全国150万人の”探偵志望”の皆さまいかがお過ごしでしょうか。
鈴村リク (@alfbds0954) です。
今回は現在京王線沿線駅・都営線沿線駅とその周辺で開催されている
『鉄道探偵と10の証拠』に挑戦してきました!
【ストーリー】
ある日の早朝、都内の雑居ビルの前に、風変わりな一団が列をなしていた。
その日は「鉄道探偵助手選抜試験」の第一選考日。近頃の案件増加で手が回らない三代目Kにしびれを切らした初代鉄道探偵が、大々的に助手を募集した。
ある者はシルクハット、ある者はロングコートに大きなパイプと、皆思い思いの探偵になってその日を迎えていた。そんな大勢の探偵もどき達の中に、ひと際目立つ二人がいる。
一人は“ワルキュール・ポアロを名乗る英国紳士風の男。 漆黒の帽子に口ひげ、片眼鏡の出で立ちで、論理的思考を得意とする分析タイプである。
一人は"金田二耕助”を名乗る和服に身を包んだ男。 中折れ帽から垂れる長い髪に下駄の出で立ちで、直感的思考を得意とする現場タイプである。
いかにも形から入った二人だったが、数ある選考の結果、彼らだけが最後まで残った。 そして今日は、「最終選考」と称した実務試験の日である。
初代と三代目Kにそれぞれ片方ずつついていきながら、実際にKたちの元に舞い込んだ依頼を解決する。
「今までの試験とは違い、今回は実際の依頼を、僕らと協力して調査していきます! ポアロさんは「探し物」の捜索、金田二さんは「素行調査」の依頼です。無事に依頼を達成できれば、晴れて助手選抜試験合格です!」 二人の探偵の、人生を変える一日が始まる。
【プレイ方式】
タイプ :周遊型
公演時間:無制限
人 数 :1人~(今回は1人で挑戦)
今回私は謎解きに成功しました!
個人的満足度★★★★★★★★☆☆ 8/10点
≪一言≫
二つのストーリーが交錯した時、真実が現れる。
ざっくり感想
今年もやってまいりました、 新宿を起点として東ブロックは都営地下鉄、西ブロックは京王・井の頭線 を使った『鉄道探偵シリーズ』最新作。
製作はタカラッシュブラックレーベルが手掛けています。
もう一方の鉄道を使った謎公演が開催を中止してしまったので、こちらはどうなるのかな?と若干の心配をしていたんですが、こちらは開催されたということで、個人的にはありがとうと言いたい。
2組の探偵と探偵もどきが織りなす物語を、駅や周辺のモニュメントを使った謎を解きつつ、電車を乗り継いていくことで追体験できるのが鉄道探偵の魅力。
また、タカラッシュブラックレーベルならではの紙を使ったギミックも相変わらず健在でございました。
今回の『鉄道探偵と10の証拠』では、
彼氏との思い出の品を探していく「ポアロ編」
結婚8年目の旦那の素行を調査していく「金田二編」
2つの事件からとある真相を暴き出す「合同捜査編」
と3つのお話が楽しめます。
例年通り、今回もパートごとに感想を書いていきたいと思います。
ちなみにこの公演、協賛している鉄道会社駅で無料配布されています。タダですよ!タダ!やらない手はないですね。
もちろん移動は電車で、はじめる前に一日乗車券を購入するのが便利です。
ポアロ編(京王・井の頭線)
まずはポアロ編。新宿駅を起点とし、西に線を延ばす京王・井の頭線がエリアとなります。
各所はSTEP1で駅名を特定、STEP2で現地の情報を得る流れになっていますが、効率よく進めるために、新宿に着くまでにすべての駅名を先に特定してしまいましょう。
私が好きなのはNAZO4。分かった時、あまりに下らなすぎて(ほめてます)思わず「おいっ!」ってツッコミました。
あと、これは両方のパートに言えることですが、出題される謎は1から順に解くことを強く強く推奨 します。
順番通りに解くことを前提としている謎もあるので、注意してください。私は失敗しまして深く猛省しましたよ;つД`)
NAZO6からは少し難易度が上昇。
これまで得た知識を総動員し、謎を解いていきます。
特に苦戦させられたのはNAZO7。最初の指示に従って出た単語があまりにも見慣れなさ過ぎて頭の中はハテナだらけ。
仕方がないので紙に文字で書いたらあら不思議。インスピレーションが働いて一瞬で全てが理解できました。やはり別の視点で考えるのも大切ですね。
ここら辺から移動距離が長くなってきたので、車内でパズル本を解いていました。
毎年この公演を遊んでいて、同じ黄色と黒の冊子を持っている人はすぐに気づくんですが、コロナの影響もあってか今年はあまり同業者がいなかった印象です。
NAZO8の紙ギミックをたっぷり堪能した後はこのパートラストのNAZO9に挑戦。
指示文の大切な部分を読み飛ばすという大ポカをやらかしたものの、無事に探し物を見つけることができました。問題はちゃんと読むのが大事。
金田二編(都営地下鉄線)
気を取り直して金田二編です。探索エリアは新宿を中心に東京の東寄りに位置しています。
登場する金田二耕助は、インスパイヤ元のように飄々としながらも、べらんめえ口調が入る荒っぽい人。こういう性格の人結構好き。
先ほどと同様、NAZO1~4の駅を特定しておくと良いでしょう。
個人的には金田二編の方が謎の難易度が全体的に高い感じがします。ひらめき系もあれば、「この条件ならこう」みたいなパターンもありバラエティ豊か。
あとですね、私がこと鉄道探偵シリーズにおいてとっっっっっっても好きな謎である、「ただ指示に沿って歩いているだけなのにワクワクが止まらない」NAZO7が今年も実装されており、気分的には大勝利 でした。
謎中にあるイラストは少し捻りが加えれていて、その場所によって意味合いが違って見える。いやぁいいですね。
そして金田二編ラストであるNAZO9は、これまでの謎と情報使いつつもさらに発展させた形で謎が展開していきます。
苦戦しつつもなんとか次の駅を確定し、移動。
手掛かりをもとに過去のストーリーをもう一度確認し、無事に事件を解決させました。
合同捜査編
ポアロ編・金田二編の両方をクリアした人だけが挑戦できるエクストラコース。
ここから先はどこにも行く必要はありませんが、これまでに入手した情報・アイテムはすべて使います。
合同捜査編で必要になるのは論理的思考と紙折力。
この物語は従来の鉄道探偵シリーズのように、素晴らしい紙ギミックが多用されていますが、それだけでは事件の真相を暴き出すことはできません。
物語を良く読み込んで、「だれ」が「なに」を「どうした」のかをじっくりと読み取ることが必要 です。
それだけに、2組の物語がクロスした時、なんとも言えないカタルシスが私たちに訪れることでしょう。
というわけでキーワードを見つけ見事クリア。彼らの長い試練の旅と、私の謎解きが終了したのでした。
一日で3つのストーリーを駆け抜けましたが、時間的には
ポアロ編・・・3時間
金田二編・・・3.5時間
合同捜査編編・・・30分
と概ねタカラッシュブラックレーベルの想定時間でクリア。
ただ約7時間を電車と徒歩移動に費やしていたので、帰るころにはもうヘロヘロ。
挑戦する際にはなるべく身軽な格好で履きなれた靴を装備するのが良いと思われます。これも毎年のことですけどね。
午前中からガチれば1日でクリアできますが、もちろん何日かに分けての挑戦も良いと思います。
3月後半まで続きますので興味のある方は、ぜひ挑戦してみてください!