【謎解き感想】緋色の捜査網(ブラッド・タスクフォース)からの脱出

全国150万人の”記憶を喪失した経験のある”皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は現在東京ミステリーサーカスで開催されている公演
『緋色の捜査網(ブラッド・タスクフォース)からの脱出』に挑戦してきました! 

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【ストーリー】
4年に1度のスポーツの祭典『WSG -ワールド・スポーツ・ゲームス-』が開催中の東京。
突然の爆破予告を受け、FBIは特別捜査本部『BTF-ブラッドタスクフォース-』を組織。


日本に潜入中のFBI捜査官にも召集がかかり、捜査会議が始まった。
しかし、そこで告げられた衝撃の事実。

『容疑者の名は、赤井秀一。FBIの威信にかけて彼を見つけ出せ…!』

赤井秀一逮捕のために動き出すFBI捜査本部に対し、コナンとジョディは赤井の無実を信じて独自に捜査を進める。


しかし捜査上に浮かび上がる手がかりは、赤井秀一の関与を示す物ばかり。
解決の糸口が見えぬまま爆破時刻までのカウントダウンが進む。

コナンと赤井、2つの『銀の弾丸-シルバーブレット-』と共に事件の真相を解き明かし、爆弾を止めることはできるのか? 誰も経験したことのない広域捜査が今、始まる…!


【プレイ方式】
タイプ :ホール型
公演時間:120分
人 数 :6人1チーム

個人的満足度★★★★★★★☆☆☆ 7/10点 


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≪一言≫
SCRAPの新たな挑戦か!? コナンコラボ要素は意外と薄め

ざっくり感想

結論:これはリアル脱出ゲームというより、
FBI捜査官の一日職場体験~コナンのフレーバーをのせて~でした




閑話休題
『緋色の捜査網からの脱出』は皆ご存知名探偵コナンとSCRAPのコラボレーション謎最新作。
今回はコナンシリーズの中ですら規格外な頭脳と技量を持つキャラクター赤井秀一を中心に、とある事件の裏で暗躍する彼にFBIが包囲網を仕掛ける異色のストーリーが展開されます。


東京では8月からスタートしたこの公演ですが、実は開催直後から参加者の感想が「最高に楽しい」「モヤモヤしてイマイチ」と賛否両論入り乱れる事態に。
歴代のコナン謎は、高い難易度に対する嘆きはあれどおおむね好評な感想が多い印象で、ここまでいろんな意見が出たのは初めてなんじゃないでしょうか。

そんな噂を聞いちゃぁ自分の目で見てみないと気が済まないのが私の性
緊急事態宣言が明けてすぐの土日で挑戦してきました。


会場は新宿の東京ミステリーサーカス地下一階。
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赤い照準にロゴをあしらった特別捜査本部BTF-ブラッドタスクフォース-が本日の戦場です。対戦よろしくお願いします。
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BTFの任務は爆破予告事件の容疑者である赤井秀一の足取りを追うこと。
我々はあくまでFBIの一員としてこの事件にかかわっていきます。もちろんコナン君も登場するわけですが、私たちと直接的な接触はなくジョディ先生の電話を介して存在しているだけ。


これまでのコナンの謎は、シチュエーションが変わったとしてもキャラクター本人になりきったり、逆にキャラから声を掛けてもらって指示を受けたり、キャラクターにこちら側が認知されていることがある種のファンサービスだったわけですが、今回はそれがかなり抑えめになっていましたね。


一方赤井秀一の動向を知るために導入されているFBIのシステムは秀逸な出来栄え
短い制限時間の中で操作に迷わないよう、序盤でチュートリアルを行ったり画面UIにも気を配ったりしているなどSCRAP陣営がかなり気合を入れて作ったのであろうことがうかがえます。

そのため「コナン≧謎解き」だったこれまでのコラボシリーズと比べると「FBI捜査>コナン」の印象が強く、後述する謎解き要素も相まって人によってはギャップを感じやすい公演だったのは間違いないでしょう。


個人的な想像ですが、FBIシステムが意欲的な試みなだけにいきなりオリジナルストーリーで出すのはギャンブルかも、じゃあコナンに組み込もうみたいな感じだったんじゃないでしょうか。
完全に妄想ですけど。

謎の感想

ストーリーにもありますが、今回の公演はあくまで誰も経験したことのない広域捜査なんですよね。捜査によって事件の真相を明らかにする体験型のゲームという感じ。
なので最初から最後までいつもの謎解きゲームとは少し違うニュアンスで公演は展開されています。
ノリが近いのは『忘れ物探偵と消えた少女』。

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私はこの手のゲームは大好きなので、メンバーと共にワチャワチャ騒ぎながら解いていました。


とにかくちょっとした違和感にちゃんと目を向けて、そこからどうやって情報を探し出し、広げていくのか。ロジックや推理が得意な人なら大活躍できることでしょう。
もちろんそれ以外の方でも十分に活躍できる部分はあるのでご安心を。
あとスマホの操作が得意な人がいればめっちゃ心強いと思う。


そんな中で大事なのはなんと言っても整理整頓
これは2つの意味があって、捜査で明かされた情報を整理する意味と、テーブル上のありとあらゆるアイテムを整理できるかということですね。
私たちのテーブルは後者の意味で失敗し、途中完全に手が止まってしまったので。


また、近年の謎解きではあまり見られなかったギミックも登場。
なるほどと思いつつもこのタイミングでのそれは単にテンポを損ない必要ない危機感を煽るだけではないのか?と思ったりもして、兎にも角にも”いつもの”謎解きフォーマットからは一線を画す意欲的な作品であることはめちゃくちゃ伝わりました。


ラストもあっと驚くギミックで事件解決をアシストしたものの、それ以上に赤井さんが圧倒的なスキルで美味しいところを持っていってしまったので会場は笑いに包まれました
ちょっともう凄すぎる。
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まとめ

これまでの「リアル脱出ゲーム×名探偵コナン」とは少し違った公演でしたが、SCRAPの新しい取り組みをなんとか試してみたいという心意気は伝わった非常に面白い公演だったと思います。


公演は今後も続いていきますので、本格派FBI職場体験をしてみたい方はぜひ挑戦してみてください。
オンライン公演『四重捜査網からの脱出』との連動企画もあるぞ!

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