全国150万人の”雨上がりのマンホールで滑った経験のある”皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。
今回は現在南新宿で開催されている
『雨上がりの神隠し』に挑戦してきました!
【ストーリー】
7月。青々と茂った葉っぱが日光を反射する。
天気予報によれば、今日の最高気温は40度越え。まさにうだるような暑さだ。
ゆれ動く陽炎をぼうっと見つめていたそのとき、突然視界が暗くなった。
そして次に目を覚ました時...僕は何も無い異質な空間にいたんだ。
「あなた、”こっち側"に来てしまったんですね」
突然話しかけてきた巫女服姿の女性。
僕の目をじっと見つめると、彼女はゆっくりと言葉を発した。
「落ち着いて聞いてください。あなた、"神隠し"にあったんです」
【プレイ方式】
タイプ:ホール型
制限時間:60分
人 数 :4人1チーム
個人的満足度★★★★★★★★☆☆ 8/10点
≪一言≫
彼女と共に紡ぐ物語。神隠しの先にあるものは
ざっくり感想
南新宿に拠点を置くファーニャーの最新公演。
謎解きクリエイターけんぴ。さんが手掛ける物語体験型脱出ゲームの3作目に挑戦してきました。
物語体験型脱出ゲームとは、「物語を読み解くこと」を重視した謎解きコンテンツ。
ホール型公演であるもののチェックポイントでアクションを取ったり、要所要所で登場人物とのやり取りを挟んだりなどして、自分たちが物語の当事者であることを強く感じさせる演出が多くてよかったですね。
演出でもう一つ良かったのは、序盤の「神隠し」演出。
アバンタイトルで流れる実写ムービーをみていると会場が暗転し、一瞬の間に会場が狭間の世界へと変わります。
私自身、実際体験したことがないので詳しくないんですが、神隠しって仰々しくないところがいいですよね。
意識しない間に、気づかぬうちに、ふっと世界を飛び越えてしまう。それが人に恐怖を与えつつも惹きつける魅力なのではないでしょうか。
狭間の世界の雰囲気も最高でしたね。最初こそ部屋の変化にギョッとしちゃうんですが、神楽鈴の音と相まってある種の気品すら感じました。
あと個人的には現実世界のパートに実写を使っているのにこだわりを感じていて。
普段の公演であれば両方アニメでもぜんぜんアリだったと思うんですよね。
でもあえて現実世界を実写、狭間の世界をアニメーションにすることで次元の違い=本来いるべき場所ではないことを表現しているのかなーなんて考えていましたよ。
境内まで続く階段で聞こえる蝉時雨の音量のデカさ。この公演は夏にこそやらないといけない。
謎の感想
さて、異世界に迷い込んでしまった私たち。
そこが自分の理想郷であればよかったのですがそうも言っていられない。自分の世界に戻るべく行動を開始していきます。
物語性重視ということで謎解きが軽めなのかなと勝手に思っていたのですが、全然そんなこと有りませんでしたね。
私たちの卓はたまたま強者テーブルだったのでラス謎をじっくり考える余裕がありましたが、普通に時間切れっぽいテーブルもありましたから。
ただ、謎解きとストーリーの調和具合がとても良く、2つの要素がドライブしながらスイスイと進んでいく感じがとても心地よくて良かったです。
あと個人的に今回のメインどころとなる問題のスタイルがとても好きなやつだったから、解いていてめっちゃ楽しかった。
一種の揚げ足取りというか、きちんとルールに則ったうえで発想の転換をしたい人におすすめです。
てな感じでラストの方までかなり順調だったんですが、物語の読み込みが足りずにボタンの掛け違いみたいなミスをしてあえなく失敗してしまいました。うぉぉぉ、残念!
まぁほぼ成功だったので良しと思っています。
EDのテイストも好き。夏独特のノスタルジーさが存分に出ていて素晴らしかった。
おわりに
そんな感じで『雨上がりの神隠し』の感想でした。
公演直後はあまり感じていなかったんですが、それから振り返るごとにこの公演が好きだと気づく自分がいます。もしかしてスルメ公演だったりする?
実は今週末で終演されます。まだ行っていない方は是非挑戦してみてください。