全国150万人の”動物園の飼育員”の皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。
今回は先日まで開催されていた公演
『ゾウの部屋』の感想です!
【ストーリー】
変な状況になってしまいました。 パズルや謎を解いてください。空気を読みながら。
【プレイ方式】
タイプ :ホール型
制限時間:60分
人 数 :6人1チーム
今回私は謎解きに失敗しました!
個人的満足度★★★★★★★★☆☆ 8/10点
≪一言≫
水瀬yazrowさん公演最新作。これまでで一番肉薄した失敗
ざっくり感想?
こんにちは。象です。
今日はぼくの部屋を紹介します。
日本のみんなはぼくのことを一口に象というけれど。ぼくたち象は大きく「アフリカゾウ」と「アジアゾウ」に分かれていて、耳が小さく垂れているぼくはアジアゾウなんだ。
ぼくの住んでいる場所は日本の新宿。
とある雑居ビルの1室を借りて一人で住んでいるんだ。すごいでしょ。
身の回りの世話は「ぜおくしー」っていう黒いTシャツを着ている人たちがしてくれるし、鼻を入れる分しかないけど入り口近くに水飲み場はあるし、故郷であるバリっぽい音楽もかかっているし、狭いながらも結構快適。
だけども最近なんだか知らない人たちが出入りしている気がするんだぁ。
たまに血だまりもできてるし。きれい好きなぼくとしては困ったもの。
はやくぜおくしーのひとになんとかしてもらわなくっちゃ!
謎の感想
とこんな感じで公演自体の内容がどこまでいってもネタバレなのでここまでお茶を濁したわけですが、ここからは出題される謎に関しての感想。
過去作『いっぷす』『きさい』と、そのハイレベルなパズルは私のハートを粉々に打ち砕いていました。
もちろんパズル単体としては解いていて楽しい半面、60分公演で遊ぶには相当なボリュームなのは事実。
かなりヘビーな体験が続いていました。「きさい」に至っては、ラストステップにすら辿り着けませんでしたからね。
これまでそんな感じだったのが今回の『ゾウの部屋』では、成功まであと半歩ぐらいのところにまで肉薄しての失敗。
悔しさは満点でしたが、ここまで近づくことができたのかという嬉しさもありました。
これは自分自身の成長というよりも、スタッフの方のフォローであったり、配られるヒントカードの手厚さがよりパワーアップしたのかなという印象。
私たちのチームは1問目の謎でいきなり詰まってヘルプをもらったので、危なそうだったらヒントをすぐに貰おうという空気感が良かったのかもしれません。
ストーリー面に関してはいつものごとく、サイトに具体的な内容が一切なく私たちをけむに巻きつつも、”なにか良くないことが起こりそうな空気”だけはしっかりと感じさせてくれるキービジュアル1本勝負な所にゼオクシーらしさを感じましたね。
繰り出されるギミックも素晴らしく、主観と俯瞰を織り交ぜながら進んでいく構造とこちらの頭を混乱させていく気味の悪い演出の数々。非常にセンスオブワンダーな体験でした。
ラストに迎える展開もゼオクシーらしくビターなもので、人によっては楽園とも煉獄ともとれる余韻残る良いエンディングだったのではないでしょうか。
私が参加した時は4チーム中1チームが成功。普段は1チーム成功が出るかどうかのレベルらしい。
残念ながら公演は終了していますが、ゼオクシーは再演のサイクルが早いので、またすぐに告知があるかもしれません。
皆さんもあの部屋で世にも奇妙な体験をしてきてください。もちろん空気を読んで。