【謎解き感想】CRIMZON よだかのレコードB-side

こんにちは。鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回はよだかのレコードが手掛けた特別な体験ができる謎解きゲーム
『CRIMZON』のお話。

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『CRIMZON』は新宿に拠点を置く謎解き制作団体よだかのレコードの公演。
この公演は6月の13日までで終了してしまった公演なんですけれども、実は私もちゃっかり参加していました。


基本的に体験した謎解きの感想はすぐに出したい派の私ですが、こと『CRIMZON』においては語る端からネタバレになってしまうんじゃないかという想いと、この公演で受けるイメージや体験は十人十色違うものだから客観的には論ぜられないなという結論に至りました。


ですので今回の感想は私がいつもよりふわっとした、他の人に有益なものになるかは分からない文章になることを了承いただくとともに、
せっかくなのでこの公演を作ったよだかのレコードB-sideと私の思い出もさらっと書いていこうと思います。


ちなみに公演概要はコチラ

【ストーリー】
あなたは無機質な部屋の中で目を覚ます.
ここは一体どこだろう。
身に覚えのない部屋だった
周りにはあなたと同じように目を覚ました人々
手元にあった1枚のカードにはこう書かれていた
CRIMSON から脱出せよ そんな中、とあるゲームが始まった


【プレイ方式】
タイプ :??????
公演時間:??????
人 数 :??????

ちなみに今回私は謎解きに”成功”しています。
プレイ済みの人と出会うと、必ず成功したか失敗したかを聞きたくなっちゃう。そんな公演です。

よだかのレコードB-sideの衝撃

初めて遊んだよだかのレコードB-sideは『TRAP』という公演でした。
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2016年に開催された謎解きイベントで、私が謎解きというものにハマって1年経ったぐらいに開催されました。
当時の私は謎解きに完全に心をわしづかみされ、もっと色んな公演に行きたいとTwitterのTLを日々チェックする。そんな時期でした。


よだかのレコード自体はその前に1つ遊んだくらいのレベルで、名前にB-sideとついても世界観がシビアになったくらいじゃね?的な認識でいたと思います。ある意味ナーメーテータだったんです。 f:id:alfbds0954:20210630003219p:plain:w400


しかしそんな私の考えは司会者のたった一言で文字通り打ち砕かれました
そこからの展開は、これまで体験したことないものの連続。
「えっ?いきなりこんな展開にしていいんだ。謎解きってこんなに自由なんだ。」
自分が思っている謎解きの常識という枠がいかに小さい範囲での話だったのかを思い知らされた、そんな衝撃の公演でした。

そこから私はB-sideブランドにすっかり魅了され『SILENT NIGHT』『SILENT NIGHT again 霧の街からの脱出』、そして『クラインの壺』と参加していくのです。 f:id:alfbds0954:20210630003423j:plain:w450


ここで改めてよだかのレコードB-sideのコンセプトを見てみましょう

B-side とは
よだかのレコードのもう一つの謎解きレーベル B-side。
物語性よりも、参加者の「体験」を重視した謎解きゲーム。
特別な体験を楽しみたい方におすすめです。


私が謎解き公演において好きなのが現実と非現実の境界線があいまいになる瞬間や演出。
謎解き公演のシチュエーションって、基本的に実人生で経験したくないものを疑似的にさせてくれるから面白いんですよね。 だからこそゲームの中では自分じゃ絶対にしない選択をしてIFの世界を楽しめる。
平穏無事な生活を願うからこそ刺激的な世界はエンタメに担ってほしいと思っています。


けれどもB-sideではその境界線を踏み越えてくる演出が多々あるんですよ。
虚構の世界が現実の世界に滲み出てくる。こんな恐ろしいことがありますか。
安全地帯にいると思ったら首根っこを掴まれて、いつの間にか当事者にさせられてしまうのです。

私がその思いを強く感じ、全身に鳥肌を立たせながら家に帰ったのが『クラインの壺』でした。
その強烈な体験があったからこそ 『クラインの壺』はいまでも私のオールタイムベスト公演です。

CRIMZONについて

大なり小なり参加者の当事者意識を揺さぶってくるB-side公演ですが、私が思うに『CRIMZON』はB-sideの中では『TRAP』や『クラインの壺』に近いコンセプトを持っていた んじゃないでしょうか。


なので全体的に難しかった思ったような公演じゃなかったというような感想も非常にわかりますし、逆にめちゃくちゃ刺さった!という意見にも赤べこのようにブンブンと首を振っている次第。


参加者の「体験」を重視した謎解きゲームというのは、参加者の嗜好や謎解きに求めているもの、極端な話その日の体調で面白いと感じるかどうかが決まると思うので、10人いれば10人違う感想が出てくるのは当たり前ですし、それだけ語りがいのある公演なのだと感じます。


じゃあ私自身どうだったかというと、「試合に負けて勝負に勝った」という心境です。
謎解き公演に参加し始めて早6年になります。これまでに色々な公演に参加し、様々な体験をしてきました。
だからこそ強い意思でこの公演を最後まで駆け抜けることができたと思います。


もしこれが私がまだ謎解きをはじめて数年のファンだったら・・・クラインの壺を経ていなかったら・・・恐らくこれまでの常識が崩壊するほどの素晴らしい体験になったと思います。
きっとどこかに家に帰って膝から崩れ落ちている参加者がいるはずです。


次のB-side公演はいつになるか分かりませんが、私が謎解きの世界に惹かれ続けている限り参加は確定しているので、楽しみに待つことにします。
それではまた。

ちなみに昔やった『クラインの壺』制作秘話トークショーの再演の可能性はないのですかね。ちょうどその時出張で東京都離れており、血涙を流して参加を断念した記憶があります。もし奇跡が起きれば何卒。なにとぞぉぉぉぉぉぉぉおおぉぉぉお!