皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク(@alfbds0954)です。
Ph’nglui mglw’nafh Cthulhu R’lyeh wgah’nagl fhtagn
(ふんぐるい むぐるうなふ くとぅるう るるいえ うがふなぐる ふたぐん)
さっそくの名状しがたいナニかの画像で失礼します。
今回は友人宅でプレイして大変盛り上がった、クトゥルフ系ボードゲームの紹介です。
『タワー・オブ・マッドネス(Tower of Madness)』
【ゲーム概要】
語るもおぞましい恐怖を、理性を失うことなく探索することができるか?
【プレイ環境】
人数:3~5人
時間:40分 ~60分
年齢:14歳以上
価格:9,720円
販売:ホビージャパン
個人的満足度★★★★★★★☆☆☆ 7/10点
≪一言≫
豪華なコンポーネントとシンプルなルールで、クトゥルフ神話初心者にもおススメ
いあ!いあ!くとぅるふ!ふたぐん!
ざっくりプレイ方法
1. 各プレイヤーは2枚の呪文カードを手札にして、残りは山札に
2.プレイ人数によって決定された探索場所カードを重ね、山札に
3. スタートプレイヤーからダイスを振り、調査目、発見目を確定する。
4.調査を成功させ、発見目が一番高いプレイヤーが探索場所カードを獲得
5. 調査に失敗したプレイヤーは塔から足を引き抜く
6-1. 世界の滅亡前に、すべての場所を探索し、正気のまま一番多く得点を獲得したプレイヤーが勝利
6-2.狂気にかられたプレイヤーは、脚を引き抜いたときに世界を滅亡させたら勝利
クトゥルフ(のせいで世界が)危機一髪
パッケージがコチラ。
箱自体は大きく、物騒な絵柄もあり、歯ごたえのある重量級ゲーム感が漂います。
私は箱を開けるまで、タイルなどで塔の内部を作り探索者が狂気に襲われながら探検を進めていくダンジョン系ゲームだと予想していました(;゚Д゚)ゴクリ
そんな気持ちのまま説明書の指示通りにゲームの準備をした結果がコチラ。
箱の絵そのままのヤバい塔が完成しました。
あ、みんなでワイワイできる系のヤツだわこれと直感(´▽`)ナーンダ
プレイヤーは各々自分の分身となるキャラクターを一人選択します。
キャラクターによっては特殊効果を持つキャラもいるので、特殊能力有キャラと特殊能力無キャラでグループを分け、片方だけを使用したほうが不平等が無くて良い と思います。
各自の手元に配布されるボード。
ボードの上部分にある5つの四角が、このゲームで使用するダイスを置く場所となります。
探索場所カードを獲得するには、このダイスの目が超重要。
まず、5つの四角のうち左半分の3つが調査ダイスを置くスペース。
6面ダイスを5つ同時に振り、出た目の中から最低1つを確定させていきます。出目確定→振り直しを繰り返し、5つのダイスの目がすべて確定した時までに、調査ダイススペースの1、2、3の目にダイスを置けなければ調査失敗!後述する試練のフェイズに移行します。
調査ダイススペースに1、2、3の目を置くことが出来ればとりあえず一安心。ここから大切になってくるのが右2つのダイススペース。
ここは発見ダイススペースとなっており、調査ダイス以外の確定したダイスを置くスペースとなります。そして、この発見ダイスの出目の合計が一番高いプレイヤーが探索場所カードをゲットできるのです。
調査ダイス、発見ダイスの確定タイミングは自由なので、先に調査ダイスを確定させるのもよし、強い目が出たから発見ダイスを先に確定するのもOK。プレイヤーの性格がでて、他の人がダイスを振るときも目が離せません。
調査に失敗すると、タワーの中から飛び出ているウネウネした脚を1本引き抜かなければいけません。
誰が言ったかクトゥルフ危機一髪。
時計塔の中には4つの理性(ビー玉)がぎっしりと詰められており、脚を引き抜くたびにガラガラと音を立てて動きます。
ある程度脚の本数が少なくなってくると…
ビー玉が落下!この時の盛り上がりはかなりのもの。
落ちたビー玉によって効果が異なり、プレイヤーは出た個数分の効果を受けることになります。
青は勝利点を追加。白は呪文カードを一枚山札からドローすることが出来ます。
赤が出てしまうと狂気に侵食され始め、4つ溜まるとキャラが発狂してしまいます。
緑は降臨カウンター。すべての緑玉(3個)が出てしまうと世界が奴らに支配されゲームオーバー。
ちなみに狂気に陥るとキャラクターカードが裏返ります。
今後狂気に陥ったプレイヤーは、ダイスを振らず、自分のターンには時計塔から脚を引き抜く作業を行っていきます。
そして自分のターンで3つ目の緑玉が出た場合、自らの力で彼らを呼び出した功績により、そのプレイヤーが勝利となります。
つまり発狂したタイミングで今までのプレイスタイルがガラッと変化する んですね。
そして文字どおりみんなの足を引っ張る役回りに…
圧倒的なビジュアルとわかりやすいルールで、誰でも楽しめるボードゲームだと感じました。12歳以上推奨になっていますが、小学校中学年から大丈夫じゃないかな。
唯一の難点としては、9,000円以上という価格。確かにコンポーネントの豪華さを考えると理解はできますが、なかなか納得しづらい価格であることも事実。出オチのインパクト勝負であることも、購入に踏み切るのを躊躇する要因ですね。でも楽しいことには間違いないので、所持している友人には本当に感謝しかないです。
引き抜いた脚はもはや居酒屋のメニューにしか見えない。
(この後スタッフがおいしくいただきました。)