全国150万人の”働くための場所を探している”皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。
今回は先週まで新宿で開催していた公演
『ヒーローワーク -英雄特化型職業安定所-』に挑戦してきました！
【ストーリー】
ここはヒーローがいる世界。
ヒーローが職業として認められた世界。
そんな世界にあるヒーローワーク。
それはヒーローを運営する会社への就職窓口である英雄特化型職業安定所。
世界を救う人気者に憧れた君は、ヒーローワークへと向かうのだった。
様々な謎が出される就職試験を突破し、英雄になろう！
平凡な生活を変えるため、世界を救おう！
果たして君は、60分以内に”本当の英雄”になれるだろうか。
【プレイ方式】
タイプ ：ホール型
制限時間：60分
人 数 ：4人1チーム
個人的満足度★★★★★★★★☆☆ 8/10点
≪一言≫
新たなヒーローの誕生譚??パズルの荒波を超え世界平和を目指せ
ざっくり感想
西新宿で様々な意欲的な試みを謎解きに落とし込む団体ゼオクシーの最新公演。
今回のは「企業化されたヒーロー」をモチーフに、英雄特化型職業安定所という謎の就職試験を突破して真のヒーローを目指す物語が展開されます。
この公演は…
自分が主役となって世界を救うヒーローになりたい。
これまでにないシチュエーションで謎解きを楽しみたい。
様々な難易度のパズルに酔いしれたい。
そんなアナタにピッタリだと思います。
これまでも色んな謎解き団体がヒーローを描き、時には財政難に見舞われ上手く出撃できず、時には養成所時代に出撃しなければならないなどの公演がありましたが、今回の『ヒーローワーク』はヒーローになりたいと思った一般人が自発的にトライアウト的な試験を受けるというもの。
これまでのシチュエーションとはひと味違うテイストを楽しめます。
近年漫画やゲームで見られるようになった企業ヒーロー物ではありますが、なかなかに世知辛いOPから始まるこの世界観は説得力がありますし、「あっ意外と簡単になれそうだ」と思わせるのはなんともゼオクシーっぽいなと感じました。
キービジュアルに描かれている先輩ヒーローもどことなく既視感を覚える印象。由来とかいろいろ知りたい。
そして今回の舞台となる英雄特化型職業安定所。
ここはヒーローに特化したハローワークという設定ですが、ゲームの序盤から飛び道具的に発せられる職業安定所要素がこちらの腹筋を刺激。
これがやりたかったからこの設定にしただろ！と心の中で突っ込んでいました。
登場人物たちの対照的な人物像も、凄く世界観にあっていましたね。
就職試験のプロセスがいわば適性検査のような形で、繰り出される謎を解いていくことでヒーローとしての素質を見極めていくことになります。
この結果が視覚的にダイレクトに提示されるので、初見のインパクトはすさまじかったですね。どんなバタフライエフェクト発生してるんだよと思いました。
あと言及しておきたいのはシナリオ。
これまで平凡な人生を歩んできた主人公がヒーロー試験を通し、色んな逆境を乗り越えつつ本当のヒーロー性とは何かを見出すまでの過程を60分にギュッとまとめた無駄のないストーリーは、本当に秀逸だと思いました。
なによりEDがいいんだまた。なにも言えないけどラストカットの余韻が本当にいい。
謎の感想
さて就職試験という名の謎解きパートですが、こちらはこれまでも数々の作品で私たちを苦しめ楽しませてきた水瀬yazrowさんが手掛けており、さすがのクオリティ。
序盤から圧倒的完成度を誇るパズルが出題され、パズルが苦手民の私はもうてんやわんや。
他の人にそれをお願いしながらパズル要素が低いものを選んだつもりが、それも難易度が高いというかなりハードな状況で謎を解いていました。
個人的には結構絶望的なシチュエーションだったのですが、同卓の人が強つよの方で、パズル系の謎を秒で解いてしまうファインプレイ。
他のチームより1人欠けた状態だったもののダントツ速さで各ステップをクリアしていったと思います。本当に助かりました。
ちなみにテーブルにはヒント集もあったので、小謎で詰まった時にはガンガン使っていくのをおススメします。
ほかの公演ですが、あれが心の支えになった時もありました。
もちろん繰り出される謎はパズルだけではなく、ヒラメキや状況を打開する力が問われるものもあり、私的にはそっちの方で少し力になれたので大満足。
ロジックもかなり丁寧に作られていたので、ラス謎にも自信をもってあたることができました。
当日はおよそ半数のチームが成功。ゼオクシーはどの公演も難易度が高いのでクリアした時の感動はひとしおですね。
おわりに
『ヒーローワーク -英雄特化型職業安定所-』はこれまでのゼオクシーの中でも分かりやすいストーリーラインと極上のパズル謎が組み合わさり、「こういう展開が欲しかったんだよ」という心をくすぐる非常に楽しい公演でした。
残念ながら公演は終了してしまいましたが、恐らくすぐに再演されると思うので興味のある方はぜひ挑戦してみてください！
