【謎解き 感想】追憶のハロウィンからの脱出

全国150万人の”披露宴のビデオメッセージで会場をざわつかせたことのある”皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は現在東京ミステリーサーカスで開催されている
『リアル脱出ゲーム×名探偵コナン「追憶のハロウィンからの脱出」』に挑戦してきました! 

【ストーリー】
「君達なら、この事件の犯人がわかるかい?」
喫茶ポアロを訪れた高木刑事がコナンと安室に語り出したのは、 ハロウィンの季節にとある結婚式で起きた不可解な事件の話だった。
それは、人里離れた山奥の結婚式場で起きた。 新郎の友人のワイングラスに、なんと毒が入れられていたのだ。
会場にいた全員が容疑者だ。


人々が疑心暗鬼に陥る中、第二の事件、第三の事件が起こる・・・。
あなたはこの結婚式会場にいた目撃者であり、容疑者の1人だ。
自分にかけられた容疑を晴らすため、 真犯人を見つけ出さなくてはならない。
事件はあなたの目の前でリアルタイムに起きていく。 犯人が仕掛けた罠に惑わされずに、真実を見抜くことはできるか...?!

高木刑事の話を聞いて、犯人を推理するコナンと安室。 そして、現場に居合わせた容疑者のひとりとして事件に挑むあなた。
2つの視点で進む物語の結末は... やがて思いもよらない形で繋がっていく。
 


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【プレイ方式】
タイプ :ホール型
所用時間:110分(解説含め)
人 数 :6人1チーム

個人的満足度★★★★★★★★★☆ 9/10点 

≪一言≫
これは謎解きの枠をはみ出し新たなワクワクへと繋がる体験

ざっくり感想

毎度おなじみ名探偵コナンとSCRAPのコラボ謎最新作。
今回は2022年に公開された映画『ハロウィンの花嫁』とリンクする形で、とある結婚式で起きた事件を解決します。


これまで数々の高難易度公演を開催してきた本シリーズ。
名探偵コナンの世界に入って様々な事件に立ち向かうというコンセプトはそのままに、シリーズを経るにつれ”世界に入り込む”という意識がどんどんと拡大されていった結果、本作はとんでもないシチュエーションが完成
『リアル脱出ゲーム』の枠にとらわれない圧倒的な体験としての公演に仕上がっていました よ。

このときばかりは私服で参加したことを後悔しました。


体験といえば、本作は「通常チケット」と「配役付きチケット」という2パターンのチケットが発売されています。
「配役付きチケット」においては物語の登場人物として台詞を(一言二言)話したりキャストとわちゃわちゃできたりする特典がついており、積極的に楽しみたい!というスタンスの人が購入すると楽しいかもしれません。

私個人としては「通常チケット」の方で全然問題ないかなと思います。


思えば昨年度の公演『緋色の捜査網(ブラッド・タスクフォース)からの脱出』とキャラクターの登場の仕方や公演の構成は似通っていると思うんですけども、満足度は桁違いにこちらのほうが上。細かい部分でブラッシュアップが図られたのだろうというのは想像に難くない。

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FBIがシリアスでハードな少し暗めの物語であったのに対し、ハロウィンは殺人事件が題材なのに会場が結婚式場なのでベースが華やかでゴージャスな物語なんですよ。
照明もずっと明るいし。とにかくストーリーにおける没入感が高かったですね。

会場の装飾も凝っており、チャペル的なものは無いものの、アットホームな結婚式と考えれば納得できるぐらいのレベルでしたし、なにより自分の座るテーブルに置いてあるあれやこれやのリアル感といったら!
SCRAPのやるイベントの中でも、一風変わったワクワク感がありました。


一方でコナン陣営が登場するシーンはほぼOPとEDのみというのが残念で、コラボと言いつつもコナンでなければならない要素ってのは薄かったように感じます。
私自身はそれほど熱心なファンではないのでいいのですが、コナンファンで参加した方はちょっと寂しい想いをしたかもしれませんね。

謎の感想

事件が起こり自らの身に降りかかる容疑。
それを払拭し真犯人を見つけるため、チームで力を合わせ謎に立ち向かわなければなりません。


とりあえず言えることは、序盤から最後までとても熱量高く楽しめたということ。
ネタバレになる部分が多くて詳しくは言えませんが、謎に対するアプローチ方法が絶妙で、すべきことが分かった瞬間のざわつきと、それを実践する瞬間の決意はこの公演ならではの盛り上がりだったのではないでしょうか。

東京ミステリーサーカスを皮切りに様々な場所で謎解きが行われると思いますが、こればっかりはミステリーサーカスで遊べたのが幸運でしょう。


また、今回の公演で出題される謎のはチームで協力して対処するタイプのものが多かった印象
中盤からグンと選択肢が広がり様々なムーブを積極的に試せるので、自分にできることをガンガンやっていきましょう。

一方で「今どんな状況だっけ」と自分たちの立ち位置を見失いやすいので、物語をきちんと咀嚼しながら進んでいった方が成功率は高くなると思います。


個人的にはとある謎で使われるギミックがとても好きで、ある種古典的ではあるのですが、それを実践する胆力に脱帽です。
実際に目にしたことがなかったので、ちょっと感動すら覚えましたよ。


終盤になると謎の難易度はグンとアップし、私たちのチームも急ブレーキが掛かります。
ここで必要だったのはある逆転の発想でした。ここさえ突破できれば・・・といった状況だったのですが、とてもその発想へは至らず悔しい結果となってしまいました。


余談ですけどこの事件に関して、聞いた情報だけで推理を巡らすコナン君と安室さんの凄さ、改めて実感しましたね。バケモノばかりじゃ。

おわりに

ここ数年新たな手法の実験場になっているような気がするコナンシリーズ。
それでも企画が成立してしまうのは、コナン持つ圧倒的な信頼感より他にありません。
今回の『追憶のハロウィンからの脱出』も唯一無二の体験ができたと思います。

今後全国展開される本作品。ぜひお近くのSCRAPで遊んでみてください。
きっと損はさせません。