【マーダーミステリー 感想】雷鳴轟くシェアハウスからの悲鳴

全国150万人の”雷が鳴ったらおへそを隠す”皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回はゲームマーケット2023春で先行発売されたマーダーミステリー
『雷鳴轟くシェアハウスからの悲鳴』の感想です! 

【ストーリー】
ここは若きクリエイター達が共に生活を送っている、都内にあるシェアハウス。
ある日1人のクリエイターの思いつきで1本のサスペンス映画を撮ることになった。
撮影は順調に進み、残すはいよいよヒロインが恋人にナイフを突き立てるラストシーンの撮影のみ。
撮影当日。時刻は深夜。天候は大荒れ。
「本番!よーい!アクション」

その瞬間、突如あたり一面が真っ暗になり、雷鳴が轟いた。
悲鳴や何かを叫ぶ声や物音が暗闇の中に響く。
30秒ほど経っただろうか。
明かりが復旧した瞬間、シェアハウス内にひときわ大きな悲鳴が響き渡った。
ナイフが突き刺さり、血を流して倒れている人物がいたのだ。

何かがおかしい。
撮影で用意したのは、おもちゃのナイフのはずだった。
そしていまシェアハウスにいるのはこの4人しかいない。
事故なのか、それとも誰かが刺したのだろうか…。

響き渡る悲鳴。
鳴り止まない雷雨。
暗闇のシェアハウスでいったい何が起きたのだろうか。


【プレイ方式】
プレイ時間:40分
人 数 : 4人
G M  :不要

≪一言≫
SCRAP初のマーダーミステリー作品。はじめの一歩に
※プレイ前に確認できる情報と、私のニュアンスを含めた感想となります。
 ネタバレには配慮していますが、気になる方はそっと閉じてください。

ざっくり感想

『雷鳴轟くシェアハウスからの悲鳴』リアル脱出ゲームでおなじみのSCRAPが手掛けたマーダーミステリー作品。
想定プレイ時間が40分と短く、ゲームを進行するためのゲームマスターが不要のスタイルになっているのでプレイヤー4人が集まればすぐに遊べます。


扱う事件も比較的日常生活に近いシチュエーションため初心者にもとっつきやすく、「マダミス気になるけど大変そう…」となんとなく及び腰になっている方にこそ遊んで欲しい作品となっています。 価格もお手頃の2,000円!

こちらは現在オンラインストアや東京ミステリーサーカスで購入可能。
私は幸運にもゲームマーケットで先行発売していたものをプレイする事ができました。
おなじみのロゴが輝くブースでは、持ち帰り謎の販売とともに無料で小謎が楽しめるガチャも併設、かなりの賑わいを見せておりましたね。



本作のゲームデザイン・シナリオを担当したのは秋山直太朗さん。
秋山さんと言えばSCRAPでは様々な公演で司会をこなす公演に欠かせないお方で、いつもはつらつとしたノリとテンションで私達と非日常の世界との架け橋となってくれます。
個人的には『ミュウツーの城からの脱出』で眩しい短パン姿を見せていたのが印象深い

www.rdbgjunction.com

そんな彼はこれまでも同人活動でマダミスのシナリオを手掛けており、その実績が買われたのかも知れませんね。
シナリオクレジットには『償いのベストセラー』『無秩序あるいは冒涜的な嵐』等の作品を発表しているかとうゆかさんの名前もありました。


こちらがパッケージの前面。

タイトルロゴを真ん中に配した非常にシンプルな見た目をしています。
スクラップオリジナル作品はこのタイプが多い気がする。

中には説明書とプレイヤーが演じる4人のキャラシート、めくって手がかりを得る情報カードと結末が書かれたエンディングシートが入っていました。

公式ページより引用


箱の大きさもB6サイズ程度と小さく、お出かけの邪魔にはならない感じ。
ボードゲーム会やホームパーティーに持って行っても活躍できそうです。

#プレイしてみて

若きクリエイター達が共に生活を送っているシェアハウスで起こった事件。
真夜中に轟いた雷鳴は私達にとある思惑の結果をもたらします。

登場する4人の若者は良くも悪くも真っ直ぐな人たちばかりで、そのエキセントリックな言動が物語をより深いベールに包んでいく。このモヤモヤ加減がマーダーミステリーの醍醐味!

真実を求めるのか、はたまた自分の理想を求めるのか、全てがプレイヤーの手にかかっているのです。


私が担当したのは「ユウ」という女性キャラ。クリエイターでありつつも現状には満足していない上昇志向の高い人物。
演じる役柄に応じて導入部分でちょっとしたやり取りがあるんですが、フルスロットルで演技させてもらいましたよ。まぁ途中から普通にロールが剥げて私自身になってしまうのですが。


事件現場の様子などは共有のシートにわかりやすくまとまっており、シンプルに犯人当てを楽しんで欲しいという製作者の心遣いも感じました。

また序盤と中盤で全プレイヤーが均等に入手する情報カードが良いスパイスになっていて、誰がどの手がかりを得られるかで真相解明難易度がガラッと変わる気がします。
犯人に重要なカードを握りつぶされてしまうとかなり状況が不利になってしまうことでしょう。


濃密な40分の間色々ありましが、最終的にユウの希望はかなったのでとりあえず良しとしようかな!うん。
もう少し希望を言ってしまえば、SCRAPならではのギミックだったり、パンチがあったほうがより印象深い作品になったと思いますが、40分にすべてを詰め込むのは贅沢なお願いなのかもしれません。

おわりに

プレイ時間が比較的短いながらも討論時間はきっちりと確保されており、手がかりを得るフェイズや密談、全体討論などマーダーミステリーのフォーマットはきちんと抑えられているので、やはりマダミスを初めてやる方におすすめです!

謎クラ4人集まって公演と公演の間に遊ぶのも良いかも知れません。


今後もシリーズとして続いてくれると良いなぁ