【謎解き 感想】人喰い美術館からの脱出

全国150万人の”美術館に行くときはベレー帽をかぶる”皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は現在南新宿ファーニャーで開催されている
『人喰い美術館からの脱出』に挑戦してきました!

【ストーリー】
『“体験”する美術館 NEW OPEN』

いつもの駅に大きな看板が掲げられていた。
どうやら近くに新しく美術館ができたらしい。
少し興味がある。今度行ってみようか。

そんなことを考えていると、いつの間にか
薄暗い美術館の中に立っていた。
辺りを見渡すと、様々な美術品が並んでいる。
絵画や骨董品に混ざって、一際異彩を放って いたのは、

花の顔をした
人の美術品だった。

████美術館、またの名を人喰い美術館。
この美術館から帰ってきた者の姿を、 誰一人見たことがないことから、
その異名で 呼ばれている。
(とある調査記録より)

【プレイ方式】
タイプ:ホール型
制限時間:60分
人 数 :4人1チーム

個人的満足度★★★★★★★★☆☆ 8/10点 

≪一言≫
ダークで奇妙なファンタジー。空気がガラッと変わる演出の妙

ざっくり感想

年末から現在にかけてファーニャーで開催されているホール型公演に参加しました。
ひょんなことから迷い込んでしまった不思議な美術館。”人喰い”との異名を持つその場所で起こる奇怪な出来事を掻い潜り脱出を図るという、世にも奇妙な物語の1話に出てきてもおかしくないようなシチュエーションが楽しめるほか、この公演ならではの演出満載なのが魅力です。


『人喰い美術館からの脱出』は早稲田大学の学生団体Algoとのコラボレーション企画。
昨年末に遊んだ『改造人間工場からの生還』もalugoでしたし、個人的にこれまで摂取していなかったAlgo成分の供給がすごくて目眩がしそう。嬉しい。

www.rdbgjunction.com


かたやミステリー・スリラー、かたやSFとジャンルは異なりますが、作風の根幹にあるハードさは同じものを感じましたね。どっちも人の命が軽いんじゃ(褒めてます)


キービジュアルにもある通り、このゲームを強烈に印象付けるのは頭が咲いてしまった人間

あまりにも異様なその風貌ですが、背景の額装がある種の気品さを備えさせているため違和感なく見れてしまうのが恐ろしい。現代芸術なんてものもありますし、次第にこれをおかしいと感じる自分がおかしいと思い込まされてしまいそう。
あと全然関係ないけどビジュアルを見た瞬間に「キングスマンか!」とツッコんでしまったのはきっと私だけじゃないはず。

キングスマン(字幕版)

キングスマン(字幕版)

  • コリン・ファース
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ファーニャーの会場も美術館にイメージチェンジ。
元々床に赤いカーペットが敷かれているため暗めの照明と相まって雰囲気はバッチリ。

時間になるとされると、おどろおどろしい見た目・内容とは少しチグハグなテンションで前説が始まる。いや、むしろそれが怖いのだけれども
そして思惑が渦巻く人喰い美術館からの脱出がスタートします。

謎の感想

美術館から脱出ということで室内には調度品や美術品が立ち並び、それを駆使した謎が多かった印象。
特に今回は物語の設定と自分たちの立ち位置が等身大なので没入感が高かったのではないでしょうか。


あとこの美術品を使った謎が本当に楽しくて、よく観察しなないと謎が解けないので、自然と美術品を鑑賞する人と同じスタイルになっているんですよね。まぁゆっくり見ている時間は無いのですけれども。
制作陣のこだわりが見える小道具たちが満載です。


また、ゲーム中に起こるとある転換点も非常に力が入っていましたね!
最初こそ頭の片隅に少しだけ残る違和感だったんですけれども、とあるポイントでそれが一気に膨らみ、つい「やってんねぇ!」と思わず叫びそうになりました。
あぁいう側頭部を不意打ちガーンみたいなやつ本当に好き。
会場の雰囲気もガラッと変わっていきました。


私のテーブルの方たちは結構つよつよなメンバーが揃っていたので、最後の展開について比較的早い段階から話し合いが持てる余裕があったのが救い。
ラス謎も一瞬立ち止まりかけましたが、すぐさま解決方法をひらめき無事に美術館からの生還者となりました。

おわりに

そんな感じで『人喰い美術館からの脱出』の感想でした。
謎解きはもちろん楽しかったですけど、途中の展開にやられましたね。いつになってもあの独特なゾクゾクする感覚は格別の体験です。

残念ながら今週末で終了してしまいますが、「最近美術館いってないなー」という方は訪れてみてはいかがでしょうか。