皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。
今回は現在マダム・タッソー東京で開催されている
『CODE MARY(コード・マリー)』に挑戦してきました!
【ストーリー】
けたたましい警報音でアナタは目を覚ました。
ここは一体どこなのか。何故、自分はここにいるのか。
何より、自分は誰なのか。
全てが謎に包まれる中、ただ一つわかるのは、
自分の身に何らかの危機が訪れていること。
アナタはすべての謎を解き明かし、この物語の”真実”を見つけられるだろうか?
【プレイ方式】
タイプ :大会場型
制限時間:60分
人 数 :1人~(今回は3人で挑戦)
今回私は謎解きに成功しました!
個人的満足度★★★★★★☆☆☆☆ 6/10点
≪一言≫
スリリングなストーリー展開と高品質な謎。でもこれマダム・タッソーでやる必要ある?
ざっくり感想
世界中のセレブや歴史上の人物のリアルな蝋人形を展示しているマダム・タッソー東京。
そこでおよそ年に1回開催されている、閉園後の施設を利用した謎解きイベントが今年も開催されました。主催はもちろん信頼のタカラッシュブラックレーベル。
マダム・タッソー本人。蝋人形となり私たちをお出迎え。仕事熱心ですね。
昨年までは『ダークナイトミュージアム』シリーズとして3公演製作されていましたが、今年は『CODE MARY(コード・マリー)』という全く新たなシリーズとして内容を一新。キャッチコピーにも、「今宵あなたが目覚めるのは【ミュージアムではない】」 と差別化が図られていましたよ。
物語のテイストも今までのダークファンタジー・ミステリアスな雰囲気から、SFテイストのあるサスペンスへと様変わり。近未来SFが好きな私にとっては大好物なシチュエーションでした。
後述する謎解きの部分もメチャクチャ良く出来ていて、満足度の高い公演ではあったのですが、プレイ中ずっと頭の中でなにか引っかかる何かがあり、モヤっとした感情のまま会場を後にしました。
ストーリーを整理していた翌日になって、そのモヤっとした部分が判明したのですが、
この公演マダム・タッソー東京でやる意味がほとんどないのです。
前シリーズ『ダークナイトミュージアム』は、誰もいない蝋人形館になぜかたどり着いてしまった我々という設定があり、謎解き部分も蝋人形の名前や特徴を使ったものが多かったのですが、今回の『CODE MARY』は謎の場所(蝋人形館の類ではない)で目覚めた我々に降りかかる驚異というストーリーラインをベースに、ほとんどの謎を手元の資料で解き明かすものでした。劇中登場する人物はすべてアンドロイド。
つまり閉園後のマダム・タッソーでしかできない体験という、最大のウリが薄くなってしまったんですね。確かに『ダークナイトミュージアム』シリーズとしてマンネリ感が出てきていたのも事実としてあると思いますが、蝋人形の位置や人物が入れ替わっていたことで少なからずワクワク感は残っていました。
なにより『ダークナイトミュージアム』にはシリーズに共通するとあるキャラクターがいて、その人物のおかげで縦軸がしっかり繋がっていたのが強みだったのではないでしょうか。ですが『CODE MARY』ではそのキャラクターすら降板していて、チョッピリがっかりしました。じゃあ『CODE MARY』ってなんなんだよ。と。
謎の感想
今までの愚痴っぽい感想から手のひらを返すようで申し訳ないのですが、謎解き部分はメチャクチャ楽しかったです。 難易度も簡単すぎず、難しすぎず、観察力とちょっとのひらめきを駆使すれば攻略できるタイプの謎です。なにより解き筋が非常に美しい。ありえない可能性をそぎ落としていくだけで真実に達する快感は、なかなか得られ難い体験です。
入手するアイテムも緻密に計算されていて、さすがブラックレーベルだなと感じざるを得ませんでした。同じ団体だから当たり前ですが、この前プレイした『電脳九龍城怨念遊戯殺人事件』を思い出しましたよ。
また、ストーリー内にとあるトリックが仕掛けられていて、それが謎解きにガッチリと噛み合っていることに気づいた瞬間に、背筋がゾワゾワと沸き立ちました。なんなのこの人たち。怖いんですけど。
そんな感じで結果普通に楽しんだのですけど、個人的に残念な部分があったもの確かで、自分が思ってた以上に『ダークナイトミュージアム』シリーズに思い入れがあったんだなって気づくことが出来ました。
もちろん普通に謎解きしたいって方や、初めてマダム・タッソーに行く方にはおススメの公演です。ゲーム終了後に施設内を歩き回れる時間帯もあるので、写真を撮りまくるのもいいと思います。今は雑誌の『ViVi』特集をやっているので、ガラッと雰囲気が変わったマダム・タッソー東京に、イマ、行くべし!m9`Д´)ビシィ!!