自分の目と心を試されるクイズ型展覧会「どっち?展」に行ってきた

全国150万人の”直感に自信ニキ”の皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。


突然ですが、皆さんは自分の目に自信を持っていますか?


「生まれてこのかた裸眼じゃい!」と息を巻いている人もいると思うんですが、今回は視力ではなくて観察眼のお話。

観察眼と一口に言っても色々なパターンが合って、有名なところでいうとシャーロック・ホームズはその類まれなる観察眼で依頼人の職業をその身なりから当てるという描写があります。
そして骨董品や美術品にも精通し、贋作を見抜くという描写も。

私自身も今回行ったイベントでその観察眼を試されることになりました。
こんなに自分の目が信じられない体験もなかなかないと思います。

そんなわけで今回は渋谷のほぼ日曜日で開催されている
『キボリノコンノ クイズ型展覧会「どっち?展」』に参加してきました!

【概要】
キボリノコンノさんは、
おいしそうな食べ物や
身のまわりのさまざまな物を
「木彫り」でつくっています。

作品を実物とならべると、
どっちが木で、どっちが本物か‥‥。
SNSで新作を発表するたびに、
たくさんの人をおどろかせてきました。

「どっち?展」は
そんなキボリノコンノさんの作品を、
クイズ形式で解きながらすすむ
体験型の展覧会です!

あなたは何問正解できるでしょう?
出題は20問!

「木物」か、「本物」か。

渋谷PARCOの8階にある「ほぼ日曜日」。

展覧会、ライブ、パフォーマンス、ワークショップなど期間を変えて色々なイベントが開催されていて、ちょこちょこチェックをしていたのですが、最近目にしてピンときたのがこれでした。

たまにTVで菓子職人が作る、まるで本物のようなスニーカーみたいなやつがやっていて、それを見ると「いやいや、テレビ越しだとすごいけど実際見たらわかるでしょ」なんて思っていた私だったので、こんなに自分にぴったりな企画をやってくれてありがとうという気持ちで参戦を決めました。


事前予約などはなく、当日受付なのも良いところ。
私は休日の昼頃に参加したのですが、特段混雑もなく、かといってがらんとして気まずい思いもすることないいい感じの込みぐあいでした。


入場したらすぐにクイズ!というわけではなくて、木で実物を作るということがどんな感じなのか作品展示で見せてくれます。

これがめーちゃくちゃすごいの。

作者のキボリノコンノさんは日常生活でよく見かける食品や雑貨を中心にアイテム製作をしていて、そのどれもがリアリティ抜群。
確かによく見れば木目とかがわかるんだけど、それをヤスリがけで消して丁寧に塗装をすることで違和感を払拭している。代表作のシガールなんて、ぱっと見じゃ絶対に木だってわからないと思います。

あとうなぎパイね!すごくないですかこの加工。


半分素材のままじゃなかったらかじってもおかしくない。

基本的には写真のみOKなんですが、少しだけ実際に持って写真が撮れる展示がありました。


手に取ると「やっぱ木じゃん」ってなるんですが、しばらくすると「木かも」「…ほんとに木?」って自信がなくなってくる不思議

そんな感じで一個一個じっくりと見られるスペースでキボリノコンノさんの実力をとくと見せつけられたあとはいよいよクイズの始まりです。

「木彫りは、どっち?」


クイズは全部で20問。
本物と木彫りのアイテムを見比べながら入場時に渡された紙に木彫りだと思う方を回答していきます。

表題にもあるようなアーモンドをはじめ、柿の種やバケット、きのこの山とたけのこの里、はたまた砂に埋まった石など、兎にも角にも色々な問題が出題されます。


写真が撮れないためお見せできないのが残念ですが、むしろこれは絶対自分の目で見てほしい
そして煮干しの問題で絶望してほしい
いい大人達がショーケースにグッと顔を近づけて目を皿のようにしてなめ回しているんですよ。それでわからないってすごくないですか。


自分の中では結構観察眼に自信があると思っていたのですが、石の問題を眼の前にしてそれは打ち砕かれました。

正直わかりやすい問題もあったし、途中から木彫り特有の特性みたいなものを発見してだいぶノリがつかめたものの、石と煮干しの完成度と絶望感は本当にやばかった。

最後に答え合わせ。
点数に応じた称号と、こちらも木で作られた認定証がもらえます。

私は師範級という上から2つ目のランク。全問正解できた人が信じられない。その人の前では全ての嘘が無意味になりそう。

おわりに

そんな感じで「どっち?展」の感想でした。
700円という低価格かつさっくりと楽しめるコンテンツながら非常に濃密な体験となりました。
興味がある方はぜひ挑戦してみてください。3月10日まで!