【脱出感想】鉄道探偵と56年前の犯人

全国150万人の”1964年生まれ”の皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は現在京王電鉄・都営地下鉄で開催されている
『鉄道探偵と56年前の犯人』に挑戦してきました!

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【ストーリー】
2020年冬、新宿の大通りから1つ外れた路地裏にある小さな探偵事務所に、サングラスとマスクをつけた怪しげな男が現れた。

「おや、何か御用ですか?」
そう言いながら、事務所の奥から鹿撃ち帽を被った別の若い男が出てきた。男はこの事務所の所長で、Kという通り名で知られている。
「探偵さん...お願いです、助けてください。娘が、ミライが、誘拐されてしまったのです...!!!」
怪しげな男はサングラスとマスクを外し、食いかかるように、Kの襟元をつかみあげた。男の名は布田ゲンダイ。今年開催されるトレイン大運動会吊り革の日本代表に最も近い男である。布田の話では今朝方娘をさらったという脅迫状とともに、暗号がポストに入れられ、
ていたそうだ。 娘はさらった。返して欲しければ、この暗号を解いて私が指定する場所まで来い。
もし暗号が解けなくて困っているなら、例の鉄道探偵を頼るとよい。56年前のゲームの続きをしようではないか。

「56年前、トレイン大運動会、誘拐事件...
もしかしたら初代鉄道探偵が初めて失敗したと言われているあの伝説の事件のことか...?」
56年前に起こった未解決事件が、今再び鉄道探偵の前に立ちはだかる...」


【プレイ方式】
タイプ :周遊型
制限時間:無制限
人 数 :1人~(今回は1人で挑戦)

今回私は謎解きに成功しました!

個人的満足度★★★★★★★☆☆☆ 7/10点 

≪一言≫
過去と現在が交錯する鉄道探偵シリーズ。相変わらず移動距離は長い

ざっくり感想

今年もやってまいりました、新宿を起点として東ブロックは都営地下鉄西ブロックは京王・井の頭線 を使った『鉄道探偵シリーズ』最新作。
製作はタカラッシュブラックレーベルが手掛けています。

「電車」「謎解き」「冬開催」となるとSCRAPの『地下謎からの招待状』と比べがちなこのコンセプトですが、個人的にはこちらのシリーズの方が好き。 なぜかというと、
・物語があるので、謎を解き進めてストーリーがどのように展開するのかワクワク感がある。
・キットが駅で無料配布されており、1日乗車券を購入すれば低コストで参加ができる。

という点が良いかなと感じます。逆に降りた駅にある美味しいお店や観光スポットなどの情報はないので、より”謎解き”に特化した遊び方になるでしょう。デートに最適かって?それは知らん。

今回の『鉄道探偵と56年前の犯人』では、
初代鉄道探偵が解決しきれなかった事件追体験する 過去編(京王・井の頭線)
3代目鉄道探偵が行方不明の子供を捜索する 現代編(都営地下鉄線)
2つの事件が交錯する中で見えてくる真実を探す 解決編(web回答)
と3つのお話が楽しめます。

今回は、パートごとに感想を書いていきたいと思います。

過去編(京王・井の頭線)

まずは過去編。こちらの依頼人は中井アスカという女性。
各章はSTEP1で駅名を特定、STEP2で現地の情報を得る流れになっていますが、この先の導線を考えるためにもすべての駅名を先に特定してしまいましょう。
謎4では各地で得た情報を結集して謎解き。まだまだ序盤。サクサクと解けますね。
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関連ある駅には大体この広告がある気がする


2章は少し難易度がアップ。
謎5は事前に貰った情報を転記してもそれをどのように利用するのかが分からず一瞬悩みましたが、ふと視点を変えてみたら解けるように。煮詰まったらいったん目を閉じてリラックスするのも大事ですね。
ここら辺から移動距離が長くなり、手持ち無沙汰になってしまったので電車の中でAmazonプライムビデオを観ていました。
最近観られるようになったジョン・ウィックが最高です。

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そして過去編最終章の3章
この謎8が全体を通しても一番悩み、一番時間を使いました。自分が建てた仮説がどうしても上手くいかず、いやな汗をダラダラとかいていたらとある初歩的なミスをしていたことが発覚し、あえなく撃沈。悲しい気持ちのまま謎9を解いて過去編を終了したのでした。

現代編(都営地下鉄線)

気を取り直して現代編。こちらの依頼人は布田ゲンダイという男性。
1章で使う駅が判明した時に、馴染みのある駅が多いという驕りからか逆順で行ってみたんですよ(謎3→謎2→謎1)。そしたらこれが大失敗。距離や乗換でめちゃくちゃ時間をロスする羽目になりました。順番にきちんと意味があることを忘れてはいけません。

さて、現代編のクライマックスは2章の謎5だと思いますが、皆さんはどうでしょうか。最低限の情報だけで構成された指示文ですが、かなりの完成度。次にどこへ向かうんだろうとワクワクさせられました。一瞬あまりの距離に不安になると思われますが、信じた道を突き進むべし。これを謎と言うかは後の専門家に任せますが、これをやるために鉄道探偵をやっているといっても過言ではありません。


現代編最終章の3章では、駅内にとあるギミックが出現。ある意味現実と非現実の境目にあるギミックなので、違和感を覚えること間違いなし。ラストの謎もさっくりと解けキーワードを無事に入手。

解決編

過去編・現代編の2つのコースをクリアしたものだけが挑戦できるエクストラコース。
ここから先はどこにも行く必要はありませんが、これまでに入手した情報・アイテムはすべて使います。

今年のはじめにやった『とある王国の数奇なる手稿』もそうでしたけど、ブラックレーベルは本当に紙の使い方が上手いですよね。「ここと…ここがぁ?おおーーー」と感嘆してしまうことでしょう。
無事にキーワードを入力しクリア。すべての物語にけりをつけることができました。

www.rdbgjunction.com



一日で3つのストーリーを駆け抜けましたが、時間的には
過去編・・・3.5時間
現代編・・・4時間
解決編・・・30分

と概ねタカラッシュブラックレーベルの想定時間でクリアできました。
ただ約8時間を電車と徒歩移動に費やしていたので、帰るころにはもうヘロヘロ。
挑戦する際にはなるべく身軽な格好で履きなれた靴を装備するのが良いと思われます。
周遊するときには大体バインダーを持っていく私ですが、今回のは持って行かなくても大丈夫かなと感じました。時間によっては混んでいる時もあるので。
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街中のイルミネーションが綺麗でした。

そんなこんなで1日たっぷりと楽しむことができました。
3月中旬まで開催されているので、ぜひ体力に余裕がある時にチャレンジしてみてください!

オリエント急行殺人事件 (角川文庫)

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