皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。
今日はいつものブログとはかなり趣旨の違う話題。
だけれど気持ちは抑えられないので。とりあえず書いていこうと思います。こういう時に備えて「雑記」のカテゴリを作っておいて本当に良かった。
それで本題なんですが、6月30日にYouTubeにとあるMVが投稿されました。
こちらです。
幽体離脱 feat.チャンチョ & ぽんぽこ (Official Lyric Video) / Album "False Memory Syndrome"
このMVが公開されているのは「ぽんぽこちゃんねる」という登録者数13.7万人のVtuberさんのチャンネル。普段はバラエティーやゲーム実況系の投稿が多いのですが、6月30日に相方であるピーナッツくんが1st Album "False Memory Syndrome”をリリースしたので、その記念としてアルバムに収録されているこの曲が選ばれたというわけですね。
曲の雰囲気が最高
さて、ここから私の感想。
多分動画を再生したのが夜の11時頃だったんですけど、ゆったりした前奏から始まっていきなり心をつかまれましたね。直感で「あっこれは好きな曲だな」と。すぐに椅子のリクライニングをバターっと倒して聴く態勢に。限りなく抑えられたリズムとループするメロディー。『ぼくはのぼっていく 幽体離脱』から始まる2人の歌声は、とても優しく、だけれど少し寂しげ。無機質といっても良いかもしれない。それがいっそう夜の孤独感を引き立てます。一方で抑え気味の2人の声に身体丸ごと包まれるような感覚と浮遊感。よくわからないけどせつねー。
チャンチョのウィスパーボイスと、ぽんぽこの透明感のある声がこの曲にとってもマッチしていて、聴いていて本当に心地いいんです。2人の声質が似ているからか。全く互いを邪魔していないもの。
トラックは滅茶苦茶オシャレなのに、一人称が「ぼく」な視点から書かれている歌詞がとっても可愛くて、日々生きていくだけで心を摩耗させてしまう私には大変沁みます。
ただ、いきなりぶっこまれた青山テルマの「ここにいるよ」ラインはパンチ力がありすぎ。
MVは屋根の上に目を閉じているチャンチョがちょこんと座っているだけ、というシンプルなものですが、背景の夜空には揺蕩う水の流れが映し出され、何者でもない時間のまどろみをチャンチョが楽しんでいる様にも見えます。後半に行くにつれてチャンチョの絵が荒くなるのは、目覚めの時が近づいているサインなのかもしれません。
絵作りがLo-fi Hip Hopを汲んだ流れに仕上がっているのも、完全に曲調とあっており、大正解だと思います。
この曲を初めて聴いた時不意に思い出したのが、幼い頃に体験した引っ越し前夜の記憶。
荷造りが終わったダンボールが積み重なっている、いつもよりちょっと広くなった部屋。いつものように寝ようと思ったのだけれど、少し違う部屋の様相になんだか寝付けなくて、ずっと窓の外を見ながら「この景色も今日で見れなくなるのか」とぼんやり考えて少し寂しくなったのを思い出しました(さすがに天井の蜘蛛と目は合わなかったけれど)。
なんだかまとまりきれない感想になってしまいました。他にも本当は「トリプルZ」の語感の良さとか、アルバム通しての曲順の巧みさも書きたいのですが、音楽的な教養のない私にはこれが精一杯です。もう少し聴きこめばまた新たな発見があるのかなと思います。
とにかくピーナッツくんのセンスは天才的で、ヒップホップに造詣が深いのは知っていたけれど、ここまで本格的な曲を作ってくれるとは思ってもみませんでした。この曲に出会わせてくれて本当にありがとうございます。もう十分オシャレやぞ。
アルバムは各種サイトで購入できます。
気になった方は、特設ページを確認してみてください。
linkco.re
最後に、私がぽんぽこちゃんねるのなかで一番好きな動画を紹介して終わりにしたいと思います。
どっちが日清焼きそばU.F.O.のCMを上手く作れるかガチバトル！
いまもふとした時に口ずさんじゃう。
