【謎解き感想】彫刻の森と彼方の記憶

全国150万人の”鑿の読み方がイマイチわからない”皆さまいかがお過ごしでしょうか。
鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は現在彫刻の森美術館で開催されている、
『彫刻の森と彼方の記憶』に行ってきました! 

【ストーリー】
「ここは、どこ……?」

気が付くと私は、見知らぬ森にぽつんと立っていました。
周りには誰もおらず、暗みがかったその場所には動物はおろか、
気配さえも感じ取れません。
頭の中はぽっかり穴が開いているみたいで、自分の名前すら浮かんできません。

「おはよう、やっと来たわね」
「私は記憶を失っているの……? あなたは、私を知っているんですか?
私はどうすればいいんでしょうか……?」
「探すしかないわ、この世界で”自分”をね」

彼女がそういった瞬間、私の目の前にスケッチブックが現れました。

「これはあなたのものよ。まだ全部は見ちゃダメ。
ゆっくりと、段階を踏んで思い出していかなきゃ。
その方が一つ一つの記憶がより強くなるの。さぁ、森へ進みなさい」

私は声に導かれるように、彫刻の森へ入っていきました。


【プレイ方式】
タイプ :周遊型
制限時間:無制限
人 数 :1人~(今回は2人で挑戦)

今回私は謎解きに成功しました!

個人的満足度★★★★★★★☆☆☆ 7/10点 

≪一言≫
彫刻の森美術館すべてを使った謎解き。こりゃロングラン公演になるわけです。

ざっくり感想

神奈川県は足柄郡箱根町にある彫刻の森美術館。
7万平方メートルもの気が遠くなる程に広大な敷地を巡りながら、屋外展示されている約120点の彫刻をゆっくりと鑑賞することができる箱根に来たら間違いなく一度は訪れるであろうスポット

超巨大なステンドグラスで作られたタワー「幸せを呼ぶシンフォニー彫刻」は普段キラキラしていない生活をしている私でも思わずInstagramに投稿したくなるほどの荘厳さを誇ります


これだけでも間違いなく訪れる価値はあるのですが、そこに周遊謎がついてくる、しかも制作はあのタカラッシュBLACKLABELときては参加せざるを得ません。

ちなみに箱根エリアはタカラッシュの庭ともいうべきエリアで、他にも星の王子さまミュージアムや強羅公演などでも周遊謎が開催されており、超満喫できる仕様となっています。
今回の旅行はどちらかというと観光メインだったので彫刻の森だけでしたが、いつか他の2つも行ってみたいですね。


キットは入場後本館ギャラリーで購入
目の前には既に超巨大モニュメントがいくつも立ち並んでいるが、真っすぐに買いに行くのが吉だろう。なぜなら謎解きのヒントはもうそこにあるのかもしれないのだから。



個人的な感想になりますが、謎解きをしながら園内を回ると自然と展示されている彫刻をよく見るスタイルが身につき、いつもよりもジックリと展示物と向き合っている自分がいることに気づきます。
この彫刻はどのような意味があるのだろうとか、ただ単純にヤベー雰囲気を感じ取ったりと、屋外展示だからかいつもよりもたくさんの情報を展示から貰ったような気がします。

代表的な展示物にはオーディオコメンタリーが読み取れるQRコードが付属していましたが、天気が思わしくない中できっと以外のものを手に持ちたくなかったので聞くのはやめました。


とにもかくにも展示物の存在感に圧倒されることは間違いなし。
先に書きました「幸せを呼ぶシンフォニー彫刻」は本当に凄く、ただの色付きガラスかと思いきやちゃんと絵も描いてあり、螺旋階段を昇るとこの美術館のエリアを一望できる最高仕様
箱根の立地を最大限に生かした自然と美術品の調和を感じることができるでしょう。



導線もきちんと練られており、謎解きに詰まることがなければ無駄な往復とかもなくスムーズな移動が可能。こういう細かい配慮が本当に嬉しい。
あと歩き疲れたなーって思ったぐらいにちょうどカフェがあってまんまと休憩しに入ってしまいました。人間の心理を本当によく理解していると思います。

謎の感想

実績はあるので心配はしていませんでしたが、BLACKLABELは本当にその場にある素材を使った謎を作るのが上手い
謎のために存在しているものが少ないってのはそれだけ世界観に寄り添っているということで、それは本当に凄いと思いうんですよね。

街中の看板や駅のシンボルとはまた違う、尖った要素しかない中で作られた謎は、解いていて全てが新鮮な気持ちで遊べます。




物語はいくつかの章立てで構成されており、歩みを進めるごとにストーリーも進行。
中盤以降はシールやシートを使った謎が増えていくものの、そこまで煩雑な作業はなく、紙系の謎解きする場合には近くにテーブルやベンチがあるのでイライラは少ない感じでした。


BLACKLABELのHPによればクエストレベルは3とのことですが、それにしては結構難しかったかもしれません。
まぁ当日結構な雨が降っていてキットがずぶ濡れになっていたからかもですが。
なめて掛かると思わぬ時間を取られるかも。
じっくりと園内を見て回ったのもありますが、大体プレイ時間は3.5時間ほどでした。次の予定がある方は参考にしてください。

おうちに帰ってからでも遊べるエクストラコンテンツもついており、帰りの電車で旅の余韻に浸りながら遊ぶのも良いのではないでしょうか。

おわりに

『彫刻の森と彼方の記憶』ですが、悪天候のなかで遊びましたがとても満足度の高い公演でした。
唯一の難点は遠いってことですね。ロマンスカーで気軽に行けるとは言え、結構時間かかります。
これ目的で日帰りで行くか、宿泊する予定があって箱根を色々楽しみたい方におススメです。

なんだかシンゴジラみたい