【謎解き 感想】封鎖された殺人マンションからの脱出

全国150万人の”高層マンションはエレベーター待ちが大変と思っている”皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回はSCRAPのオンライン公演
『封鎖された殺人マンションからの脱出』に挑戦してきました! 

【ストーリー】
あなたが新居に選んだのは、とあるマンション。

ある日、郵便受けに一通の怪文書が届く。
『今夜、緊急住民会議を行います。このURLからビデオ会議にご出席ください』

不自然に思ったものの、指定の時間にビデオ会議を繋ぐ。
しかし、そこには住民たちに混じって一つだけ知らない名前があった。

いったい誰なんだ? そう思っていると、そのカメラがオンになる。
画面に映ったのは目を疑う光景だった。

住民の一人、三条さんがナイフで刺されて死んでいる!
そこに、ひび割れたアナウンスが響く。

「三条さんを殺した犯人は、この中にいる。朝が来るまでに見つけ出せ。
それまで、このマンションから出ることはできない」

謎の人物の細工により、警察への通報は封じられ、
唯一の出入り口であるエントランスさえも封鎖されていた。

謎の人物の正体とは?
三条さんを殺した犯人とは?
そして平和の虚飾に隠蔽された、このマンションの過去とは?

すべての謎を解き明かし、封鎖された殺人マンションから脱出せよ!


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【プレイ方式】
タイプ :オンライン型
制限時間:無制限
人 数 :1人~(今回は1人で挑戦)

個人的満足度★★★★★★★★☆☆ 8/10点 

≪一言≫
これまでとはひと味違う封鎖されたシリーズ。最後に笑うのは…?

ざっくり感想

チケットを買ってしまえば自由なプレイスタイルでいつでもどこでも遊べるオンライン公演『封鎖されたシリーズ』最新作
今回はとある怪しげなマンションを舞台に、そこに住まう住民と協力しながら事件の謎と、そして住人たちが隠し持つ秘密に迫っていきます。


この公演は…
デスゲームのような臨場感を味わいたい。
いつものSCRAPと少し違うテイストの作品を遊びたい。
制限時間に追われず、ゆっくりと謎解きを楽しみたい。
そんなアナタにピッタリだと思います。


購入できるキットは2パターン。
1つ目はSCRAPの公式サイトからオンライン決済する通常版。思い立った瞬間に遊べて便利。
もう1つはSCRAP GOODS SHOPと全国のSCRAP常設店舗で販売されている特典版
こちらはオリジナルステッカーに加えて脱出成功カード(A5サイズ)が付属したコレクション要素の強いタイプです。個人的には通常版で十分かなといったところ。

無料版もあるらしいので、それで様子を見るのも手。


歴代の『封鎖されたシリーズ』と同様にビデオ会議をしながら物語が進行。
入居して間もない私を暖かく迎える住人たちは一癖も二癖もある人物ばかりで、「こういう人近所にいるよね~。いたらちょっと面倒くさいね~」というツッコミどころ満載でした。



そんなクセつよ住人とマンション会議をする中、突如画面にノイズが走ったかと思うとシステムがジャックされてしまい大混乱になる私たち

そこに突如現れた謎の人物。そして始まる殺人犯当てゲーム。タイムリミットまでに問題を解決しないとこのマンションに一生出ることはできないのです!
謎の人物のファンシーな装いと相まってデスゲームに巻き込まれた感が非常に強いのですが、身の潔白を証明するためにも行動を起こさなければなりません。
オンラインで遊べる封鎖されたシリーズの中でも突出してリアルでシビアなシチュエーションだったのではないでしょうか。


また、いくつかのオンライン公演を経て改良されていった画面構成は見やすく、パッと見でわかりやすい形になっているのも良い点。
これまでのビデオ会議の映像もすぐに見に行けるため、「あっここの会話ちょっと見落としてたかも」と思ってすぐに見直せたのは、このゲームにおいてとても助かる要素でした。


そして謎を解き進めるにつれて暴かれていく住民たちの裏の顔。
直接的な実害はないのだけれど他人事ではいられない人間のヤダみみたいのが凝縮されていて、ある意味で”リアル感”がありました。
ゲームが進むに連れてどんどんと住民の裏の顔が暴かれていきある種の爽快感があり、彼らの慌てふためく姿を見るのは本当に楽しい。

ただ、逆にそれを期待している自分の出歯亀感も炙り出されたりして、結局同じ穴のムジナかと胸にモヤモヤしたものが残りましたね。
勧善懲悪的な展開はあるものの、ゲームのテイスト的にはHOTELブルーローズの99の部屋が一番近いかなといった印象でした。

謎の感想

謎解きは大きく分けると前半の小謎パートと後半の推理パートに分かれていて、 特に後半の推理パートは歯ごたえがあり解きごたえのある仕上がりになっていました。
前半の小謎はヒラメキ系や論理パズルなど、幅広く楽しめる謎解きが過去のシリーズよりもたくさん詰め込まれており、一部の謎は住民たちのスキルを駆使して解くなど、意外と一人で遊んでも寂しくないシステムになってしました。


またUIの進化がここでも発揮されおり、今なにをすべきかが主人公のモノローグで確認できたりするので余計な部分で詰まることがないのが良かったですね。
私は使いませんでしたが、ヒントもかなり充実していたので安心して遊べると思います。


そして語らずにはいられない推理パート。
物語と直結する「殺人犯はだれなのか」「デスゲームを開催した理由」など、わずかな手がかりから真相を明らかにしなければなりません。これが結構な難題でかなり頭を使いました。 これだ!と思って送信した答えによって更に問題が複雑化してしまったりして、推理によって物語どんどんとドライブするドキドキ感がありましたね。
本当にドラマの登場人物になった気にさせてくれます。


主催者の想定を超え、一矢報いるために行動を起こすクライマックス。そしてその先にあるものとは…
ぜひ自分の目で確かめてほしい。

おわりに

システム面で様々なブラッシュアップを感じた『封鎖された殺人マンションからの脱出』
過去シリーズの中でも異色のストーリーだったのではないでしょうか。
濃密な推理体験を探している方は是非挑戦してみてください。

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