全国150万人の”小学校の音楽室が怖かった”皆さまいかがお過ごしでしょうか。
鈴村リク (@alfbds0954) です。
今回は現在タンブルウィードナゾベースで開催されている
『夜と僕らと七つの不思議』に挑戦しました!
【ストーリー】
私立七藤高校には、オカルトやミステリーなど学校で起きた様々な不思議の調査を行う秘密の組織、非科学事件研究部がある。
普段は科学部に偽装し、ひとたび依頼が来ると、たちまち事件を解決に導く。
そんな科学部のメンバー達のもとに、今日も一つの依頼が舞い込んだ。
「失踪した生徒会長……。私の親友を助けて欲しいの」
この学校にはひそかに語られるこんな噂がある。
『夜の七藤高校は、人を連れ去る。』
失踪した生徒会長は、この学校に潜むナニカによって神隠しに遭ってしまったらしい。
この学校に潜む不思議を解き明かし、失踪した生徒会長を助けるべく、僕らは夜の学校へと忍び込むことにした。
【プレイ方式】
タイプ :ホール型
制限時間:約60分
人 数 :4人1チーム
個人的満足度★★★★★★★★☆☆ 8/10点
≪一言≫
ゆるそうなビジュアルの皮をかぶった骨太な謎たち。舐めてかかると痛い目をみます
ざっくり感想
『夜と僕らと七つの不思議』は下北沢の謎解きの雄、タンブルウィードが主催しているホール型の謎解き。
夜の学校+七不思議と言えばいわばホラーの登竜門のような設定で、この組み合わせを通らずに人生を過ごした方はいないのではないか、というほどの認知度。
ただ安心して欲しいのは、『夜と僕らと七つの不思議』はこれらの要素を題材にしながらも決して怖い公演ではない ということ。
どちらかと言うとホラー色はエッセンスとして納まる程度で主題は学園もののような印象を受けましたね。
会場は下北沢にあるタンブルウィードナゾベース。
いつもは休日の昼間に訪れることが多く、夜に来たのはかなり久々。
駅前は照明の光で明るいですが、ナゾベースの奥の通りは意外と明かりが少なく、夜の学校を題材にした公演としはぴったりのシチュエーション。
平日ということもあり参加人数は正直少なめ。全4テーブルの内2テーブルは3名での挑戦でした。
開演時刻になりいつものタンブルのアイキャッチが流れ、OP映像が始まります。
このOP映像がめちゃくちゃキャッチーかつ丁寧な作りで素晴らしい。
ストーリーにもあるように主人公の所属する非科学事件研究部は、その正体を隠すため普段は科学部として生活しています。
学校の束縛をやり過ごしながら様々な怪異と立ち向かっているというシークエンスが言葉以上に視覚的にはっきりと認識でき、世界観に入り込みやすい作りになっています。
また、短いカット割りをバババッと連続して流すことで非常にテンポよく、かつオシャレに見える工夫がされていたりと、編集がかなり凝っていたように思えます。要はめちゃくちゃ好きということです。
私立七藤高校を背景にいわゆるノベルゲーのような画面構成で進むストーリー。
学校ものとの親和性を感じます。ふいに藤崎詩織が登場しても全然違和感がない。
学校の七不思議を題材にしておりますが公演全体のデザインはポップで可愛いものが中心。
小学生が図書室で読む怖い本みたいな世界観の中で物語は進んでいきます。
この死神くんが怖くなければ大丈夫
劇中で登場するとある小道具の完成度が高く、出てきた瞬間には思わず歓声を上げてしまうことうけあい。
また、中盤に登場するとある箱に懐かしさを覚える方も多かったのではないでしょうか。あれは今の学生にも現役なんでしょうか。どうしてあんな使いづらいものをみんな持ってたんでしょうね。
団体のファンならおもわずクスリとくるイースターエッグも仕込まれており、探し出せたあなたはきっとタンブル通なのだと思います。それか謎解きジャンキー
謎の感想
そんなポップな印象とは裏腹に、 謎は決して難しすぎず、だけど歯ごたえのあるような仕上がり。
私たちのチームはラス謎手前まではスイスイ進んでいたんですが、ラス謎でビタリ止まってしまい、答えをかなり出すのに苦労しました。
というのも、答えを出したことは出したのですが、その答えがどうにもしっくりこない。
タンブルにしては簡単すぎる。彼らはこんな答えで満足する団体だっただろうか…?そんなことが頭をもたげるような内容だったんですよ。
結局その違和感を解消できぬまま時間が来てしまい、とりあえずのラストアンサーを出すことに。
詳しいことは省きますが、結局私たちの答えは案の定不正解。ミッションは失敗してしまいました。
ヒラメキが足りなかったというか、完全にその発想はなかった。という感じで清々しいまでの完敗でしたよ。
そんな感じで完全なる敗北を喫し、また一から出直しだなと友人と話しながら会場を後にしました。
全体的な成功率は30~40%とスタッフの方がおっしゃっていたので、その発想に至れば攻略は難しくない様子でした。
久々の2連敗なので、次の公演ではぜひリベンジしたいと思います。まぁそれは『夜と僕らと七つの不思議』と違ってガッツリホラーなんですけどね。
それではまた。

- 作者:小川 晴央
- 発売日: 2014/05/29
- メディア: Kindle版