【謎解き 感想】電脳九龍城財宝殺人事件

全国150万人の”金田一少年の事件簿ファン”の皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は現在オンラインショップで購入可能であり、かつてウェアハウス川崎で開催されていた周遊謎
『電脳九龍城財宝殺人事件』を振り返っていこうと思います。 

【ストーリー】
かつて一が解決した事件のうちのひとつ。
20周年記念シリーズ第三作。20周年記念シリーズ第2、3巻収録。全12話。

香港で行われるファッションイベント「ガーリーモード」に、ひょんなことから出演することになった美雪と、それについて来た一。
しかしイベントを前にして美雪は何者かに誘拐されてしまい、代わりに現れたのは美雪に瓜二つの顔を持つモデル・楊蘭だった。
美雪を探すために一は彼女に協力を依頼するが……。

伝説の九龍財宝「龍の眼(ドラゴン・アイ)」を巡り、連続殺人事件が幕を開ける。
 


【プレイ方式】
タイプ :周遊型
所用時間:無制限
人 数 :1人~

個人的満足度★★★★★★★★☆☆ 8/10点 

ざっくり感想

タカラッシュ!の公式ショップで持ち帰り謎を漁っていたところ、こちらの謎があるのを発見。
現地公演はまだ年号が平成で比較的ベテランの域に達している本作ですが、当時からその驚くべきギミックにガツンと脳をやられたのを今でも鮮明に覚えています。

この作品を皮切りに4作も電脳九龍城シリーズが続き、それだけ人気になったのもやはり本作の完成度が高かったからでしょう。

加えてこの公演の舞台となるウェアハウス川崎の持つ圧倒的な香港感がそれを補強し、少しアングラで血の匂いが漂う「金田一少年の事件簿R」の世界観を作り上げていました


公演のタイトルにもなっている『九龍財宝殺人事件』は、かつて「金田一少年の事件簿」で金田一が解決した事件の一つで、香港が舞台になっていました。この事件はTVドラマ化もしていますよね。結構びっくりするトリックを使っていた記憶があります。


『電脳九龍城財宝殺人事件』はいわばその続編で、捕まったはずの”毒龍”が復活し、”ドラゴン・アイ”をめぐる事件に再び金田一(私たち)が巻き込まれるという構成になっていました。
今でこそ謎解きにおいて原作のスピンオフ的なストーリーは珍しくありませんが、原作の続編を謎解きでやるというのは結構画期的だったんですよ。


会場のウェアハウス川崎は川崎の街とは思えないいでたちで、分厚い扉の向こうはまさに異世界。
赤い照明と寂れた香港テイストな街並みが広がっており、ここが日本のゲームセンターであることを忘れてしまいそう。周りを歩くだけでもすぐに時間が過ぎていってしまします。



こんなに非日常感溢れるウェアハウス川崎も少し前に閉店してしまい、今は訪れることすらできません。
タカラッシュでは各地で開催された公演をバーチャルキットとして販売していますが、正直ウェアハウスの雰囲気を感じられないのはかなりの痛手だと思いますね。(もしかしたらそこのところを補完しているかもですが)


ただ、それを鑑みても凄いボリュームのストーリー&ギミックマシマシ公演だったので、今遊んでもきっと満足度は高いはず。

謎の感想

当時封入されていたのは謎解きキットとストーリーブック。
ストーリーブックの内容に従って謎解きが進むのですが、最初に手渡されるストーリーはほんの一部。
チェックポイントを通過することで新たな物語を獲得でき、それをストーリーブックに挟んでまた物語を読み進めていくという感覚で、どんどんと厚みを増すストーリーブックが嬉しかった記憶があります。


公式サイトに2~4時間と書いてあったので、(´-`).。oO( どうせなんだかんだ言ってサクサク解けたら3時間で終わるやろ)なんて能天気に構えていたんですが、そんな余裕はいい意味で裏切られ、クリアタイムはなんと5時間!真昼間から始めたのにゲームセンターを後にしたころには日もどっぷりと落ちた夜になっていたのでした。

2時間経過ぐらいからおかしいと思ったんですよね。この公演のタイトルなんでしたっけーって。


私たちがラス謎に取り組んでいる最中にカウンターでキットを購入されている方がいたのですが、心の中では(この時間帯からやると絶対一日じゃ終わらないな)なんて思ったりしました。


謎はいろんな要素があるのですが、きちんとストーリーのエッセンスが含まれているので、『実際に財宝を探している感』が出ており、飽きさせない作りになっています。

特に後半からは金田一少年の事件簿要素がさらに上昇!ラス謎は少し詰まりましたけど、最初からきっちり道筋を考えていけばキチンと回答にたどり着くことができ、非常にスッキリしました。

わたしがウェアハウスで遊んだ時は友人と一緒に遊んでいて、金田一ファンの友達も喜んでくれたので非常に良い体験となりました。
結局彼らはわたしが用意した謎解き沼に落ちてくれ、今でも結構な頻度で遊んでくれています。ありがたい。

おわりに

といった感じで当時別のブログで書いていた想いを加えつつ、色褪せない名作を応援する意味でもこの記事を書きました。

他の電脳九龍城シリーズの感想もブログに残してありますので、興味のある方はぜひご覧になってください。

www.rdbgjunction.com

www.rdbgjunction.com