全国150万人の"ダイスに命を懸けている"皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。
今回はゲムマで購入した複雑なルールや初心者には難しいロール(演技をする)を一切排し、誰でも物語に没入できるゲームをご紹介します。
『レガシーコード(LEGACY CODE)-日蝕の物語-/-月の物語-』
【ゲーム概要】
プレイヤーであるあなたは探索者となって迷い込んでしまったこの世界から 脱出することを目的に、仲間と協力したり、時には一人でこの世界を冒険します。
MAP に示された各探索箇所のカードをめくり、そこに記されたシナリオを クリアして次の探索箇所を選択して進んでいき、この世界から脱出する道を目指しましょう。
MAP を自由に探索しているうちに、きっとある事に気付くでしょう。
それがトゥルーエンドへの道標となります。
そうしてあなたが物語を最後まで読み解いたとき、 きっと感情揺さぶる体験が待っていることでしょう。
本来、禁忌事項(タブー)であることが物語の最後に出迎えます。
【プレイ環境】
人数:1~4人
時間:30~60分
年齢:15歳以上
≪一言≫
協力してこの世界から脱出せよ!TRPG超超入門におススメ。
ざっくりプレイ方法
1. MAPシートに各シナリオカードを裏面にして伏せる
2.各プレイヤーは装備カードを選択し手元に
3. 各プレイヤーは個性値を振り分け、HPを算出する
4.シナリオカードをめくり、イベント・戦闘を進める
5.隣接するシナリオカードへ移動し、めくって探索を繰り返す
6.最後の戦いを制することができれば勝利
墓から目覚めた先は、選択とダイスによって運命の決まる世界
『レガシーコード(LEGACY CODE)』は2019年秋にゲームマーケットで販売されたゲーム。制作はクリエイターズ編集部。
イベント開始直後からブースには求める人で長蛇の列ができ、45分で400セットを完売させた驚異のゲームです。
当時の私はカタログで広告を見た瞬間に購入を決意し、最優先で確保に向かったことを覚えています。
このゲームの魅力は、なんといっても ゲームのとっつきやすさとデザイン性の高さではないでしょうか。
レガシーコードはTRPG”風”と銘打たれた作品で、語り手となるGM(ゲームマスター)が不要。カードがすべての進行をしてくれます。
改めてこちらが箱の表面
はい、カッコいい!
誰もがこれから始まる壮絶な冒険に胸を躍らせることでしょう。2つのパッケージで1つの絵が完成するところもニクイ演出ですね。
イラスト担当のひな助氏・はこしろ氏・伊瀬村氏が本当に良い仕事をしています。
タイトルにもある通り、レガシーコードは 日蝕の物語と月の物語と2つのバージョンが発売されておりまして、内容物はほぼほぼ同じなのですが、ストーリーが別物です。
日蝕の物語は、とある「鍵」の行方をめぐるよりドラマティックなストーリー。
月の物語は、より根源的な世界の謎に迫るストーリーとなっています。両者は一応パラレル設定なので、どちらかだけでもプレイ可能です。
ただ、2つともプレイすることで互いのストーリーの補完がされたりするので、好きもの(a.k.a私)は両方プレイしよう!
内容部は物語の根幹となるシナリオカード13枚。プレイヤーが使用する装備カード4枚
エンディングシートが4枚、MAPシート、ダイスが2個付属。
ゲムマ価格とは言え、この内容で1,000円は安いんじゃないかな。
シナリオカードは裏面に場所の名前が書いてあり、表に向けることで物語が進んだり敵が出現したりします。
プレイヤーは棺の中から出てくる設定なので、初期位置は墓地から。
13枚のシナリオカードはこのように配置し、1枚のカードを解決したら、矢印の書かれている方向へ進むことができます。上から順に進んでいって、最終的には下層で待ち受ける怪異と対峙していきます。まっすぐ出口へ進むもよし、周囲を探索するもよし。すべてはあなたと仲間が決めていくのです。
冒険の心強い味方となる装備カード。
大斧・太刀・弓・魔杖から各プレイヤー1枚選択します。
各武器には攻撃・防御・回避・神秘のステータスが割り振られており、異なる性質を持っています。ここに個性値を3点まで自由にふり、自分だけの武器にしていきます。
また武器には固有スキルがあり、ゲームを有利に進めることができるでしょう。
もちろん発動には代償も必要ですが…
シナリオカードをめくると敵が登場し、戦闘となる場合があります。
ビジュアルが怖いですね…この怖さで序盤の敵と言うのだから恐ろしいものです。
この場合はダイスを2個振り、出た目+武器の攻撃力を足した値が15以上であれば攻撃成功となります。
ダイスは付属のものを使用。バージョンによって赤のダイスと青のダイスと色が分かれているのが最高です。
ちなみに攻撃を成功させて敵を倒しても、その後に②ダメージロール判定が発生するのを忘れないようにしましょう。失敗時のHPの減り方が結構激しいので、常にドキドキ。
物語を進め最後の敵を倒すとこれまでの冒険に即したエンディングを見ることができます。
このゲームはマルチエンディングになっているので、物語の全容を知りたければ複数回のプレイが推奨されます。でも1回のエンディングまでは20分ぐらいで終わるのでそこまで大変ではないのが救い。
プレイしてみて
今回私は4人でプレイし、すべてのエンディングに到達しました。
カードをめくってダイスを振るだけのシンプルなルールなので、1度理解できればサクサクとプレイできるのもありがたかったですね。
戦闘は序盤から意外とシビア。最初はステータスを満遍なく上げていたのですが、どうしても突破できない箇所があったので、メンバー内で役割を分担して特化型のキャラを作って攻略していきました。1人から遊べますが、人数がいればいるだけ難易度が下がる印象です。
一部の敵が次のゲームでも封印されないままでいるので、延々彼らをボコす”レベル上げ”が発生すること間違いなし。やらなきゃやられてしまうので、仕方ないね。
箱には謎解き要素もあると記載されていましたが、確かに要素はありましたがかなり少なめ。謎解きメインで購入すると肩透かしをくらう可能性があります。ゲームが普通に楽しいので、そこを中心に考えていきましょう。
1度プレイをしてゲームを楽しんだら、 今度は未プレイの方に対してインストと進行の補助が可能になるので、多角的に見てTRPGの入門として良いゲーム だったと感じました。
興味のある方はぜひ、プレイしてみてください!

レガシーコードからの脱却 ―ソフトウェアの寿命を延ばし価値を高める9つのプラクティス
- 作者:David Scott Bernstein
- 出版社/メーカー: オライリージャパン
- 発売日: 2019/09/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)