【謎解き感想】原点-摩訶不思議なパーティーからの脱出-

全国150万人の”9年間続けいている習慣がある”皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は8月9日に開催された よだかのレコード 9周年記念公演
『原点-摩訶不思議なパーティーからの脱出-』の感想です! 

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【ストーリー】
謎を解く楽しさとは何か?


【プレイ方式】
タイプ :ホール型
公演時間:約60分
人 数 :5人1チーム

今回私は謎解きに成功しました!

個人的満足度★★★★★★★★★☆ 9/10点 

≪一言≫
謎解きの歩みがぎゅっと60分に。あなたもわたしも演者も謎も、オールスター総出演。

ざっくり感想

日本橋三井ホールにて1日限りの期間限定で開催された公演『原点』に参加してきました。

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先に結論から言わせてください。

最高に楽しい公演でした。
私がこれまで楽しんできた謎解きの好きなポイント、時代の流れやエッセンスの潮流が1本にぎゅっと凝縮された内容に加え、大ホールとドレスアップしたキャストが織りなす非日常さ。もはや同窓会かと思わせる参加者たち

2021年もっとも心に残る公演となる事は間違いないでしょう。 参加して本当に良かった。


『原点』はよだかのレコードの9周年(実はほぼ10周年)を記念したイベント。これまでの記念公演のようなドラマチックな物語や設定もなく、ただ目の前にある謎を解いていくというまさに原点に立ち戻ったコンセプトと言えます。めちゃめちゃシンプル。

ぶっちゃけるとそのシンプルさと前情報が全然なかったのもあって、当初はスルーする予定だったんですよね。
今振り返ると自分をぶん殴りたくなりますが
( ´∀` )。

だから最初のチケット販売では買わずにいたんですけど、8/2にLINEで追加チケットを販売する告知が出て「ここで買えたら行きましょうかね」くらいの気持ちでページを進めていったら買えたので、行くことにしました。
多分このフラットな気持ちが後の最高な思い出につながっていった
のだと思います。


電車を乗り継いで会場のホールがあるコレド室町へ。
エスカレーターを昇っていく天井には星屑のようなデザインがなされており、いつもより少し格調高い空間に身が引き締まるようでした。
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それでいつものようにスタッフの方が受付してくれるんですけど、チケット受付から列整理、チーム組みをしてくれる人までほとんどの方がスーツやドレスなどの正装で私たちを出迎えてくれたんですよ。
ちょっと心揺さぶられました。「今日はなんだかちょっと違うぞ」と感動しましたね。


私は友人と2人で参加したのでその場で3人の方と合流し入場。
演劇やコンサートにもなるような大きなホールにびっしりと並べられる机たち。壮観でしたね。
私たちのテーブルは入口からかなり離れたところにあって、会場を横断する形で進んでいったんですけど、歩いているうちに他のテーブルに座る知り合いを見つけて軽く挨拶

ちょっと歩くとまた知り合いがいて軽く挨拶。その先には覚えてないけどなんかの公演で一緒に謎を解いた人。また向こうには別の謎制作団体の人が。なんて。
おいおいここは同窓会の会場か?ってくらい色んな人がいましたね。
1日限定で2回しかやらない公演だとこんなサプライズが起こるんですね。


席に着くなりスタッフから投げかけるとある質問。これで原点の世界観を全て察しました。
先ほども言った通り、この公演にはストーリーが設けられているわけではありません。
ここからは私たちそれぞれの答えが道を作っていくのです。ワクワクしないワケがない。


チームで話し合い1つの選択をした後テーブルで待機していると会場が暗転。
よだかのレコード代表であり本日の司会であるへるおさんが登場。いつもよりお口トロトロ感マシマシの説明の中いざゲームがスタート。

謎の感想

「そういえば謎解きってこういう部分が面白かったよね」と改めて思いなおせた60分でした。
そして10年前の謎解き黎明期から現代に至るまで、出てきては消えていったギミックや謎の流行を改めて振り返れる60分でした。


特に序盤のギミックなどはベテラン勢には懐かしく、フレッシュ勢には一周回って新鮮なものだったのではないでしょうか。
どこかアナログでストロングスタイルな謎ですが、アイテムを額面通りには使わない創意工夫がたくさん見られました。
ホール型公演特有の、テーブル上だけに終わらないヒントの隠し方も改めて出されると驚きますね。


中盤からは謎解きがさらに広がり新たな地平線を魅せるきっかけとなったデジタル技術の登場
問題用紙だけでは解けない、目まぐるしく切り替わる情報の波を何とか乗りこなしながら解いていきます。
いつからか公演前にタブレットが配られることが当たり前になりましたけど、当時は度肝を抜かれましたよね。
技術の進歩のすさまじさを感じました。あと言い方悪いですけどそんなに予算かけて大丈夫?ってその時は思ってました笑


ここまでいくつかのステップを経るわけなんですけども、ただひたすらに謎をガリガリと解いていくのは楽しい。チームメイトと役割分担をしながら、時には協力しながら、アドバイスを貰いながら解いていくのは一体感があって楽しい。
こういう細かいコミュニケーションや声掛けも謎解きの魅力の1つなのは確かで、その部分もきっちり堪能できたのは嬉しかったです。

終盤は、それこそ原点に立ち戻ってこの公演の意義を見直していくようなものでした。
たくさんの謎解き制作団体が歩んできた道のり、私たちが通ってきた道のりの最終到達点があの答えに繋がっていたんだと思います。
それにしてもそのギミックを実現するスタッフのパワープレイがスゴイ。
一歩間違えればバグになる繊細な部分を見事に実践してもらえて、感謝しかありません。解説時の会場のどよめきも納得です。


そんな感じで私たちのチームは無事に脱出成功となりました。
私が参加した回は、半分以上のチームが脱出成功するなどよだかのレコードサイドの想定しない事態を巻き起こしたようですが、みんな是が非でもこの公演を成功で終わらせたかったという想いが強かったんじゃないでしょうか。


チェックポイントの混雑具合とか、オペレーションのドタバタ感など、細かい粗はいくつかあったんですけど、多分他の人も書いていると思うのでここではあえて言及はしません。
ともかく、これまでの謎解きを総決算してくれた『原点』には感謝しかありません。


チケットが買えたから参加したというある意味ハードルが下がった状態で臨んだ野もあると思いますが、私が体験したよだかのレコード記念公演の中では一番好きな公演になりました。
貧乏なので物販にはあまりお金を落とさない私が、公演パンフレットを思わず買っちゃうくらい。それで推し量って欲しい。
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過去の公演のエッセンスが入ったデザインも素敵。


これまで本当にたくさんのワクワクとドキドキをくれてありがとうございました。
そしてこれからもよろしくお願いします!