【謎解き 感想】海上の棺ヨーシズム号からの生還

全国150万人の”揺れが激しすぎて船内を転がったことのある”皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は現在ダンブルウィードナゾベースで開催されている
『海上の棺ヨーシズム号からの生還』に挑戦してきました!

【ストーリー】
多重債務者であるあなた。
借金の取り立てに悩んでいたさなか、ふとあるポスターが目に入った。

“あなたもこの船で人生をやり直しませんか?
たったの60分で借金をチャラにできる大チャンス!!”

どうやらとある大富豪が多重債務者を集めて行うイベントのようだ。

漫画や映画で見たような、明らかに怪しいイベント。
しかし他に方法もないあなたは、このチャンスに賭けることにしたのだった。

指定された日時。集合場所とされていた埠頭へ向かうと……
そこには巨大な貨物船が停泊していた。

怖気付き引き返そうかとも考えていたあなたの元へ、黒服の男が近づいてくる。

“お待ちしておりました。
あなたを「ヨーシズム号」へご案内いたしましょう。”


【プレイ方式】
タイプ:ホール型
公演時間:解説含め120分
人 数 :4人1チーム

個人的満足度★★★★★★★★☆☆ 8/10点 

≪一言≫
その船では一切の希望を捨てよ。

ざっくり感想

新レーベル「タンブルウィードチャレンジャー」の記念すべき第一作目
“いつだって挑戦者でありたいあなたへ”というキャッチフレーズの元、より挑戦的で高難易度なコンテンツが待ち受けています。

「タンブルウィードチャレンジャー」とは、より挑戦的・高難易度なコンテンツをお届けするレーベルです。 困難を乗り越えた先にある、「人生を変えるヒラメキ体験」があなたに訪れますように。https://www.tumbleweedjp.info/event/yawsizm/
体感的に一番近いのはやはり同団体の「タンブルウィードエキスパート」でしょうか。
あちらも謎解きという基礎知識を前提にした高難易度の公演を取り扱っていますし、基礎知識という部分をより広く、様々な分野から引っ張ってくるのがチャレンジャーなのだと思います。

www.rdbgjunction.com



とはいえそんな全国のみんなが知っている基礎知識などあまりあるハズがないので、ある程度初めのほうにそのキーポイントは公開され、公演中に必要な知識を入れてくれます。
困ったときにはSSS制度もあるし、楽しむためのサポートはかなり手厚いほうかと。


また、今回出港したヨーシズム号の楽しいポイントは全体的な構成のギャップ
ここで言っておきたいのが、まず間違いなく『海上の棺ヨーシズム号からの生還』は超絶難易度の公演です。
Xのタイムラインでもいろんな人の悔しさや自分のうかつさを呪う阿鼻叫喚の声がほとばしるとてもハードコアな謎解きでした。


その反面内容はストーリーからも推察される通りカイジ的なノリをベースにしつつも、ところどころにネタが仕込まれているかなりエンタメに振った感じなのです。これはイントロダクションに出てくる画像からもおわかりですね。
お笑いや演劇は緩急のリズムで観客をその世界に引き込んでいくのが一流とされていますが、ヨーシズムに関してはストーリーであったかくなった場を謎でキュッと締めるとても心の振れ幅が多い公演でした。
詳しくは言及できないけど、いろんなところのセンスが小3なんよ(褒めてます)。



そしてまたまた素晴らしかったのが美麗なOP
無機質な工場地帯をなめつつ波打ち際を真上から映したショットは海のイメージと真逆の赤で加工されており、自分たちのこれまでの常識が試される、いや常識を覆させられるような気概を感じました。
BGMと相まってとても力強く、それでいて美しいOP。私にまじでぶっ刺さっています。


映像制作に小林正和さんって名前があったんですがこの方がOPを作られているのでしょうか。
これまでのタンブルの映像表現も素晴らしかったですが、この人のセンスで映像面のクオリティがさらに一段階グッと上がった気がしますね。

謎の感想

ビビるぐらい時間がない。


ギリギリの状態のことをケツに火が付くと申しますが、60分が過ぎたころには下半身が完全に消し炭になっているくらいのギリギリ感でしたね。
私自身はポンコツとしても、ほかの方たちは結構解けるチームで固めていったはずなんですが、どうしてこんなことになったのか今でもわかりません。
とにかくヤバいと感じる前にヒントを見ることが正義だということを改めて認識しました。ヒントを見ることは悪いことではない。これまでの道のりを確認する作業なだけなのです。


とにかく物量が多いのはもちろんのこと、その一つ一つが中級以上の難易度のため瞬殺してほかの人のフォローへ、というムーブもできず、ひたすらに謎を解いていたた印象がありますね。

あと個人的に今回のテーマになっている部分がめちゃくちゃ苦手で、ほかの3人が必死に状況を整理しているときに私自身応援することしかできなくて申し訳ない気持ちになりました。
他の公演で貢献するので許してほしい。


這う這うの体でラス謎までは辿りつけ、何とか答えをひねり出したものの、「これが正解だとしたらあんなにXで悲惨なポストが投稿されるわけがない」という謎の理論が展開され、案の定私たちのヨーシズム号は撃沈されてしまうのですが、ここでも解説の技がさく裂していましたね。
悲鳴にも似た歓声が上がるナゾベースは初めてだったかもしれない。


成功したチームは特別なステッカーがもらえるとのこと。
この難問をクリアしたんだもん。そりゃもらう権利あるよ。

おわりに

新しく始まった「タンブルウィードチャレンジャー」。
私自身が経験した中でもかなりの高難易度の公演となりました。
そういうときって公演自体に苦手意識というか、苦い思い出が残ってしまうものですが、劇中のエンタメ要素もちゃんと用意されているので公演後には充実感と満足感がたっぷりと有りました。あと悔しい気持ちと「いやこれ無理やろ」という気持ちも少々。

無責任におススメはできないのですが、自分の力量を試すために参加するのはいかがでしょうか。