【謎解き 感想】囚われの魔術高専からの脱出

全国150万人の”火を起こすときは着火剤をふんだんに使う”皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は現在ヒミツキチラボ365で開催されている
『囚われの魔術高専からの脱出』に挑戦してきました! 

【ストーリー】
機械、物質、電気、情報、航空、医療、そして魔術。
あらゆる分野において特化した知識の育成を行う、高等専門学校。
通称、高専。

あなたは、今年から魔術高専に入学する新入生。
期待に胸踊らせ、入学式が執り行われる多目的ホールを訪れた。
クラスメイトと初めて顔を合わせ、
入学式がついに始まろうとした、その瞬間――。
あたりは真っ暗になり、轟音が一帯を支配する。
乱れた映像に突如少女が現れ言い放つ。
「この学校にいる全員ここで死んでもらう。」

あたりには結界が張られ、
この学校から出ることはできなくなってしまった。
逃げ惑う人々。
その場で呆然と立ち尽くすあなた。
新たな門出であるはずの入学式は、
突如として絶体絶命の牢獄と化す。
仲間と共に協力し、
この学校から何としてでも脱出せよ!


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【プレイ方式】
タイプ:特殊型
制限時間:35分
人 数 :最大4人1チーム

個人的満足度★★★★★★★★☆☆ 8/10点 

≪一言≫
最後までたっぷりのサービス精神で泣きました。

ざっくり感想

現役高校生がリアル脱出ゲームを制作し、日本一の高校生謎解きクリエイターを決定する「リアル脱出ゲーム甲子園」。その栄えある第一回優勝作品が実際に公演化しました。
業界のトップを走るSCRAPがこのような次世代の若手クリエイター達にスポットライトを当てるイベントを主催するのはすごく意義のあるものだと思います。
それ故に実際に公演が遊べるとなったら否が応でも期待値は上がってしまうのが私たち参加者なのです。


そんな『囚われの魔術高専からの脱出』制限時間こそ35分と普段の公演と比べると少し短いながらも、それ以外の面では全く遜色ない面白く楽しい公演でした!
失礼ながら高校生が作ったとは思えないほどの高いクオリティで、本当に驚かされました。高校生のポテンシャルすげー!


物語の舞台は魔術に特化した人材を育成する専門学校、魔術高専に入学した私達を襲う、絶体絶命のピンチ。
その危機的状況からの脱出を図ります。


イラストを見る限りではもっと魔法少女っぽいファンタジーに寄ったテイストの公演だと思っていたんですが、実際には高専という学術機関が持つ圧倒的なリアル感がファンタジー要素をグッと引き締められていました。

そのリアル感を補填するのは会場であるヒミツキチ365。
入学式のため紅白幕で飾られたホールには、集団生活をなすための注意事項がポスターで掲示されていたり、扉の窓から外をみれば、リノリウムで輝く廊下を確認できたりと、ほぼ全ての参加者がかつて経験したであろう高校生時代を想起させる雰囲気が盛りだくさん。物語への没入感を高めていました。


また設定にもひねりが加えられており、魔術高専生という一見なんでもできそうな立場と現実とのギャップがよりスリリングな謎解き体験になっていました。
私の予想とは全然違う結末だったので、より新鮮に感じられたのかも知れません。

ただ、そこら中に散りばめられたリアル脱出ゲームらしさは本物で、公演中ずっとワクワクしながら謎と向き合っていました。これが高校生・・・すげえぜ。

謎の感想

高専というシチュエーションを思いっきり活用した小謎ラッシュから始まる『囚われの魔術高専からの脱出』
ヒミツキチ365の公演ってテーブル上で完結するイメージでしたが、結構色んなところにヒントがあって、観察力が大事でしたね。

そこから徐々に増していく魔術成分、先程も言った通り現実はそこまで甘くありません。
リターンには常にリスクが伴います。そのバランスを考えながら魔術を行使していき、状況を打開していきましょう。


個人的に歯ごたえがあったのは中盤のシーン。
ここからテーブルを囲む全員で協力していくわけですが、完成形を迎えたときの達成感はかなりのもので、もうそこで切り上げて打ち上げに行きたい気分でしたよ。
高専に入学したばかりだから飲酒NGかもしれませんが。

先に述べた通り公演時間が35分と短いものの、ボリューム感はそれ以上。迂闊に手間取るとラストがカツカツになってしまうかも。
その分ヒントは充実。ヒントを見るべきタイミングにアナウンスがかかるのは結構親切だなと感じました。


ラストの展開は案の定絶体絶命のピンチなのですが、チームにバチバチにひらめく方がいたおかげでかなりすんなりクリアすることができました!
ネタバレになるので詳しくは言えませんが、めちゃくちゃリアル脱出ゲームっぽい展開で、ある意味原点に帰ったような気がしましたよ

おわりに

さすがの優勝作品というべきか、リアル脱出ゲーム甲子園自体のレベルの高さも感じることができた『囚われの魔術高専からの脱出』の感想でした。
あと謎とは関係ないんですが、この公演のエンディング映像はマジで良いので必見です。
むしろ一番盛り上がったまであります。こういうサービスは嬉しいですねー。
公演自体でも元は取っていますが、エンディングで多額のお釣りをもらった気分になりました。


公演は5/28まで
料金もお手頃ですし、興味のある方は是非チャレンジしてください!

のびしろ

のびしろ

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