【マーダーミステリー感想】 左利き連盟-The Left-Handed League-

全国150万人の”左利き”の皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回はオンライン専用のマーダーミステリー
『左利き連盟-The Left-Handed League-』に挑戦してきました!

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【ストーリー】
八王子郊外にあるシェアハウス「La Main Gauche(ラ・マン・ゴーシュ:フランス語で「左手」の意)」…
その豪華なシェアハウスの入居者の条件はただ一つ。それは「左利きの方限定」だった。
ある晩、共有空間であるリビングルームに、一人の男が血を流して倒れているのが発見された。
犯行当時、鍵がかかったその犯行現場にいたのは、オーナーのフミチカ、その恋人のマリ、フリーターのタケルとその弟ユキトの兄弟、作家志望のトミコ、そしてもう一人、誰も知らないアリサと名乗る女性だけだった。犯人は必ずこの中にいる。
これは奇妙な場所に住む住人たちが、それぞれの持つ秘密をひた隠しにしながらも真実に迫るインタラクティブマーダーミステリーである。


【プレイ方式】
タイプ :オンライン公演型
公演時間:分約2時間(説明、エンディング含む) 人 数 :5〜6名(6名推奨)

≪一言≫
2回目のマーダーミステリー公演はオンラインで挑戦。2つの意味でクロストークは白熱

※事前に公表されている情報と、私のニュアンスを含めた感想となります。
 ネタバレには配慮していますが、気になる方はそっと閉じてください。
 

ざっくり感想

マーダーミステリーゲーム専門店であるRabbithole(ラビットホール)がおくる、オンライン専用に作成されたシナリオ。

rabbithole.jp

パっと目を引く5本の左手。そして酸化して少し黒ずんだ血で染まっている1本の左手
この強烈なビジュアルを見て興味を惹かれる方も多いんじゃないでしょうか。
加えてタイトルが左利き連盟ですからね。推理小説のクラシックであるホームズシリーズの「赤毛連盟」をどうしたって想起させます。



また、私が挑戦したいと思った理由の一つに、私自身も左利きの要素が入ってまして。親近感を持ったからというものがあります。(完全に余談ですが、私は文字を書くのは右利き、ボールを打ったり蹴ったりするのが左利き。なにかのトリックで使えそう)

この物語の舞台であるシェアハウスには半端な左利きである私は果たして入居できるのか…そんなことを思いつつ挑戦してきました。

今回のシナリオはオンライン専用ですので、もちろん直接どこかに集合して遊ぶわけではありません。じゃあどうやって遊ぶかと言うと、LINEやSkype等のグループ通話を使用してプレイするスタイル。
マーダーミステリーではおなじみの"密談”は使用せず、休憩なし、6人でぶっ続けで会話を続けていきます。


あまりマーダーミステリーの経験がない私にとって、密談がないのはとても新鮮。誰かと誰かが自分の知らない情報をやり取りしている猜疑心のようなものは少なくなって精神的な負担は軽くなりましたが、いろんな意味で深く突っ込んだ情報収集もできなくて。まるで人物同士の間に薄い膜が貼られたかのような、漫然とした緊張感がそこにはありました


漫然とした緊張感をより増してくれたのは今回一緒に参加したメンバーの力も多分にありまして。いつも謎解きで一緒に遊んでもらっている方とプレイしたのですが、皆さんロールがめちゃくちゃ上手い。もうね、開始の一言目からトバしてくるから一気に物語に引き込まれましたよ。これでマーダーミステリーの経験ないとか嘘でしょ?!って感じ。

GMの方からも「初参加とは思えません」とか言われていて、スマホの画面越しにウンウンと頷いていまいた。さすがTRPG勢は違うぜ。

GMと言えば、今回GMをしていただいた方が、キャラ選択の際にキャラ名を伏せた状態で私たちに選ばせてくれたのは個人的に良かったです。ランダムなキャラを演じる一期一会感が増しました。おかげで若干気恥ずかしいロールをする羽目になったんですが、いい思い出です。

プレイしてみて

シナリオ担当のOffice KUMOKANAは、これまでもさまざまな公演のシナリオを手掛けている団体なんですが、今回の左利き連盟も、例にもれずとっても本格的なシナリオ。

kumokana.com

プレイヤー各自に配られるキャラごとのシナリオも結構分量があるんですが、それでいて無駄な要素がほとんどなく、全ての会話が重要なキーワード。ボーっとしている暇は一切ありませんでした。


あまり詳しく言えませんが、 このシナリオがなぜオンライン専用で発表されているかが良くわかりますね。この作品はオンラインでこそ輝くのです。
そしてゲームを進めていくうちに明かされる真実に、思わず背筋がぞわぞわとなりました。この事態を予想していなかったと言えばウソですが、推測がバシッとハマった時の快感は何物にも代えがたいですね。


一方で参加して大変だなと思ったところが2つあって。
1つは状況整理。普通の公演のように、証拠のカードがあるわけでもなく、かといって手元で参照できるシートには被害者の様子や証拠品などの状況は書かれていない。6人の会話を総合しながら真相にたどり着く必要があるため、常にいろいろな情報をメモ書きしていました。その上で犯人も見つけなければいけないので、いつもの謎解きとは違った頭をたくさん使いました。


もう1つは声のみでコミュニケーションを図ること。
相手の表情が見えない状態で会話すること事態は、心理戦を盛り上げるスパイスとなって良いと思うのですが、6人で喋るとなると、一瞬いま誰が話しているのか分からなくなる時がありました。(基本的には喋る際に役名を言うのですが、議論が白熱していくとどうしてもね)。加えて2人以上が同時に話すクロストークが始まってしまうと、どうしても会話が聞き取れない部分があったので、オンラインでのマーダーミステリーは6人程度が限界なのでは?と感じました。


とはいえ総合的には普通に面白い公演でした。一緒に参加した友人も喜んでくれたので、恐らくマダミス初心者でも楽しめる内容なのだと思います。
初めてのRabbitholeの公演でしたが、GMさんの円滑な進行など、さすがプロだなと感じました。コロナ騒動がおわったらぜひ店舗でも遊びたい!

左ききのエレン 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

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