【謎解き 感想】月夜の変装(ライアー)ホテルからの脱出

全国150万人の”変装が得意でインターポールに目をつけられている”皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回現在東京ドームホテルで開催されている
『月夜の変装(ライアー)ホテルからの脱出』に挑戦してきました!  

【ストーリー】
どんな人物にも変装できる天才怪盗。それがあなただ。
あなたが今晩忍び込むのは夜の東京ドームホテル。
警備員をだまし、秘密の部屋へと侵入する。
凶悪な組織に強奪された幻の宝石レッドスターを盗み出すために!

あるときはバーテンダー。あるときは清掃員。 またあるときは世界的な大富豪。
あなたは変装を駆使しながら、次々と手がかりを集め、幻の宝石へと近付いていく。
それは簡単に終わる任務のはずだった……。

月の輝く夜に、レッドスターをめぐって陰謀と因縁が絡み合い、ホテルに不穏な影が忍び寄る。
あなたはだますのか、だまされるのか?
このストーリーの真実にたどり着くのは誰だ?
 


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【プレイ方式】
タイプ :特別型
制限時間:16:00チェックイン~02:00最終回答
人 数 :1人~(今回は2人で挑戦)

個人的満足度★★★★★★★★★☆ 9/10点 

ざっくり感想

水道橋にそびえ立つ東京ドームホテルとSCRAPが送る超大型イベントの第2弾

今回はどんな人物にも本人と見間違うくらいに変装してしまう私たちが、チームの一員として凶悪な組織に立ち向かい、そして大きな陰謀に巻き込まれるストーリーが展開されます。
実際に東京ドームホテルに宿泊し、1夜かけてゆっくりと謎に取り組むのが最大の魅力で、SCRAPならではの規模感と演出による大ボリュームの謎解きが楽しめることでしょう。


参加するためにはホテルの専用プランを予約することが必須。
SCRAPの公演ページにアクセスをして予約をしましょう。
前作は抽選倍率58倍などと正気の沙汰ではない数値になっていましたが、もうこの時期はだいぶ落ち着いてきており、平日であれば余裕を持ってチケットが確保できます。


平日のメリットとしては宿泊費に割引が適用されるので、休日料金と比べてかなりお安く遊べます
休日料金は結構な値段がしますが、もうそれは自分へのご褒美として割り切りましょう。遊んでみると納得の価格です。

オマケでホテル内で使えるドリンクチケットもついてきます。


恐ろしいことにSCRAPは前作『夜明けの来ないホテルからの脱出』でホテルを舞台にどこまで要素をモリモリにしていいかを完全に理解したようで、とにかく遊べる領域がめちゃくちゃあります

きっと社内で「よし、ホテルを散策する周遊謎と、小謎をたくさん解くホール謎と、もちろん部屋を使うわけだからルーム謎と、どうせならキャストとやりとりする体験型公演もいれちゃおう!全部のせマシマシ満漢全席だぁ!」みたいな正気じゃない企画会議が行われていたに違いない。
それがないとしたらあんなに大量に分割されたステップ表示に説明がつかん。



想定プレイ時間が5~7時間とありましたが、16時にチェックインしてクリアしたのは24時30分。
同部屋のパートナーと感想らしい感想を語る前に寝落ちしてしまいました。満足感と余韻は素晴らしかったですね。


また、今回のテーマである”変装”要素も想像以上で、ほぼ公開情報なので行ってしまいますが、実際に用意された衣装に着替えながら様々なミッションを攻略していきます。
まさか割烹料理人としてホテルを歩かされるとは思わなかった。途中で普通に御婦人に「〇〇ってお店はどこですか?」って聞かれたし。
「すくませんわからないんです。私たちも宿泊客なので」って言ったらめちゃくちゃ目を丸くされていましたよ。そりゃそうだ。


変装に必要な装備はすべて部屋に備わっており、チェックインしてクローゼットを最初に開けたときは本当にテンションが上がりましたね。これからどんな物語が始まるのか凄くワクワクしました。

そしてその期待にバッチリと答えるSCRAPも流石で、宝石を盗み出すルパン三世のような世界観をベースにしつつも、その裏でぶつかり合う思惑が意外な方向へストーリーをスリリングな方向へドライブさせていきます。
まさに予想もつかない展開。
ふとした違和感から全てがひっくり返るぞくぞく感がたまらなかったですね。

謎の感想

想定プレイ時間が5~7時間ということで、プレイバリューはかなりのもの。
ゲームの進捗を表す記号も、まるでページの装飾であるかのように細かくびっちりと並んでいたため、最初目を疑いました。


それもそのはずで、先に書いた通り、遊べる謎解きは周遊型やホール型、ルーム型など様々な要素が組み込まれており本当にバラエティ豊か。
ある意味謎解きのすべてを体験できると言っても過言ではないと思います。


あとやっぱり変装して相手を騙すっていうシチュエーションが非常にスリリングで楽しい
もちろんある程度のルールの上で遊ぶごっこ遊びということは重々承知しているわけですが、それでも変装した自分の行動に違和感がないか、相手にバレないかどうかという独特の緊張感はあるため、クリアしたときのほっとした安心感と出し抜いてやった爽快感が相まって病みつきになりますね。

色々恥ずかしいカッコをさせられますが、羞恥心はジェットコースターにでも載せてどこかへ飛ばしましょう。




この公演で大事なのは時間配分。謎解きだけでなく、休憩や食事の時間を適切なタイミングで取ることをおすすめします
私たちは支給される軽食を食べた後はほぼぶっ続けで謎を解いていたんですけども、物語が終盤に差し掛かった、とある長尺の謎解きで体力を消耗した結果全く頭が働かなくなってしまい、そこをクリアするのに想定の1.5倍くらい時間がかかってしまいました。
もっと先にエネルギー補給しておけば良かったと後悔したものの、その後下のコンビニで買ったカップ麺が震えるほど美味しかったので結果オーライかなといったところ。

というかあんな終盤でいきなりあの物量の小謎を出してくるSCRAPがイジワルなのです。

とは言えサンドイッチはおいしい


最後はまさにクライマックス、これまでに得た情報をすべて使ってこの1夜に決着をつけていきます。
前回はどちらかというと結構おとなしめな展開だった印象がありますが、対してこちらはちょっとしたアクション性もあり、体験型エンタメとしてのパワーアップ感じられる内容に。

すべてを終えて迎えた朝日はとても清々しいものでありました(曇りだったけど)

おわりに

『月夜の変装ホテルからの脱出』超重量級の謎に囲まれながら非日常で濃密な時間が過ごせる素晴らしいコンテンツだと思います。
テーマの魅力もありますが、私は今回のほうが圧倒的に好き。
ホテルを使った謎は他の団体も数多く開催されていますが、遊んでみたいと思いつつこの体験が基準になっているので及び腰になっているのも事実。
随分と高いハードルを立ててくれたものです。


興味のある方は是非挑戦してみてください。絶対に損はさせません。

次回作もお願いします!