【脱出感想】さよなら、僕らのマジックアワー

皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は現在東京ミステリーサーカスで開催されている
『さよなら、僕らのマジックアワー』に挑戦してきました！

【ストーリー】

あなたは映画部に所属する、高校３年生。
5人だけの小さな映画部で
高校生活最後の映画コンクールに出品する作品を
力を合わせて制作してきた。

映画もいよいよラストシーンを仕上げるのみ…
そんなコンクール出品締切当日の夕方
映画の主演を務めた映画部の後輩の女の子
“はづき”が、出品用のフィルムと共に姿を消した。

「先輩、ごめんなさい。
私はこれ以上、ここにいることができませんー」

机の上には、退部届。

彼女の痕跡は、まるで初めからそこにいなかったようにすべて消えてしまった。

いったいどうして、彼女は姿を消したのか？
追いかけたその先には、意外な真実が待ち構えていた。

目が眩むようなマジックアワーの空の下で繰り広げられるあなたと仲間たちの、青く切ない物語。

あなたは、自分の力で
彼女の真実にたどり着くことが、出来るだろうか？

【プレイ方式】
タイプ　：ホール型
制限時間：60分
人　数　：4人1チーム

今回私は謎解きに成功しました！

個人的満足度★★★★★★★☆☆☆　7/10点　

≪一言≫
(個人的)トラウマの『君あす』をぶち破ってくれた良作

ざっくり感想

今回参加した『さよなら、僕らのマジックアワー』は、「泣ける謎解き」製作に定評があるきださおりさん(現東京ミステリーサーカス総支配人)が手掛けた『君は明日へと消えていった』といわば姉妹作に当たる作品です。
世界観は同一(前作から数年後の世界が舞台)ですが、もちろんこの作品だけでも楽しむことが出来ます。

実を言いますと私は前作の「きみあす」には苦手意識を持っておりまして…謎解きとしては楽しかったんですが、恋人の生き死にを感動ものとするストーリーがどうしても好きになれなくて、SCRAPベストイベントに選ばれていてもなにか釈然としない思いを持っていました。

そういった次第で今回の「僕マジ」も最初に告知がされたときは拒否感の方が強かったのですが、CMや予告謎を解いていくうちにこれは熱い学園青春ものであると予想が立ち、これは挑戦したいヽ(｀Д´)ﾉ ｳｵｵ‼という気持ちがメラメラと燃え上がったのです。いざTMCへ‼‼‼


TMC1階にはチョークで書かれたようなイメージボードがありましたよ


謎解き後、そこにはとても爽やかで穏やかな気持ちになった私がいました。

大人でもなく、子供だと思いたくない高校3年生という時期。マジックアワーはそんな子供から大人へ否応なく移り変わってしまう人々の物語として非常にマッチしたテーマだと思います。
そして主人公たちが所属している映画部。映画は時代を切り取り“今”を保存する役目を担っています。そんな相反する要素が組み合わさったとき、思い出として深く人の心に刻み込まれることでしょう。

そうした思い出を積み重ねながら人は前に進んでいく。この公演はまさに人間賛歌！
前作と比べ希望に満ち溢れた優しいラストに強く心を動かされました。

ほんとうにプレイおいてよかったー
最近のSCRAPはコラボ公演が多い印象でしたが、やはりオリジナルは力の入れ方が違う。

謎の感想

謎解きの出発点は「はずきがどこに消えたのか？」なのですが、主人公である私たちが目的のためにありとあらゆる手段を使って問題を解決するくだりは笑いました。一歩間違えれば学生生活終了ですよ！

わずかな手がかりから次の一手を考えるのはいつもの通りなのですが、その対象が「女子高生」なので、探偵のような気分で捜査ができるのは滅茶苦茶楽しい。ですが背徳感も非常に高いです。そこもおすすめポイント
また、デバイスをフルに活用したギミックがたくさんありますので、説明書は隅々までキチンと読みましょう 。少しの見落としが命取りとなります。

ラス謎の解決法も唐突なものではなく、ストーリー上必然的そうなるなという方法で導き出せますし、物語的にもクライマックスな演出になりますので、それ自体がまるで映画のワンシーンのようでとてもステキでした。

脱出に成功すると結構立派は賞状がもらえます。何年ぶりでしょう。

そんなわけで『さよなら、僕らのマジックアワー』での体験は非常に満足できるものでした。 若干演出過多な印象は否めないですが、それはエモーショナルを高めるために必要なことだと割り切ればなんとかなります。

出来ればこの路線で次回作もお願いします！


反省会セットに付属しているはずきちゃんもカワイイ。

桐島、部活やめるってよ