皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。
今回は現在東京ミステリーサーカスで開催されている
『ある沈黙からの脱出』に参加してきました!
【ストーリー】
世界から音が奪われた。 風の音も、波の音も、街の雑踏も。
誰もしゃべらない。誰も歌わない。
音を取り戻すために、あなたはゲームに参加する。
音のない部屋。
周りにはマスクをした、しゃべることのない仲間たち。
自分だけが読むことができる本の内容を身振り手振りで仲間に伝えながらゲームは進む。
音がないからこそ成り立つその絶妙なゲームは、いつしかあなたたちの心を満たしていく。
ゲームをクリアしたとき、あなたは知るだろう。
音があたりまえにあることの喜びと、音がない世界の特別さを。
これは、何かが失われた世界で、
何が大切なのかを見つめなおすリアル脱出ゲーム。
【プレイ方式】
タイプ :ホール型
公演時間:60分
人 数 :4人1チーム
今回私は謎解きに成功しました!
個人的満足度★★★★★★☆☆☆☆ 6/10点
≪一言≫
このご時世にプレイする"意義は”ある作品。リハビリにぴったり
ざっくり感想
久しぶりに常設店での謎解きです。これをどれほど待ちわびたことか。
一番最後に外で謎解きしたのが3月の中旬ごろ。奇しくも今回と同じ東京ミステリーサーカスのジョジョ公演でしたね。今思うと遥か昔のようです。
www.rdbgjunction.com
3か月ぶりに戻ってきましたよ。東京ミステリーサーカス!
『ある沈黙からの脱出』の特徴は、なんと言っても一切声を出さず、身振り手振りで相手と意思疎通を図らなければいけない点 。
それについて、SCRAP代表の加藤氏が開催コメントにおいて
あれはちょうど一か月前の2020年4月13日のことだった。
「ある沈黙からの脱出」というタイトルの企画書を作った。
7都府県にコロナウィルスに対しての緊急事態宣言がでた6日後だった。
(中略)
その、企画書の一行目には「飛沫の飛ばないリアル脱出ゲーム」と書かれている。
やっと現状を受け入れて新しい企画に立ち向かうつもりになったのは、新型コロナウイルスが騒がれ出してから一か月以上たってからのことだった。
と書いています。
元来謎解きイベントでは、仲間と相談しながら謎に対して方針を立てるのがほとんどなので、興奮のあまり自分の意志でなくても思わず口からポーンとなにかがこんにちはしてしまうこともやむなし。
だからこそ『ある沈黙からの脱出』では、 言語によらない記号と数字によるゲームが展開されていきます。
会場は地下一階の大ホール。いつもと違いかなり声を抑えたスタッフの案内で進み、OP映像をヘッドホンで鑑賞。ここから音のない世界が始まります。
私が参加した時は15組ぐらいの参加者がすでにテーブルでプレイしていましたが、場内は静寂そのもの。BGMも流れず、リアル脱出ゲーム史上もっとも静かな公演 がそこにはありました。
謎の感想
自分がどれほど言語というものに依存していたかが分かる公演 でした。
「言葉にできない」という歌がありますが、言葉にしなければ伝わらないことも多々あるのです。
出題される謎はオーソドックスなものばかりですが、言葉は使えないので必然的に難易度が上昇。
言葉が使えないので、飛び交うボディランゲージの数々。
みんな必死に「伝わってくれ~」と念じながらバタバタする様は、少しコメディチックでもあり、不織布マスクの下で自然と笑みがこぼれます。
『ある沈黙からの脱出』プレイ中の私#沈黙脱出 pic.twitter.com/IfYch2HkXT
— 鈴村 リク (@alfbds0954) June 15, 2020
※演中のイメージ図
一方で惜しいなと思ったのがストーリー・演出面。
公演中は言葉がでてこないので、物語が語られるのはOPとEDのみ。
その為ストーリーは有って無いようなもの。非常にぼんやりとしています。
予告でも流れているラ・カンパネラの曲が持つ力だけで、場を持たせてると感じましたね。
当たり前ですがある程度年数連れ添った友人・知人同士でのプレイを強く強くおススメします。 相手の気持ちを汲み取るためには、パーソナリティを知っておいた方が有利ですからね。逆に相手の新たな一面を知る良い機会になるかもしれません。
といった感じで、現在の情勢に沿ったエンタメを提供したいというコンセプト一点突破な公演だったと思います。
難易度もそこそこなので、これから謎解き楽しんでみたいと思う方や、久しぶりに外に出て謎解きを再開しようかなと思っている人 におススメです。