全国150万人の”正月太りをしたので肉体改造に励んでいる”皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。
今回は現在謎解きcaféスイッチで開催されている
『改造人間工場からの生還』に挑戦してきました!
【ストーリー】
20XX年、数々の兵器を開発し、
世界を征服しようとする悪の組織がいた。
その悪の組織に世界中の機関が対抗し、
数年後に討伐することに成功した。
組織が持つ世界中の工場は破壊され、
悪の兵器は廃棄された…はずだった──
あなたは、組織が秘密裏に開発していた
新型兵器”改造人間”の第一号。
悪の組織が討伐される何年も前に、
命からがら工場から逃げ出したのだ。
そう、まだ悪の兵器が残っていたのだ。
組織が討伐された後も、
あなたは“普通”の人間を装って暮らしていた。
そんなある日、あなたはふと思った。
このまま人間として生きていても、
いつか悪の兵器だとバレたら殺されてしまう。
そんな生活、もう嫌だ。
人間に、戻りたい──。
人間に戻りたい気持ちを
抑えきれなくなったあなたは、
人間に戻れる可能性を求め、
自分が生まれた工場
”フォロボス”に向かったのだった。
【プレイ方式】
タイプ:ホール型
公演時間:イベント全体で約120分
人 数 :4人1チーム
個人的満足度★★★★★★★★☆☆ 8/10点
≪一言≫
タフな公演とヒロイックな世界観。もうだめかと思った。
ざっくり感想
仮面謎クラー・鈴村リクは改造人間である。
彼を改造したダイストロンは世界制覇を企む悪の秘密結社である。
仮面謎クラーは人間の自由の為、そして自らの成功ボードのためにダイストロンと戦うのだ!
という導入も似合いそうな今作品『改造人間工場からの生還』。
早稲田大学謎解き企画algoとTumbleweedのコラボ作品となっております。
ちなみにタンブルではこれを含め4つの学生団体とのコラボを予定。
各コラボをプレイすることでもらえる卒業証書を集めると、「謎解き卒業試験」なる謎解きキットがゲットできるキャンペーンが開催されています。
『改造人間工場からの生還』はその皮切りともいえる作品で、かなり力の入っている公演。
algoの公演はほとんどプレイしたことがなかったのですが、さすが2013年から活動している学生団体ということで謎のクオリティはピカイチ。
全体を通してもかなり強度の高いタフな公演という印象でした。
改造人間=仮面ライダー的なニュアンスを持っていた私としてはもう少し派手というか、特殊能力を使って光芒一閃、必殺技で敵をドバーっとやっつけるところなんかを想像していたんですが、どちらかというと改造人間になってしまったヒトのかすかな悲哀と、人間に戻りたいという渇望をオフビートに描いた(プレイヤーのドタバタは置いといて)静かな世界観でした。
それでもとある事態に直面した時、現状を嘆かず孤独な戦いを選んだ彼の姿は、間違いなくヒーローとしての佇まいでしたね。カッコいい。
キービジュアル。公演を遊んだ後でこそ違った味わいを見せます。
また舞台が改造人間を生み出す工場ということで、登場するギアは我々の常識を超えたテクノロジーのオンパレード。
特に今回登場する様々なアイテムや仕掛けは心をくすぐるものばかりで、その特殊な機能を上手に使って現状を打破していく応用力というか創造力が求められていた気がしましたね。
謎の感想
最初こそ本当にダメだと思いました。
基本的に設定がややこしい謎解き公演って、主催者側がこちらに「今回の公演はこんなシステムでこんな感じに進めていきますよー」っていうのを段階的に出していくじゃないですか。
特にタンブルウィードはプレイヤーに対しての配慮が素晴らしいのでその辺は徹底されているものがあると思うんですが、なんかこのチュートリアルがバリ難しいでやんの。
私が参加したテーブルはソロ凸が4人集まったいわゆる慣れた人チームだったんですけど、笑っちゃうくらいそのチュートリアルが出来なくて。
多分得意ジャンルが偏っていたのだとは思うんですが、かなりの時間悩んでいましたね。
ロジカルより手数で試していたらたまたま上手くいったから助かったけど、もしかしたら開始10分でヒントブックを見ていたかもしれません。
なんて感じで物語の世界観よりは幾分みんなでワーワーやっていた印象。なんかずっと立ったり座ったりしていた。
話し合いも活発だし、相手の意見をいったん受け入れたうえで別の視点から情報をまとめてくれたりしてくれる職人肌の人もいたので、私たちのチームは全員仮面謎クラーだったと思う。
謎は全体的にこちらのクリエイティブ精神も問われる感じで、じっくりと取り組めばもちろん答えを出せるんですが、それをいかに手早くスマートに正解へ導けるかという手法が問われている感じでしたね。
それだけにキチンと答えを出せた時の充実感が素晴らしく、ステップごとにウキウキしながらテーブルに戻っていきましたよ。
そしてラス謎。
訪れた最大のピンチと多すぎる情報量に完全に押しつぶされた我々。
話し合いの末に見つけたロジックは、かなりあやふや。ラスト30秒で思い出すとある出来事。
ドタバタの中なんとかなれの精神で繰り出した回答が見事にハマり、生きてこの工場から脱出することに成功。
正直ロジックの余白部分は行動後に埋めていきました。諦めずに行動して本当に良かった。
おわりに
そんな感じでかなりの死闘を乗り越え無事に成功カードをもらえた『改造人間工場からの生還』。
正直人によって得意不得意がハッキリと分かれる公演だと思います。
ただ、それだけにチームの偉大さも改めて感じられました。遊べて本当に良かった。
algoらしさというのはまだ分かりませんが、めちゃめちゃ素晴らしい公演をしてくれる団体というのがよく分かったので、次に体験できるのが楽しみです。
では諸君、次回の更新で、また会おう。