全国150万人の”身代金を要求されたことがある”皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。
今回は現在リアル脱出ゲーム下北沢店で開催されている
『誘拐された部屋からの脱出』に挑戦しました!
【ストーリー】
気がつくと、そこは閉ざされた空間だった。
自由に身動きが取れない状態のあなたに、拳銃を持った男がこう言った。
「お前たちを誘拐した」
身に覚えのない誘拐。
ここがどこかも、逃げる手段も、誘拐犯たちの目的さえも、何もわからない。
「さあて、計画を実行するか...」
そう言いながら奥へと消えていく誘拐犯。
もうダメか...と思ったその時、どこからか声が聞こえた。
「こちら、特殊警察部隊だ。誘拐犯グループの隙をついて連絡している。君たちをなんとかして助ける」
彼の助けさえあれば、なんとかなるかもしれない...!
さあ、あなたは誘拐犯の目を盗みながら情報を集め、この極限状態から無事に脱出することができるだろうか!?
【プレイ方式】
タイプ :ルーム型
制限時間:60分
人 数 :6人1チーム
今回私は謎解きに成功しました!
個人的満足度★★★★★★★★☆☆ 8/10点
≪一言≫
人生で一度は経験してみたい(?)体験がここに。
ざっくり感想
いきなりですが、皆さんは謎解きイベントになにを求めて参加していますか?
物語を主役として楽しみたい。
制作陣の繰り出す謎をとにかく解きたい。
みんなで茶番をわちゃわちゃやりたい。
ラス謎を華麗に解いて達成感を味わいたい…などなど、目的は人それぞれだと思います。
私自身はどうかと言うと、人生において一度は体験したい、もしくは体験したくない出来事を疑似体験したいからという理由で参加しています。
例えばスパイになって敵のアジトに侵入したり、冒険家になって未開のダンジョンで宝探しをしたり。
平々凡々な人生を歩む私にとってはまさに夢のような出来事でとても良い刺激になっています。
なのでコラボものよりは自分自身が当事者である公演の方がどちらかと言えば好きです。
オバケンの公演に良く参加するのも、逆にリアルで起こってほしくない悪夢のようなイベントを体験したいがためだったりします。もしかしたら予行演習になるかもしれませんしね。
そういった意味で今回の『誘拐された部屋からの脱出』は、人生において一度も体験したくない「誘拐」という絶望的な状況から勇気と度胸とアドリブ力で打開を目指すパワー型エンタメに仕上がっていました。
会場は下北沢にあるリアル脱出ゲーム下北沢店。
キービジュアルにも描かれている通り、ひょんなことから誘拐されてしまった私たちは、手足を拘束された状態で部屋の中へ閉じ込められます。
物理的に自由がきかない状況で、色んなアクシデントで部屋を出たり入ったりする誘拐犯の目を盗みつつ情報を集め脱出の手立てを見つけ出していくのがこの公演の特徴。
他の公演でも手足を拘束されることはありましたが、その中でも上位に入るぐらいガッチリ拘束されるので臨場感は抜群でしたね。ズレたメガネを直すのに体を曲げなきゃいけないぐらいは真に迫っています。
誘拐事件のニュースから始まる物語の導入や、インタラクティブなキャストとのやり取りなど非常に凝っており、ルーム型公演特有の怪しいポスターやアイテムが散らばるフィールドと相まってこれから何が始まるのか、いったい何をやらされるのかというワクワク感が半端なかったです。
また、公演案内で目を引いたのが津田健次郎さんの存在。
今回の公演では声優の津田健次郎さんがボスの声を担当しており、公演中は十分にそのイケボを堪能できました。
ただ、某社長のイメージが強い私としてはツダケンがちょっと意外な使い方をされていて、正直に言えばもっと前面に出てきて欲しかった気持ちもありましたね。
ちなみにゲーム開始前にとある試みがあるのですが、それが後々演出としてよりエキサイティングな効果をもたらし非常にびっくり&没入感が増しました。
最終的な物語体験の良し悪しを左右するほどではないですけれども、面倒くさがらずにちゃんと参加したほうが良いと思いますね。
謎の感想
体験を重視するSCRAPが運営しているわけですからもちろん簡単に手錠を外してくれるはずもなく、満足に動けないこの体でいったい何をすればいいのやらと途方に暮れること必至。
いわゆる”謎解き”とは異なる公演のため、大事となってくるのは状況に対する判断力とヒラメキ力。そしてきちんとチームメイトと相談をすることだと思います。
それに加えてこの公演をより楽しむためにはアドリブ力も必要と、なかなかに頭を使う内容で60分後にはすべてを出し切っていて、抜け殻のように家路につきました。
私の参加した回には共に謎解き2回目のカップルがいたんですけれども、お兄さんの方がバシバシと打開策を提案してくれたので非常に心強かったですね。
キャストにも物怖じしないやりとりをしていて、きっとこの人はマジで捕まっても飄々としているのだろうなと思ったり。
そんなこんなで身動きがとりずらい序盤は非常にヤキモキとする展開が多い『誘拐された部屋からの脱出』。
全員でこなさなければならないあの共同作業はもどかしい思いをした人も多かったのではないでしょうか。
だからこそ、タスクをクリア出来た瞬間は途轍もない一体感を得ることができましたね。
そんな苦しい状況を抜け出した先には更なる苦境が待ち受けていました。
一体この物語はどんな結末を迎えるのか。
中盤に訪れる衝撃的な演出と散りばめられた違和感。その布石が一つに結実するラスト。
時間はギリギリでしたが、見事この恐ろしい部屋から脱出できました。
新年一発目になかなか良いスタートが切れたと思います。
おわりに
といった感じで『誘拐された部屋からの脱出』の感想でした。
最近ホール型の公演ばかり言っていたので、「やっぱりルーム型は面白い(半年ぶりn回目)」と実感し大満足。
まだ挑戦していない方はぜひチャレンジしてみてください。おススメです。