【感想】ふしぎ駄菓子屋 銭天堂 ザ・リアル

全国150万人の”一番好きな駄菓子はラムネ”な皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は現在西武園ゆうえんちで開催されている
『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂 ザ・リアル』に参加してきました。 

【ストーリー】
あの銭天堂が! あの紅子が!

あのふしぎな駄菓子の数々が、
あなたの目の前に現れる!
小学生を中心に絶大な人気を誇る
「ふしぎ駄菓子屋銭天堂」 が、
ぶっちぎりの超絶リアルなクオリティで、
ついに西武園ゆうえんちに登場!

原作でおなじみの駄菓子の数々に囲まれて、
驚きのふしぎ体験の先に待つ衝撃のエンディングは、
あなたの選択次第で変わります!

運も不運も紙一重、
コロリと転じる運試し。
さぁ、あなたの運命やいかに!?


 


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【プレイ方式】
タイプ :周遊型
人 数 :1人~(今回は2人で挑戦)

個人的満足度★★★★★★★☆☆☆ 7/10点 

昭和の街に隠された銭天堂の秘密を目の当たりにせよ

埼玉県所沢市にある西武園ゆうえんち。
昨年に大幅リニューアルが行われ、1960年代の空気を感じられる『夕日の丘商店街』がオープンしました。


レトロな街並みは昭和の匂いを見事に再現しており、私たちが知らない過去の光景を眼の前に広げてくれます。
実際にそこにはカフェや食堂、お土産屋などもあり、まるで本当にその時代を過ごしているかのような気持ちになれるのがポイントですね。



そして『夕日の丘商店街』に幸運に恵まれた人物しか辿り着けないお店がひとつ。
それが今回体験したふしぎ駄菓子屋 銭天堂なのです。


原作は廣嶋玲子の児童小説。
年齢不詳の銭天堂の店主紅子が、店に訪れた人々の悩みにピッタリの不思議な駄菓子を販売することで、彼らの望みを叶えたり叶えなかったり、逆に懲らしめたり絶望を味あわせたりする道徳的な物語。




特に与えられたチャンスを活かせないやつ、人の話をよく聞かいないやつには手厳しいバツが加えられ(大体のターゲットが小学生だからか身体的被害は少なめ)、紅子自身「人間がどのようにお金を使うのかが楽しみ」というポリシーを持っているためどいつもこいつもかなり“イイ性格”をしています。

イメージしやすいのは『笑ゥせぇるすまん』の喪黒福造でしょうか。
個人的には『週刊ストーリーランド』の謎の老婆シリーズが脳内でバチリとハマりました。


作中の年代は不明ですが、駄菓子屋の雰囲気は昭和レトロなため、西武園ゆうえんちの夕日の丘商店街内にアトラクションがあるのはぴったりなのではないでしょうか。

また、『ふしぎ駄菓子屋 銭天堂 ザ・リアル』と銘打ってあるだけあって、リアルな体験にとてつもなく力を入れています。

なにせ遊びたくてチケットを購入してもどこに銭天堂があるのか誰にも分からない。園内マップにも載っていません。
なぜなら銭天堂は幸運な客の前にしか姿を表さないのだから。ちょっとした演出ですが、没入感がぐっと増しますね。 参加者はお店を求めぐるぐると商店街を探索すると…



ありました!

キャストの案内で実際に待機列へ。余談ですが、ここのクーラーが凄く効いていて、炎天下で消耗していた体を癒やす最高のスポットでした。
暗い通路で待っていると流れてくるのはアニメ版のOPで毎度耳にするあの口上。

そして扉が開くと…



マジモンの紅子さんだぁぁぁぁぁ

大人の私よりもしっかりデカい!再現度高い!

紅子さんが私たちにいろいろと話しかけてくれるんですけど、もちろんそれも気になるんですが、造形の素晴らしさや駄菓子屋の内装にばかり目がいってしまうんですよね。
どれもこれもアニメで見たものばかり。ここは夢の空間か。




紅子さんが言うには私たちは本当の幸運を探しているそう。
それぞれの幸運を見つけるため手渡されたのが運まねくっきー。顔にかざすとお告げが見えるという謎のクッキーです。

そして紅子に促され街へと繰り出していくのです。
彼女の「使う前に説明書をよく読むこと」という言葉を胸に残しながら。

いざ街中へ。そして決断の刻

運まねくっきーを頭にかざし、猫の目を通して世界を見るとあら不思議。
これまで見えなかったちょっと違った世界を垣間見ることができます。
特にとある場所に設置されたモニターにかざした時の驚きはすさまじいものでした。
肉眼ではただの白い画面のはずなのに、くっきりと絵が見えるのですから。
昭和レトロの世界観にバチバチのテクノロジーが使われていることにとても感銘を受けましたね。

そして探索は商店街を超え、西武園ゆうえんちへと広がっていきます。


正直この時期に挑戦することを後悔するくらい暑い日差しが最大の難敵。
蝉の鳴き声とアップダウンが激しい立地に意識が朦朧する中で試される、とある選択。

ザ・リアルと銘打たれているのは、劇中と同じような土壇場の決断を自分で行うということなんですね。
大人にとっては簡単かもしれませんが、ファミリーだったり複数人でいくと存外意見の衝突や空気感で流される可能性もあって、いつの間にやら大惨事になりかねないところが凄く原作っぽくていいなと思いました。


これまで聞かされてきた説明をもう一度思い出して、そして自分を信じて幸福をこの手につかみましょう。

おわりに

体験時間としては1時間弱の周遊コンテンツでしたが、原作を大事にする雰囲気とテクノロジー、そして紅子さんの再限度によってかなり楽しいイベントとなりました。

この後、ウルトラマンザライドに乗ったりイマーシブをしたりと西武園ゆうえんちを満喫するのですが、良いスタートが切れました。


また、無料で遊べる周遊謎もあるので、お暇な方は合わせて遊ぶとより楽しいかもしれません。

ちょっとしたプレゼントもありますしね。