィスビル内にあるコワーキング&イベントスペース、トンネルトウキョウ
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壁一面がビジョンとなっているサイバー感あふれるスペースです。

そんなデジタル真っ盛りな会場でアナログゲームを題材とした謎解き。奇妙な高揚感がありました。
不思議な形のバイクもありました。残念ながら乗れない。
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公演の流れは、伝令となった私たちがスパイの隠し名であるコードネームにまつわる情報を謎を解きながら収集し、それを正しくボスに届けるというもの。

ボードゲームとしてのコードネームのルールをや面白いポイントを上手に謎解きに落とし込み、コードネームに初めて触れた方も遊びたくなったんじゃないでしょうか

特に、なるべく要素を包括できるようにヒントを出したいが故の言葉のチョイスで逆に場が混乱するコードネームあるあるがきっちり再現されており、ちゃんと遊んでから謎を作っているなと感じました。


と公演のコンセプトに関しては素晴らしく、遊んでいてとても楽しかったわけなんですが 、謎に関しては全くといっていいほど振るわず、スタッフの方にかなり暗躍いただきなんとか最終回答は出したものの失敗とあいなりました。

謎の感想

私が挑戦した回は15テーブル中13テーブルクリアしていたので、難易度がとっても高いってわけじゃないんです。


その日は本当に頭が冴えなくて、この謎が何を答えてほしいのかすら分からず、最序盤の小謎からつまずく。
書いてあることの意味がぼんやりとしか感じ取れない。ヤバいこれは完全にチューニングが合っていない。
年に数十回謎解き公演に参加しているので、調子のいい日悪い日があるのは承知していますが、ここ数年でもダントツに調子が悪かったと思います


また恐ろしいことに自分の空回りっぷりが周りに伝播してしまって、ラス謎一歩前なのに完全にチームの空気が停滞してしまいましたね。
半ばあきらめの境地でした。
今回は友人でチームを固めていたのである意味でセーフだったのですが、これがソロ参戦だったらと思うとなかなかにぞっとします。

ラストの解説を聞いて「その答えには今日はたどり着けなかったな(;'∀')」と悟り、何とも言えない気持ちで会場を後にしました。


ゆうげんの公演は直近にやったオンライン公演『闇オークションからの脱出』と『囚われし夢の世界からの救出』がとっても楽しかっただけに、この公演を楽しみきれなかったことが非常に残念です。

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次回はバイオリズムを整えて、万全の状態で臨みたいと思います。
くそぅ(ノД`)・゜・。