【謎解き感想】呪い鏡の家からの脱出

全国150万人の”玄関の姿見で身なりを整える”皆さまいかがお過ごしでしょうか。
鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は現在オンラインで開催されている
『呪い鏡の家からの脱出』に挑戦してきました! 

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【ストーリー】
その家には、恐ろしい顔をした女の霊が徘徊していると言われている。
女の名前は姿子(しなこ)。その美しい顔は、煮えたぎった油をかぶったために、醜く焼けただれてしまっていた。

しかし、死んでもなおこの家に取り憑いているのは、その悲惨な出来事のためばかりではなかった。

彼女は、ひとつの深い怨念を抱えているからだ。
その怨念の正体とは......?


誰も住まなくなったその廃屋に、一人の男が探索に入ったまま行方不明になってしまった。
彼の消息を求めて、後輩がカメラを持って潜入する。

あなたは、その仲間として、画面越しに指示を与えていかなくてはならない。
あなたの指示で、カメラはこの家の、奥へ奥へと進んでいく。

背後で閉ざされた玄関。暗い廊下。荒れた室内......。
そこは、何十年もの時を経てもなお、姿子が亡くなった日のままに残っている。
壁に浮かび上がるのは 暗号のような、霊の怨念。


あなたは、その怨念の謎を解明しながら、
彼女を成仏させる方法を見つけ出さなくてはならない。

バッテリーが切れるまで、60 分間。果たして彼女を成仏させ、この家を脱出することはできるだろうか?

これは、家で体験するまったく新しい謎解きお化け屋敷。
画面ごしに指示をするあなたの身も、もはや安全とは言えない......"


【プレイ方式】
タイプ :オンライン型
制限時間:60分
人 数 :1~7人1チーム

今回私は謎解きに成功しました!

個人的満足度★★★★★★★★☆☆ 8/10点 

≪一言≫
お化け屋敷謎は新たなステージへ。オンラインならではの演出と恐怖がてんこ盛り

ざっくり感想

いよいよ本丸が動きました。


私は2020年6月にクロネコキューブの『絶遠エクソシズム』をプレイし、ホラーを題材にした謎解きとオンライン公演の親和性に、驚きと可能性を感じました。

www.rdbgjunction.com



それからお化け屋敷要素をぐぐーっと上げた公演オバケンの公演『愚カ者ノ罪過』を体験し、
プレイするホラー映画のインタラクティブ性の高さ、面白さに気づきました。

www.rdbgjunction.com



そしてとうとう お化け屋敷要素と謎解き要素が高いレベルで纏まった公演をSCRAPが開催したのです。
その名も『呪い鏡の家からの脱出』
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共同制作にあたるお化け屋敷プロデューサー五味弘文氏は、これまでも浅草のルーム型公演で2つのどちゃくそ怖いホラー公演を手掛けており、
「SCRAPのホラーはちゃんと怖いぞ」という確かな信頼感がありますね。


舞台である廃屋は人が住んでいた形跡を残しつつも嫌な感じに荒らされており、ビジュアル面での恐怖感をばっちり演出。
特に和室に敷かれているアレは生理的にゾワゾワくるものがあり、モニターの前で1人しかめっ面で見ていましたね。
私たちの代わりに後輩君が1人でその廃屋へ向かうのですが…良く行けたな。


タイトルにもある通り、この公演では「鏡」が非常に重要な意味を持っています。
鏡で自分の顔を映したとき、もちろん自分は鏡に映った自分の顔を見ているんですが、同時に鏡側の方からも見られているんですよね。
果たしてどちらが見ていてどちらが見られているのか。その境が曖昧になった瞬間が恐怖の訪れなのです。


後半に起こるとある現象には本当に度肝を抜かれました。
物語に入りこむなんて甘っちょろいものではなく、首根っこを掴まれて否応なしに引きずり込まれる感覚
なかなか味わえないでしょう。もうね、ヤバいんですよ(語彙力消失)


そんな感じでお化け屋敷としての怖さももちろんのこと、SCRAP側もこれまでのオンライン公演で培ったノウハウを存分に生かし、
ZOOMというアプリの特性を最大限に引き出すような凝った演出が多く用意しており、ただのビックリだけではない「今のどうなってるんだ?」と思わずこぼしてしまうような驚きの体験が待っています。


私が参加した回は昼の12時というおよそ幽霊が出現しないであろう時間帯だったんですが、没入感を深めたいのでカーテンを閉めてなるべく光が入らないようにし、
ヘッドホンを装備して挑みました(ハウリング防止のためもあります)。

これが功を奏したと言いますか、いつもよりも耳から入る情報がクリアで臨場感バツグン。
これからやる人は 絶対にイヤホンかヘッドホンを付けて遊ぶのがおススメですね。

謎の感想

後輩くんは手にスマホを持ち、私たちとZOOMで会話しながら家の中を進みます。
そのため彼の見ている世界を一緒に見ていくこととなり、私たちは映像に映る様々な手がかりから情報を読み取って、彼に指示を出していきます。

その為ガッツリ謎解きというよりも、ボロボロの廃墟で手掛かりを集めてストーリーを進めていくアドベンチャーゲームのような面白さ があります。
そもそもお化け屋敷の中で謎が解けるような頭を持っている人は稀なんですよ!


途中には7人全員の力を結集しなければ解けない謎もあり、真剣に取り組みながらもワイワイと盛り上がれるポイントがあるのもグッド。
ここの解き方はチームによって個性が出ると思うので、参加された方とぜひ話してみたいなとも思ったり。


物語が進むにつれて謎もよりシビアになっていきます
ここで改めて大切になってくるのは情報の共有で、特に今回のような緊迫感のある公演は1人で認識できる情報量は少なくなりがち。
気づいた点は積極的に口にするのが脱出へのカギとなるかもしれません。


テンポよく解いていたつもりでしたがラストは結構時間ギリギリに。
テンパり×恐怖というかなり頭が回らない状態でしたが、仲間の1人がひらめき見事に成功。
無事に呪われた家からの脱出を成し遂げたのでした。

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ラストの演出も凝っており、最後までたっぷり楽しめましたよ。


そんな感じできっちり怖くて楽しい『呪い鏡の家からの脱出』の感想でした。
個人的にはやはり恐怖度はオバケンの方が勝っている気がしました。
技のSCRAPと力のオバケンといった印象です。これからも両団体のコンテンツには期待しかありませんね!


全然関係ないんですけど、五味さんが手掛けるお化け屋敷って、大体女の人の顔がボロボロにされているような…。そういうフェチなのかしら。