【謎解き感想】FUN!TOKYO!山手線謎巡り2022「7つの奇妙な足跡」

全国150万人の”目的もなく山手線を1周回ったことのある”皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は現在東京エリアで開催されている
『FUN!TOKYO!山手線謎巡り2022「7つの奇妙な足跡」』に挑戦してきました！　

【ストーリー】
あなたはふと⽴ち寄った売店で1 冊の本に⽬を留めた。
TOKYO MYSTERIOUS TRAVEL... 旅⾏ガイドブックだろうか?
表紙に描かれた電⾞の絵は、
⾒慣れた⼭⼿線の電⾞とは少し違うような気がする。
あなたはその絵に妙に惹きつけられ、
その本を⼿に⼊れることにした。
もう⼀つの東京に出会える気がして、
ガイドブックを⽚⼿に電⾞に乗り込んだ…。
　

【プレイ方式】
タイプ　：周遊型
所用時間：7時間(実際は5.5時間程度)
人　数　：1人～(今回は2人で挑戦)

個人的満足度★★★★★★★★☆☆　8/10点　

≪一言≫
首都圏JRを使った謎解き。鉄道謎復活の狼煙だ

ざっくり感想

首都圏を縦横無尽に走るJRに乗って各駅をめぐり、その土地にまつわる謎を解き明かしながら不思議なガイドブックの秘密に迫る公演『FUN!TOKYO!山手線謎巡り2022』に挑戦してきました。

コロナの影響で近年は開催が大幅に少なくなっていた鉄道系謎解き。
そんな中で東京都の大動脈とも言える山手線の名を冠したタイトルが出てきたということは、いよいよ鉄道系謎解きというジャンルの完全復活も近いというところですね。

この公演に限らず、鉄道を使用した謎解きの魅力はなんと言っても謎を解くまで次の目的地が分からないところ。
今度はどんなところに連れていかれるのだろうというミステリーツアーのようなワクワク感があります。

またその目的地も普段絶対に使わない場所を指定されたりするので、降り立った土地での新しい発見や名物との出会いも楽しかったりするんですよね。

FUN!TOKYO!山手線謎巡り2022「7つの奇妙な足跡」のキットはJR構内にあるコンビニNewDaysやオンラインで購入が可能。価格も1,650円とお手頃です。
ただし1つ注意が必要で、キットが売られているNewDaysは33箇所しかないので事前に調べてから買いに行きましょう。ちなみに私は新宿駅で買いました。

個人的にはキットのビビットな配色がとても好き。
出てくるイラストはクリームソーダの中を泳ぐクジラや列車の車輪のタイヤ代わりにするパンダ。アパートのように連なる缶詰など奇想天外なモノばかりで謎解きの背景としてみるのはもったいないぐらいの想像力を感じました。

ストーリーはいくつかの章に分かれており、時代や場所を移しながら様々な人間たちの人生の一場面を追体験する仕様。
派手な配色とは打って変わってトーンを抑えた人間模様の機微だったりを感じさせてくれる。個人的にはオムニバス形式なのはすごく良かったと思いますね。

公式のプレイ想定時間を見ても分かる通り一度遊び始めると結構なボリュームであることがわかります。なにせ7時間ですからね。
余裕を持って遊ぶことをおすすめします。

私は土日に参加したんですけれども、行く先々で同じキットを持った小さいお子様連れや年配の夫婦らしき人達を見かけたので、近年の鉄道周遊謎としては最大規模に賑わっていたのではないでしょうか。

もう1つおすすめするとすれば、移動する際に1日乗車券を購入すると旅費の節約になりますよ。

唯一惜しいなと思ったところはタイトルにある山手線と少し齟齬があること。
確かに山手線はガンガン使うのですが、開催エリアは"首都圏”なんですよねー。
途中までそのことを知らなかったので謎を解いて駅名を見た時はわが目を疑いましたよ。

謎の感想

謎の制作はよだかのレコードが担当しており、信頼できる作りになっております。
特に駅や改札外にあるオブジェクトを使った謎などは、謎に使用されるため設置されているのかと思うほど親和性が高く、解いていて非常に楽しい。
観察力とヒラメキ力が謎解きにあたって大事かなと思いましたね。

また、ただ単純に問題があるだけでなく、シールや折り紙要素もあるのでバラエティに富んだ謎が貴方を待っていることでしょう。

ストーリーがオムニバス形式なこともあり、謎解きの難易度のは後半になるまであまり変わらず、ラストで一気に高くなる印象。
救いとしてはその時点でもう移動する必要がなくなるため、家に帰ってじっくりと取り組めます。

最終的には約5.5時間ぐらいでゲームクリアとなりました。
体感的には電車の移動時間は少なめだったので、謎解きの密度が凄かったということですね。

ちなみにその後ちょっとしたオマケ要素があったりするのですが、今回は時間もなかったのでやりませんでした。いつか機会があったら挑戦しよう。