全国150万人の”宇宙遊泳の経験がある”皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。
今回は3月5日・6日で開催されていた
『トリノコスモ』に挑戦しました!
【ストーリー】
こある組織に新米研究員として所属することになったあなた。
研究の拠点である惑星に到着したそのとき、宇宙船に警報音が鳴り響く。
宇宙に取り残されたあなたが、80分後に見るものとはー
【プレイ方式】
タイプ :ホール型
制限時間:80分
人 数 :4人1チーム
今回私は謎解きに成功しました!
個人的満足度★★★★★★★★☆☆ 8/10点
≪一言≫
久しぶりのアナビ公演。限界状況を創意工夫で乗り切れ!
ざっくり感想
東京大学の謎解き制作団体AnotherVision待望の最新公演。
今回は封鎖された宇宙空間を舞台に、コスモにトリノコされてしまった私たちがなんとかそこからの脱出を目指す物語が展開されます。
私が参加したアナビ単独の公演は2021年5月の『カリトルリドル』以来。
あちらはオンライン公演だったので現地公演としてはかなり久しぶりで、参加を非常に楽しみにしておりました。
キービジュアルにある通り今回のテーマは「孤独」。
新米研究員としてとある組織に所属した私たちですが、様々な要因やアクシデントで宇宙船に閉じ込められてしまいます。
※イメージです
助けも簡単には呼べない中、私たちはたった1人で状況を良くしていかなければなりません。
個人的にはこのシチュエーションが大好きな映画『オデッセイ』と重なるところがありまして、
手元にある限られた資源を創意と工夫と多分なガッツでなんとかしていくシークエンスはとても楽しく、モチベーション高く遊べました。
設定的には私たちは1人で、孤独に物事に対処するんですけれども実際はチーム戦なのでことのほか孤独感は少なめ。
仲間がいれば意外となんとかなるということを改めて実感。
同卓で一緒に遊んだ方も気のいい方たちで、マーク・ワトニーよろしくポジティブな精神で遊べたので良かったですね。
AnotherVisionと言えば学生団体であることを最大限に利用した人海戦術チェッカー&スタッフが私の中でおなじみなんですが、たくさんのスタッフでのオペレーションは今回も健在。
イントロダクションで各チェック場所を全員で手を挙げて指し示すいつものヤツもやってくれてます。
また、今回はそれに加えて大人数でスタッフをしているということに更にワンポイント意味づけがなされており、1度ならず2度おいしい演出を目の当たりにして「あぁ今日遊べて良かったな」と万感の思いに浸りました。
謎の感想
制限時間が80分もあることから察していましたが、非常に多くの謎が私たちに襲い掛かってきます。
特に序盤はこの後の展開も予想できないので、とにかく問題数を捌いていこうと奮闘していた気がしますね。
各ステップごとに謎のギミックやデザインのレイアウトがガラッと変わるため、バラエティに富んだ謎に挑むことができ、遊んでいるこちらを飽きさせない工夫が随所に施されていた気がします。
AnotherVisionの長い歴史が積み重なった、上質な謎解きをたっぷりと楽しめることでしょう。
そんな中でこじんまりと纏まることは決して無く、中盤に出てくるとあるギミックを使った謎では、出会い頭に私たちの度肝を抜いた後に更なる味付けがされたルールで新たな地平線を見せるというアクロバティックな手法が飛び出してきたりなんかして、いやもう見事なんですよこれが。
「絶対にこのギミックを使ってやるんだ」という制作陣の強い意志を感じましたね。
とこんな感じで各ステップは様々なアイデアとギミックで楽しませつつ、最後に繰り出されたラス謎はめちゃくちゃシンプルなものでした。
ここでテーマである「孤独」というものが凄く活きてきて、「あーなぜ自分は今1人なのか」と誰もが絶望的な気持ちになったと思います。
けれどもそこで諦めずにこれまでの経緯や序盤から張られていた違和感に気づけたときに、絶望が希望へと変わるのです。
その希望を実行し、私たちのチームは見事危機を乗り越えたのでした。めちゃくちゃロジックもきれいだった!
私が参加した回は全てのチームが成功。
AnotherVisionという括りでは簡単な部類に入るかもですが、普通に歯ごたえのある難易度だったので、参加者のレベルの高さが伺える結果となりました。
おわりに
久しぶりのAnotherVision公演。学生団体とは思えない高クオリティは代が進んでも変わらないでくれるのは本当に凄いことだと思います。
現在はタンブルウィードとのコラボ公演も開催されており、ますますの飛躍が期待されるアナビ。
これからも陰ながら応援していきます。