【脱出感想】僕と勇者の最後の7日間 【リバイバル公演】

全国の150万人の"ゲームソフトの端子をフーフーする"皆さまいかがお過ごしでしょうか。
鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は現在東京ミステリーサーカスで開催されている
『僕と勇者の最後の7日間』に挑戦してきました!

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【ストーリー】
「助けて……」

消えそうな声に導かれるように、あなたはゲームのスイッチを入れた。
おそるおそるスタートボタンを押したその瞬間…なんとゲームの中に吸い込まれてしまった!

目の前に広がるのは荒廃した世界。人々に笑顔はなく、空も淀んでいる。
一人の少女が、あなたに語りかけた。

「旅の冒険者様、どうか私達を助けてください。
 この世界は悪のドラゴンによって侵食され
 頼みの綱だったこの国の勇者達も、やられてしまって存分に闘えない状況です。
 私達が頼れるのは、あなたしかいない。
 ドラゴンを倒してくださった暁には、このゲームの世界から
 元の世界に戻れることをお約束します。
 勝手なお願いだとは解っています。でもどうか、この国を……」

どうやら、この世界を守れるのは、あなたしかいないようだ。
仲間たちと共にゲームの世界を冒険し、ドラゴンを倒して平和を手に入れることが出来るだろうか。

冒険がいま、はじまろうとしている。


【プレイ方式】
タイプ :ホール型
制限時間:60分
人 数 :6人1チーム


今回私は謎解きに失敗しました!

個人的満足度★★★★★★★★☆☆ 8/10点 

≪一言≫
PRGゲーム度抜群!いまだ色褪せないあの公演が復活しました

ざっくり感想

最近はどこかとのコラボレーション脱出公演が多かったSCRAPですが、 『僕と勇者の最後の7日間』は、完全なオリジナル作品。
RPGゲームのような世界観を舞台に、様々なやり取りを行いながら解き進めていく公演です。


タイトルにもある通り、こちらは2015年に初演が開催された作品のリバイバル公演。
5年も前の作品ですが、今プレイしても面白さが色褪せてない!
初演時から考えれば、謎解き業界もアイデアやテクノロジーが成熟しているこの時代でも、通用する公演って素敵だと思います。ディレクションを行っている、きださおりさんのセンスが存分に活かされていますね。


会場は東京ミステリーサーカス4Fにある小ホール。
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しばらく来ていないなぁと思っていたら、昨年の8月にペルソナとポケモンに行ったぶりだった。内装も少し変わっていたみたいで、チョッピリ新鮮な気持ちでしたよ。

www.rdbgjunction.com


小ホールは参加者を会場にギッチリ入れる傾向でしたが、今回もばっちりギッチリでございました。後述しますが、ここからさらに体感温度は上昇していきます。


RPGの世界に迷い込んだ私たちが、現地の勇者に代わってドラゴンを倒す。というストーリーは、擦られすぎたベタな設定。しかしながら、 そこから来るある種のお約束な展開が、世界観を理解する上で役立っています。だってよろず屋とか教会の役割とか、ドラゴンが滅茶苦茶強いとか説明不要ですからね。


またRPGゲームのお約束と言えば、いわゆる「おつかい」イベント。もちろん『僕と勇者の最後の7日間』でもたくさん発生します。
イベントの発生するスポットが小ホールのあちこちにあるものですから、かなり人の移動が多く、導線が細いので、お互い体をよじりながらすり抜けることもしばしば。冬なのにおでこにじんわり汗をかくレベル。


美術はかなり作りこまれており、世界観を崩しません。
特に途中で手に入る多種多様なアイテムは、当時(FF4の攻略本らへん)のデザインを彷彿とさせるもので、ノスタルジックな雰囲気に浸れました。

Arms and Armor: A Pictorial Archive from Nineteenth-Century Sources (Dover Pictorial Archive)

Arms and Armor: A Pictorial Archive from Nineteenth-Century Sources (Dover Pictorial Archive)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: Dover Publications
  • 発売日: 1995/09/01
  • メディア: ペーパーバック

謎の感想

そんなベタな展開が多い『僕と勇者の最後の7日間』ですが、 謎解きはベタな展開とはいきません。様々な謎や暗号に加え、能動的に動かなければならないタイミングも多く、制限時間はかなりカツカツ。
そのため役割分担がかなり大事だと感じました。また、扱う情報量もかなりの量になるので、「情報共有と情報の整理をしっかりやってください」と、スタッフの方から事前に告知がありました。本当にそうだと思います。

また、ラストの展開もかなり特殊なもの になっています。最初に説明を聞いたときにはびっくりしましたね。こんな形で脱出できる公演が今までにあったでしょうか、いや、ない。
でもそんなちょっとした遊びの部分を入れてくれるのが、この公演の魅力でもあるのだなと感じます。最終決戦は、まさに運命の一戦と呼べるでしょう。


残念ながら、私のチームは運命に負けてしまって世界を救うことは叶いませんでした。
私が参加した回も成功したチームは1チームだけでしたし、公演の難易度は高かったのではないかと思います。


ですが、初めてSCRAPのオリジナル公演に挑戦してみたいという方にはぴったりの公演 だと思います。興味のある方は、ぜひ挑戦してみてください!
エンドロールではSCRAP発のアイドル(現在は独立運営)『ラストクエスチョン』「ラストクエスチョン」も聴けます。いい歌。


[謎付きMV]ラストクエスチョン - ラストクエスチョン(prod.by 松隈ケンタ)