【謎解き 感想】ときどき先生が見回りに来る修学旅行からの脱出

全国150万人の”修学旅行では夜に窓際でお土産の笛を吹いていた”皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は現在リアル脱出ゲーム吉祥寺店開催されている
『ときどき先生が見回りに来る修学旅行からの脱出』に挑戦してきました!

【ストーリー】
今日は待ちに待った修学旅行だ。昼の自由行動が終わり、これからみんなでホテルに宿泊。

しかし、「スクラップ高校の鬼」と呼ばれるイジワル教師に目をつけられ、
汚い小部屋に閉じ込められてしまった!

枕投げは? 夜の恋バナは? 奪われた青春の価値の大きさに絶望する。

なんとか部屋を抜け出すべく、先生の目を盗み、探索を始める。
だが…… その途中、先生の狂気的な一面を示唆する“ある証拠”を見つけてしまう!!

先生の… 正体は……!!!!

あなたたちはすべての謎を解き明かし、この狂気の一夜から脱出して、青春を取り戻すことができるのだろうか?


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【プレイ方式】
タイプ:ルーム型
制限時間:60分
人 数 :10人1チーム

個人的満足度★★★★★★★★☆☆ 8/10点 

≪一言≫
ときどきシリーズ最新作!狂気の一夜を切り抜けろ

ざっくり感想

先日ルーム型の楽しさが幾度目かの爆発をしたので再度ルーム型に挑戦してきました。
今回参加したのは『ときどき先生が見回りに来る修学旅行からの脱出』
リアル脱出ゲーム吉祥寺店限定で開催されております。


タイトルにもあるように今回のテーマは修学旅行。
チームメンバーである班員とともに、ときどき見回りにくる先生の目をかいくぐりつつ、楽しい修学旅行のために頑張るはずがとんでもない自体が巻き起こって・・・というのが大まかなあらすじ。

いや、たしかに大まかなあらすじは合っているんだけどもこれだけでは決して伝えきれてないのが『ときどき先生が見回りに来る修学旅行からの脱出』の恐ろしさ・・・もとい素晴らしさ
ショッキングな出来事(希望者がいれば事前告知も可!)あり、唐突で奇妙すぎるイベントあり、色んな意味で突っ切った演出ありの、トンデモ公演だったのです!


加えてそれだけではなくて実はこの公演はときどき〇〇が××してくるシリーズの最新作でもあり、そのイズムも存分に継承されていました。
『ときどき監視員が見回りに来る』『ときどき熊が襲いかかってくる無人島からの脱出』が持つスリリングさ、状況を切り抜けたときのドキドキ感が好きな方だったら絶対におすすめです。
あとキービジュアルには即帰宅!なんて怖い文言が書いてけどそれだけはないので安心してください。


この公演のメインディレクターは、現在X上で「答えがわかると怖い謎解き」でバズり散らかしている山本渉さんが務めておりまして、これまで『終わらない夏祭りからの脱出』、『終わらない公開捜査からの脱出 記憶喪失スペシャル』、『封鎖された殺人マンションからの脱出』なんかも手掛けられている方ですね。沢山遊ばせてもらっている方です。

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どれも普通の謎解き公演とは一味違う、謎解き公演という構造の枠を飛び越えた奇抜な発想が素晴らしいクリエイターの方。
この公演も、そんなこちらの感情をジェットコースターのように揺さぶってくる強い作家性が抜群にでていました。

正直公演中盤にアレが出てくるぐらいまでは予想がついてた!
でもその後の展開は全く予想できんかった!!
あの展開が始まった瞬間に頭の中が宇宙猫になったし、それ以降は高熱でうなされているときにみる夢のような心地でしたよ。あーびっくりした!

ぶっちゃけこの公演を謎解き初めての人にオススメできるかと聞かれたら、ひきつる笑顔で「うーん・・・どうだろう」という感じですが、謎解きにちょっと慣れてきた方だったらまず間違いなく心をぶち抜かれると思います(ニュアンスはどうあれ)。

謎の感想

「見回り」ってシステムは本当に面白い

ルーム型で遊ぶ謎解きにおいて、探索という要素は本当に重要
たとえどんなに謎が解ける人が集まっていたとしても探索が不十分だと全く進まないなんてこともザラ。
だからこそ参加者は棚をすべて外したりロッカーを倒したり開けられる箱は全て開けて探索を行います。
部屋が雑然としてくればしてくるほど「ここ一度は探索済みなんだな」という他のプレイヤーにとっての目印になったりします。


ですが今シリーズではその探索という行為に強烈な制限がかかります。
まず見回りイベントがいつ発生するのかがわからないのです。
そのため普段よりも高い緊張感の中探索することを強いられ、それゆえ視界は狭まり、通常のコンディションとはまた違った環境での探索が味わえます。

そして見回りにくる人物に探索したという痕跡を悟られてはいけないのです。
もしも探索した後が見つかってしまうとお仕置きとしてペナルティタイムが発動。
そこから思うように謎解きが進まなくなるのですが、この時のいやらしさったらないですよ

動けないこちらを見ながら「なんだぁ~?これは~?」と、昼ドラの義母のほうがまだマシぐらいのねちっこさが発揮される様子はさながら拷問
「時よ、早く終わってくれー!」と願うことうけあい。

それが終わってようやく探索を続行できるかと思いきや「あれ・・・どこまで探索したっけ?」と一瞬の困惑が頭をよぎるんですよね。
その困惑の積み重ねが失敗へとつながってしまうのです。


逆に見回りに来た人からなんにもお咎めがなかったときの達成感はあまりにも気持ちがいい。
謎解きにおいてラスト10分はどうしてもスリリングな気持ちになりがちですが、スリリングポイントが要所要所にある公演はヒリヒリ感が強くてすごく楽しいです。


あまりネタバレが言えないので詳細が語れないんですけれども、およそ修学旅行で体験できない出来事に遭遇した我々。微に入り細に入り周到に張られた伏線と驚きのギミックを乗り越えた先の展開は想像以上に王道なスタイルでした。
そして迎えるアドリブの極地。冷静と情熱の間で揺れ動くチームは冷静な判断を選択肢、運命に打ち勝ってなんとか無事に脱出することに成功しました!


記念写真ではジャージを貸してもらえるんですが、スーツで行ったのでこっちのほうが先生っぽいねとスタッフさんにも言われる始末。

おわりに

そんな感じで『ときどき先生が見回りに来る修学旅行からの脱出』の感想でした。
振り返って思うのですが、私はどうやらときどき見回りシリーズが好きみたい。
独特の緊張感がある中で遊ぶ60分間は私にとってかなりワンダーな体験となっています。
これからも続編をときどき開催してくれると嬉しいです。

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