【謎解き 感想】秘密結社SHOCKERからの脱出

全国150万人の”大型二輪免許を持っている”皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は現在大阪、東京で開催されている
『秘密結社SHOCKERからの脱出』に参加してきました 

【ストーリー】
SHOCKER壊滅のために戦っている「SHOCKER対策チーム」の
新人であるあなたは、ハチオーグを倒すための手掛かりを求めて
アジトへと潜入する。

しかしそこで警報音が鳴り響き、催眠ガスが部屋に充満した。

目が覚めると、あなたはSHOCKERの構成員に囲まれていた。
このままでは洗脳され、ハチオーグのしもべとなってしまう。

そのとき、どこからともなくバイクの音が聞こえてきた。
「みんな無事か! 僕が君たちを助ける!」
それは赤いマフラーを巻いた男だった。

ハチオーグによる洗脳まで、残された時間は60分。
あなたはSHOCKERの目を欺いて、仮面ライダーと協力し、
このピンチから脱出することができるだろうか?
 


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【プレイ方式】
タイプ :ホール型 制限時間:60分
人 数 :6人1チーム

個人的満足度★★★★★★☆☆☆☆ 6/10点 

≪一言≫
丁寧なキットデザインとオリジナルストーリー

ざっくり感想

2023年公開の映画『シン仮面ライダー』がSCRAPとまさかのコラボレーション
映画中盤の盛り上がりどころであるハチオーグ戦を、撮り下ろしボイスやアクターを交えたオリジナルストーリーで再構築
仮面ライダーである本郷猛と協力しながら、捕らえられたアジトからの脱出を目指します。


これまでもエヴァンゲリオンやシン・ゴジラなど、庵野監督作品でコラボ謎は多く開催されていましたが、仮面ライダーも取り上げられるとは少し驚きましたね。
個人プレイのイメージが強い題材でどんな物語が紡がれるんでしょうか。


私が参加した会場はリアル脱出ゲーム原宿店。
開催期間が限定されている会場ではありますが、地下の雰囲気などがぴったりな気がして場所を決めました。
あと原宿店のイメージボードは最高の仕事をしていると思う。



ハチオーグのアジトということもあって、原作をリスペクトした内装になっており、薄暗い室内に壁面やテーブルなどにハチのマークが浮かび上がっているのが印象的
特徴的なテーブルに着席すると、まるでゼーレの集会のようでしたね。
庵野イズムを感じるキット類のデザイン素敵


OPはキャストによる演劇と映像を組み合わせたインタラクティブなもので、特に敵であるオーグメント関連にかなりの力が入っていると感じました。
個人的には話の流れ的に「まさか・・・?」と思いましたが、さすがにそこまでは振り切った演出にはならず残念。

また、本郷猛、緑川ルリ子、ハチオーグ(ヒロミ)は映画版のキャストが演じ、ボイスも撮り下ろし。
本郷猛がこちらに語りかけてくるのは、子供の頃から仮面ライダーに親しみのある私にとって熱くクるものがありましたね。


そんな感じでビジュアルや小道具、謎解きキットのデザインも抜群に良い本作ですが、唯一飲み込みづらいのがストーリー面

ネタバレに直結するため多くは言えませんが、ジャンルとしては単純な脱獄・脱出系の物語ではなく、どちらかというとスパイ映画のような相手の様子を伺いつつ脱出の手立てを考えていくものになります。

それ自体はいいのですが、序盤から「秘密結社SHOCKERがそんな手厚いサポートをするわけないだろ!会社かここは!」と心のなかでツッコミたくなったり、「そこまでのことをして結局意味ないんかい!」と肩透かしをくらったりして、ストーリーのところどころにご都合主義でいったれという雰囲気を感じましたね。
なにも根拠のない予想ですが、シナリオ生み出すのにめちゃくちゃ時間かかってそう。

謎の感想

仮面ライダーのように強靭な肉体や不屈の闘志を持ち合わせていない私たち。
そんな私たちにできることは、謎を解いて彼をサポートすること。


ハチオーグのアジトに点在する情報をもとに、状況を分析していかなければなりません。
出題される謎のレベルは結構抑えられており、序盤はインスピレーションの力でパッパッと解き進めるものが多かった印象。
役割分担でサクサク進めていくのが吉でしたね。


中盤以降になるとテイストがガラッと変わり、紙やアイテムを多用する作業系の謎にシフト
ここからは全員で協力する方が捗るし今後の情報伝達の観点からも一緒にやったほうが良い。
私の参加したテーブルはほぼソロ凸の方ばっかりだったものの、全員が手練れだったので阿吽の呼吸で進められました。むしろここからのスピードはサイクロン号より速かった気がする。



アジトに関して情報や小さな違和感関しても敏感にアンテナを立てていなければなりません。何せ相手は心を操る術に長けたハチオーグなのですから。

ただ、手練れだった私たちに抜かりはなく、最後の謎が提示されても落ち着いて対処ができた気がします。

クリア率は大体40%ほど。平日の夜に行ったこともあり、かなり遊びやすかったです。

おわりに

そんな感じで『秘密結社SHOCKERからの脱出』の感想でした。

映画館で聞いたあのBGMたちをまた大音響で聴けたのも嬉しかったですし、仮面ライダーの協力者として一緒にショッカーを倒せたのは万感の思いがありました。
気分は少年仮面ライダー隊!

キットの使い方やラス謎の王道感など、謎解きのフォーマットを一通り遊べる万人にお勧めの謎解きでした。

今後より多くの地域で開催されている予定なので、興味のある方はぜひ挑戦してみてください!