【謎解き感想】documentary 〜シン・エンドレススゴロク〜

全国150万人の”MVのbehind the scenesが好きな”皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は現在ドラマチックホールで開催されている
『documentary 〜シン・エンドレススゴロク〜』に挑戦しました! 

f:id:alfbds0954:20211130202632j:plain:w600

【ストーリー】
これはよだかのレコードが
謎制作の裏側も見せる
実験的な「謎解きイベント」


【プレイ方式】
タイプ :ホール型
公演時間:120分程度
人 数 :6人1チーム

今回私は謎解きに失敗しました!

個人的満足度★★★★★★★★☆☆ 8/10点 

≪一言≫
48時間で謎解き公演を…?出来らぁ!

ざっくり感想

よだかのレコードの代表へるおさんが「10周年を迎える前にどうしてもやりたかった企画」
として半ばゲリラ的に発表した企画『documentary』に参加してきました。


どうやら気温の下落と反比例するかのように謎解き業界のボルテージは上がっているよう。
色んな団体が意欲的な公演を開催している昨今、よだかもご多分に漏れず興味深い内容の企画を打ち出してきました。


『documentary』の特徴はなんといっても公演の構成。
当たり前ですが通常の公演でしたら最初の告知で公演内容は大方決まっているはず。
ですがこちらは企画とプレイ人数の発表とチケットの販売のみを先行して行い、その後で公演の内容だったりスケジュールの決定や謎解きの枠組みだったり・デザインだったりを実質制作時間48時間以内に抑え、なおかつその制作背景や舞台裏を公演の中に組み込むという、 これまで見たことのないスタイルのイベントになっていました。

f:id:alfbds0954:20211130202706j:plain:w600

当たり前ですが謎解き公演の制作現場なんて内部に入らなければ決して見ることはできないわけで。
それを表に出してくれるというのは制作側としてもかなり勇気のいる事だし、こちら側としても貴重な機会になるのは間違いない。
私はこういう舞台裏のシーンが非常に好みなので、ぶっちゃけこの部分だけで余裕でおつりが返ってくるなという心境でした。
どことなくプロフェッショナルっぽい編集になっていたのも好み。


実際に遊ぶ謎解き公演のタイトルはシン・エンドレススゴロク。
担当者ディレクター5103さんとしても思い入れのある作品とのこと。
よだかのTwitterにも制作の模様が少し出ていましたが、48時間といういつも以上に厳しい制限の中で、少しでも参加者に良いものを届けようと奮闘する制作陣には涙しか出ませんよ。元を辿れば自分たちで自分たちの首を絞めているんですけど
個人的には最初のスケジュール感と予算出しの打ち合わせが一番興味をそそられましたね。あそこが最も”リアル”を感じ取れましたね。


もうちょっと欲を言えばせっかくのドキュメンタリーなら、代表のへるおさんとディレクターの5103さんだけでなく、ビジュアル担当の方や発注担当の方、当日公演を回す現場スタッフの声なんかも聴けたらな~なんて思いました。

謎の感想

さて謎解きパート『シン・エンドレススゴロク』
初報の段階では正直ドキュメンタリー部分がメインで謎解きはオマケなのではないかと想像していたんですが、その予想は見事裏切られ、蓋を開けてみれば通常の公演と同じようにガッチリ作られておりなかなかに侮れない難易度


スゴロクを題材にするからにはどうしても発生してしまうランダム要素や運ゲーの要素をシステムでフォローするなど、公演中思うように進めずダレてしまう可能性をなるべく排除する配慮がなされていました。


また、とあるギミックにより常に緊張感があるため6人1チームの一体感がより強調されていたような気がします。
と同時に協力型ボードゲームならではのワイワイガヤガヤできる感じも出ていて、そういえばこの人数でボードゲームするのも久しぶりだなぁとしみじみ思ったり。


私たちのチームは基本的に詰まることなく最終局面まで進んだのですが、そこで完全に詰まってしまい、スタッフの方からヒントをもらったものの状況をブレイクスルーすることができず挑戦に失敗。このまま永遠にスゴロクをする人生を送る羽目に。
f:id:alfbds0954:20211130202747j:plain:w600


その後解説で見事に納得させられてしまうわけですが、同時に48時間の制約による余波なんかも感じ取れたりして、色んな意味で興味深い結末になりました。

おわりに

よだかのレコード『documentary〜シン・エンドレススゴロク〜』
恐らくこの手法は1回限りのものになると思いますが、制作の裏側という部分にスポットライトを当てて、クリエイターの不安と緊張とひとさじの安堵の入り混じった顔を間接的にでも見れたのは非常に意義のあるものだと思いました。
公演終了後に貰えるレポートを読み込むと、さらに当人の心境が伺えて解像度が増しますよ


現在追加公演分のチケットが販売中ですので、興味のある方はぜひ挑戦してみてください!