【謎解き感想】宇宙怪獣からの脱出

全国150万人の”ヒーローのアカデミアに入りたい”皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は現在リアル脱出ゲーム吉祥寺店で開催されているリバイバル公演
『宇宙怪獣からの脱出』に参加してきました! 

【ストーリー】
あなたは、変身すらまともにできない
見習いヒーロー。
正義の味方になるために
ヒーロー養成学校"A.U.アカデミー"で
日夜訓練をしてきた。

しかし、卒業試験当日に突如現れた宇宙怪獣ズグラードン。
現役を退いた教官ヒーローでは
太刀打ち出来る相手ではない。
残された希望は3年B組ヒーロー学科の生徒だけ。

怪獣到着まで残された時間はわずか60分。
あなたは無事正義のヒーローに変身し、
宇宙怪獣から街の平和を守る事ができるのだろうか。
 


【プレイ方式】
タイプ :ホール型
制限時間:60分 人 数 :6人1チーム

個人的満足度★★★★★★★★☆☆ 8/10点 

≪一言≫
あなたの中のヒーローが試される

ざっくり感想

2014年に初演を行った作品が何度目かの再演を経てカムバック
襲来する宇宙怪獣をまだ実践経験のない学生たちの力だけで乗り切るというまさに絶体絶命の状況を体験できます。

『パシフィック・リム』や『僕のヒーローアカデミア』の記憶が新しかった2014年の公演でしたので、私が好きな要素を2つも兼ね備えているカツカレーライスみたいな公演だと思って強く印象に残っています。
当時は6人全員が同じモチーフの服装やアイテムを持ち込むと特製のピンバッジがもらえるキャンペーンなんかがありましたよね。

私も当然参加したかったのですが、仕事に忙殺されていた私はスケジュールの確保ができず、泣く泣く断念していました。

そして今年2022年、ようやく雪辱を晴らしたのです。


会場は吉祥寺にあるリアル脱出ゲーム吉祥寺店。

入場するとそこはヒーローの養成学校AUアカデミーの教室。

壁面には学生生活を思わせるものもあったりして意外と装飾がきっちりしているなという印象でした。


ここから激闘の60分間が始まるわけですが、結論から申し上げますとめちゃくちゃ満足度の高い公演でしたよ。
何度もリバイバルされるくらい根強い人気なのが分かる仕上がりです。


個人的に『宇宙怪獣からの脱出』で大好きなポイントが2つありまして、
1つ目は体験とストーリーの合致性
具体的には言えないんですが、見習いヒーロー・学生の身分である自分たちがいきなり強大な宇宙怪獣にかなうはずもなく、卒業試験という名目でなかなかに特異な課題が課せられます。
一見何をしているのか、と頭をひねらざるを得ない状況も、すべてが解決した後では意味のある作業だったのだと気づく
そんな丁寧な演出が公演にフレッシュな驚きを与えてくれるのだと感じました。


2つ目はOPとED。
一音聞けばヒーローのテーマ曲であるとわかる軽快な音楽とともにフルボイスで語られる怒涛の世界観と状況説明
それが登場人物の口から違和感なく発せられるのでテンポ感がとてもよく、タイトルロゴの出現まで含めて最高にカッコいい
正直近年のOPは若干くどいなぁなんて思っていたりもしたので、タイトルが出て照明がついたらもう準備万端、そんな素晴らしいOPでした。

エンディングも同様に素晴らしく、今回のテーマである”正義”に対してとても希望のある描き方がなされていたのは本当に良かったです。
ベタベタな展開ではありますが、ヒーローはこうでなくっちゃね。

謎の感想

事前に危機が迫っていることが分かっているので、基本的には“怪獣が来るまでに準備を整える”フェーズがほとんどを占めています
とはいえこちらはまだまだヒヨッコの存在。ギリギリまで自分たちのレベルをアップさせる方法を模索していくため、やることは非常に多かったですね。


とくに近年の謎解きでは一周回って見られないような謎も多く、ある意味新鮮な感じ。
私のチームには初めて参加した方もいたのですが、「こんなこともやるんですか?」と驚きの表情を浮かべていました。そうです(暗黒微笑)

とはいえこちらのイマジネーションに頼っている謎も一部見られたので、わからない問題はさっさとほかの人に相談するのが吉。


刻々と迫るタイムリミットと同時に様々な部分も変化し募る絶望感。
ヒーローとしての矜持が試される時、本当にしなければならないことが見えてくるのだと思います。


そんな中チームのひらめきが功を奏し、無事に怪獣を撃退することに成功しました。

街を救った!

おわりに

そんなこんなで参加した『宇宙怪獣からの脱出』
好評なのも頷けるクオリティの高い公演でした。
謎とストーリーの合致さもさることながら、エンタメっぽい演出も忘れないなど、リアル脱出ゲームの定番というものを存分に楽しめたのではないでしょうか。