【脱出感想】ジョジョの奇妙な美術館からの脱出

全国150万人の”ギャングスター”の皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は東京ミステリーサーカスで開催されている
『ジョジョの奇妙な美術館からの脱出』に挑戦してきました!

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【ストーリー】
ジョルノ、ブチャラティ、アバッキオ、ミスタ、ナランチャ、トリッシュの6人が目を覚ますと、そこは見知らぬ美術館の一室だった。

目の前には奇妙な6つのショーケースが並んでいる。

「こ……このショーケースに閉じ込められているのはッ! 俺たちのスタンドだッ!」
「ブチャラティ……! ダメです。スタンドを動かすことができない……!」
「美しいよなぁ〜……スタンドってよォ〜……。この造形美......うっとりするぜ〜......」

突然、どこからともなく男の声が聞こえてくる。

「このまま60分経てばスタンドは本物の彫像となり、お前たちは死ぬ」

身構えるジョルノたちに声は続けた。

「おっと。抵抗しようったって無駄だぜ……。お前たちがショーケースからすべてのスタンドを解放した時ッ! 『真の絶望』が精神を打ち砕くだろうッ!! うわはははははァァーッ!!」

6人をあざ笑う声は遠ざかっていった。

「姿を見たか、ジョルノ」
「いえ。しかし......敵の謎をすべて解き明かさなければ、僕たちは全員ここで死ぬ......」

果たしてジョルノたちは予言された『真の絶望』を乗り越え、謎に包まれた美術館から脱出することができるのか!?



「ジョジョの奇妙な美術館からの脱出」CM

【プレイ方式】
タイプ :ホール型
公演時間:60分程度
人 数 :6人1チーム

今回私は謎解きに成功しました!

個人的満足度★★★★★★★★★☆ 9/10点 

≪一言≫
ディ・モールト(非常に)良しッ!!

ざっくり感想

毎シリーズアニメが好評という驚異の漫画『ジョジョの奇妙な冒険』と謎解き界の雄、SCRAPのコラボレーション第3弾。『ジョジョの奇妙な冒険 Parte5 黄金の風』の世界観をベースに、 オリジナルキャラ、オリジナルスタンドが登場するオリジナルストーリーが展開されます。
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SCRAPではジョジョのコラボ公演を過去2作公演をおこなっておりまして、一つ目が3部をモチーフにしたホール公演『ジョジョの奇妙な館からの脱出』、そして二つ目が4部をモチーフにした周遊公演『ジョジョの奇妙な遊園地からの脱出』。どちらも原作ファンがニヤリとする要素をふんだんに込めながらも、高クオリティな謎でとても楽しかった記憶があります。


会場は新宿区の東京ミステリーサーカス。
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挑戦したのは3月のちょっぴり肌寒く、自粛云々の話が起こる前。
地下1階の大ホール。ここが我々を閉じ込める奇妙な美術館へと変貌します。


入場してすぐに目に飛び込むのは展示されている絵画の数々。イメージだけを抽象的に描いたものや、廃屋のような場所で取られた写真。そしてジョジョ5部の象徴であるあの昆虫をモチーフにした作品など、ただのインテリア以上の意味を感じました。美術展で思い出されるのは『ハンター試験からの脱出』でのオークション品ですが、こちらは普通に美術品としての要素が強かったイメージがあります。そういえばあちらも地下1階の大ホールでしたね。少し似たようなエッセンスを感じます。

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ジョジョの奇妙な冒険コラボの魅力は、なんと言っても自分がスタンド使いになれる ところ。チームメンバー1人ずつが原作の登場人物となり、スタンドの能力を実際に使いながら困難に立ち向かいます。今回私が担当したのは主人公チームの紅一点、トリッシュ・ウナ。
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ラスボスの娘という特殊な立場ながら、ジョルノたちと同じように「黄金の精神」を持つひと味違う女。原作で彼女が活躍するノトーリアス・B・I・G戦はマジ最高。


ちなみにジョジョを全くご存じない方でもスタンドを簡単に発動することが可能。
だって公演がスタートする前にスタンドボーイが発動ポーズを教えてくれるから

SCRAPのジョジョコラボでは定番のスタンドボーイ。彼が各キャラクターのスタンド発動ポーズを教えてくれるのですが、  彼の体の使い方がディモールト良い!ジョジョ特有のメリハリのあるポーズをきっちり体現してくれるので、マネするこちらの気恥ずかしさなどどこかに吹っ飛びます。大きな声で必殺技を叫びましょう。むしろ会場のボルテージの頂点はここかもしれません。

そして音楽。会場ではアニメ版のBGMが流れており、雰囲気は抜群。特に処刑用BGMとして有名な『il vento d'oro』は、公演全体のテーマソングと言っても過言ではないでしょう。この曲を聞くと否応なしにテンションが上がります。イメージするのは夕日を背にこちらに語り掛けてくるジョルノの姿。素晴らしい。

il vento d'oro

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そんな感じで私自身が原作好きなだけあって、かなり好きな部類の公演なんですが、唯一少し惜しいと思っているのが今回登場する敵の存在。
詳しくは言えませんが、敵のスタンドの能力がとても強力な代わりに非常に厳しい制限が付いていており、それがゲームシステムの説明とリンクする演出がなされています。それ自体は上手い落としどころだと思うんですが、5部のスタンド能力って、ジッパー付けたり銃弾を跳ね返したりする結構単純なやつが多くて、今回の敵は5部のスタンドっぽくないんですよね。どっちかというと、過去に色んなスタンドが出すぎた結果煮詰まっちゃった8部に居そうな感じ。まぁこんなことぐらいしかケチがつけられないんですが

謎の感想

今回の謎は「そこ気づければ行けた」って方多いんじゃないでしょうか。全体的にはそこまで激ムズではなく、特に同じホール公演型だった3部より難易度が易しくなった感じがします。


ただ、公演中面白い要素はたくさんあって、序盤私たちのスタンドが閉じ込められているんですが、スタンドを救う過程であったり、救ったスタンドたちを使って障害を乗り越えるくだりは本当に胸がすく思いでした。ここでは誰にも邪魔されることなく、スタンドを繰り出せるのでとても体が熱くなりましたよ。

特に美術館のアレやコレをつかった謎はとても良くできていて、ここまできちんと準備されているのはさすがSCRAPと言ったところ。小道具を使用したギミックも良くできていて、「えっそれ使うの?」みたいに驚くシーンが何発もあるのが凄いですよね。とあるアイテムに至っては、公演が終わった後でもずっと確認作業をしちゃうくらい好き。

ラス謎もジョジョらしい「逆境に立たされた最後の足搔きで捻りだす一撃が相手を刺す。」シークエンスで非常に興奮しました。というのも久々に私がラス謎の答えを閃いたので、新しいパンツをはいたばかりの正月元旦の朝のように爽やかな気分で会場を後にしました。


今はいろいろ難しい情勢でなかなか外に出られない状況ですが、とっても面白い公演でだったので、落ち着いたらぜひ挑戦していただきたいです。