【ボードゲームレビュー】時代をまたにかける『タイムトランクマン』

皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク(@alfbds0954)です。

今回は現在・過去・未来 3つの時代を駆け抜けながら、失われし財宝を求めて奔走するサラリーマンになれるボードゲームのご紹介です。

『タイムトランクマン』

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【ゲーム概要】
タイムマシンの運用が始まってしばらく経った22XX年。 プレイヤーは、民間時間移動企業「タイム・トランクマン」のエージェントとして時間移動をしながら、現代では失われてしまった貴重な遺物(ロスト・トレジャー)を回収するミッションに挑みます。
いち早く、多くのロスト・トレジャーを集めた人が、No.1エージェントです。

【プレイ環境】
人数:2~4人
時間:20分 ~40分
年齢:8歳以上
価格:3,800円
製作:東京ゲームメイカーズ

個人的満足度★★★★★★★★☆☆  8/10点

≪一言≫
手札と動力通貨(コスト)がガッチリ噛み合った時、あなたは至福の時を迎える…

ざっくりプレイ方法

1. ボードを中心に各種の準備を行う
2.スタートプレイヤーを決め、「東京」のボードに各人のコマを置く
3. 各自自分の山札から3枚を引き、手札とする
4.手番のプレイヤーは「アクション」→「ドロー」→「アクション」→「ドロー」の順に行動を行う
5. 各時代にある遺物を回収していき、いづれかのプレイヤーの遺物カードの得点合計が15点を越えたらラストターン
6. スタートプレイヤーの右隣の人の手番が終わったらゲーム終了。獲得した特典が一番高い人が勝利

目指せ№1エージェント

このゲームは今年の11月、ゲームマーケット2018で購入したゲームのひとつです。 当時ゲムマのサークルページに予約フォームがあったので、即ポチをしました。

rdbgjunction.hateblo.jp

ぱっと見のシステムも面白そうでしたし、なによりもコンポーネントのデザインと、ゲームのストーリーが私の心にメガヒットしたのです(∩´∀`)∩シタノヨ

プレイヤーは世界政府から廃棄寸前のロスト・トレジャーの回収を依頼された民間時間移動企業「タイム・トランクマン」のエージェント。日夜、時をかける「タイム・トランク」を手に、あちらこちらの時間軸へ飛び立ちます。この設定だけでご飯が3杯いけるのは私だけでしょうか。未来のサラリーマンってすごい。

舞台となる街は東京。「江戸」「東京」「ネオ・トーキョー」という3つのボードに分かれており、プレイヤーは各時代を移動することが出来ます。

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ボードには東京内の地名が記載されているのですが、江戸ボードでは江戸の呼び名で、未来ボードではこれまたぶっ飛んだ土地の名前になっていて、趣向が凝らされています。
「シン・新宿」「イケイケブクロ」などの変わった名前の中に逆に異彩を放つ「目黒」の文字。むしろ目黒に何があった。

このゲームの要となるのは「動力通貨」 と呼ばれる宝石。プレイヤーはこの宝石を使ってタイムトラベルを行い、ロスト・レガシーの回収を行います。
後述する「探索カード」で各ボードに出現し、タイムトランクに収めることで使用が可能。
動力通貨の種類は全部で4種類。プラチナが一番価値が高く、銅が最も安価。種類によって存在する数が異なります。

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タイムトランクボードに動力通貨を収めたところ。最大5つまで収納できます。石がとてもキレイ。

そして勝利条件にかかわる「遺物カード」。これが各時代に2枚づつ配置されるようになります。プレイヤーがその遺物カードを入手するためには、遺物カードが配置されている時代へ行き、カードを対応する動力通貨で購入しなければなりません。無事購入できた場合には、カード左上に書かれてる数字を得点として得ることができます。そして新たな遺物カードを補充。常にボード上には6枚の遺物カードが存在していることになります。

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遺物カードには歴史上の人物に由来する武器やアイテムなどが満載で、歴史好きの私にはワクワクする内容。

地獄の沙汰も石とヒキ次第

各プレイヤーは自分のコマと同じ色のカード10枚を山札とし、そこから3枚引き、手札として「アクション」に利用します。アクションの内容は「移動」「探索」「タイムトラベル」「購入」の4種類。手札にあるアクションカードを1枚捨て札にすることでそのカードに対応したアクションが可能です。

内訳は「探索」5枚、「タイムトラベル」3枚、「購入」2枚。 「移動」は各カードの下に数字が記載されており、捨て札にすることで、数字分マップ上を移動します。移動を選択した場合には探索等のアクションは同時に行えません。

一応の流れとしては探索して動力通貨をボードに置き、そこまで移動して石を集め、溜まった石と遺物カードを見ながらタイムトラベルorカード購入となるのですが、ところがどっこいそんな簡単にいかないトコロがこのゲームの楽しいところ。

たくさん探索して動力通貨が溜まっても、購入カードやタイムトラベルカードが手元に来なくて購入できなかったり、カードはあっても石が足りなかったり、石は十分にあるがさっき購入カードを移動として使ってしまって、山札がリセットされないと買えない→他のプレイヤーにとられてしまった!みたいなジレンマが往々にして発生しますヽ(`Д´#)ノ ムキー!!  様々な状況下で適切なカードを切らないとうまく立ち回ることはできませんね。
自分や他のプレイヤーが捨てたカードをきっちり把握するのが勝利への近道ではないかと感じました。

その分コンボのように石とカードの引きがカチッと決まった場合には、頭の奥が痺れるような快感に襲われます。この快感を得るためにゲームをしてるって思いますね。

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脳がポワーっとなります

そんなわけで、なかなかにリピート性が高いこのゲーム。 舞台が東京だったので、拡張版で他の地域や世界版が出たらうれしいなと心の中では思っているくらい好きなゲームとなりました。

ウェブショップ「BOOTH」で販売されているらしいので、興味のある方はぜひ購入してプレイしてみてください。それでは