【脱出感想】謎解き屋敷 オバケン「特殊捜査0課」#1. Y澤精肉店

全国150万人の” 全国食肉事業協同組合連合会”の皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は東京都杉並区で開催されている
『謎解き屋敷 オバケン「特殊捜査0課」#1. Y澤精肉店』に挑戦してきました!

f:id:alfbds0954:20200320102721j:plain:w600

【ストーリー】
約2ヶ月前に捜索願が出ている行方不明女性 相見真奈(あいみ まな)さん 28歳を捜索中、 公共空間に設置された防犯カメラに以前2件もの別の行方不明事件で 取り調べを受けたことがある男性らしき姿が映っているのを捜査官の1人が偶然発見した。

男の名前は院瀬見 秀治(いせみ しゅうじ) 51歳 彼は茨城県鹿嶋市にある民間の研究所で打ち上げロケット部品の技術開発担当を務めていたが 2011年に同じ研究所の職員が工場の機械に巻き込まれ死亡した事件で、院瀬見は重要参考人として取り調べを受けるが、警察は事故死と断定。

翌年2012年には妻の院瀬見遥(いせみ はるか)41歳 が人に会うと言って家を出て行ったきり行方不明となり、その事件でも通報者である院瀬見は重要参考人とされたが、容疑はかけられないまま院瀬見の妻は一般家出人として処理された。

同年より院瀬見は辞職後、濊澤 明(わいざわ あきら)という偽名を使い杉並区にて「Y澤精肉店」を開店、オーナーとして精肉の販売をし始めた。

君たちには今すぐY澤精肉店へ行き院瀬見と彼の店舗を調べてもらいたい。

尚、院瀬見の営む精肉店は肉の予約販売を専門としている様子で営業時間が不規則という事が調べでわかっている。 彼とスムーズに会うにはまず対象のホームページから肉の予約注文をし彼とアポイントメントを取る事が得策と言えるだろう。 しかし、くれぐれも気をつけて欲しい。彼は2件以上の不可解な事件に関与しているかもしれない人物だ。検討を祈る。


【プレイ方式】
タイプ :ルーム型
制限時間:60分
人 数 :6人1チーム

今回私は謎解きに成功しました!

個人的満足度★★★★★★★★☆☆ 8/10点 

≪一言≫
オバケン×零狐春。貴方もシチュエーションスリラー映画の主人公になれます

ざっくり感想

東京は方南町にあるミッションクリア型お化け屋敷オバケン。
とてつもない楽しさと、底知れない怖さで、私たちの心をガシガシ揺さぶってくるコンテンツですが、2020年2月に新しい企画がスタートしました。

その名は『謎解き屋敷 オバケン』

まずは、謎解き屋敷オバケンについて、公式HPからの抜粋です。

お化け屋敷の要素である「驚かし」を排除した、 お化け屋敷が苦手だった人でも遊べる謎解きに特化したアトラクションです。
オバケンが創り上げるホラー映画の中に入り込んだ様な劇的空間の中で楽しめる超本格的謎解き捜査ゲーム。 謎解き部分は様々な団体とコラボレーション予定。貴方は無事 闇の真相を突き止められる事が出来るか!?
http://obakensan.com/zero/


これまでオバケンの公演では、ミッションの一部に謎解き要素使われており、それはあくまでゲームのスパイスとしての機能だけを果たしていましたが、今回の『謎解き屋敷 オバケン』は交じりっけなし100%謎解きをする公演となっています。

なにより目を引くのは、「驚かし要素の排除」という、オバケンのいつものスタンスからは考えられない一文。でもあのオバケンだからきっとなにかあるハズ、と考えてしまうのは、もうこの沼にどっぷりと肩まで使っているからでしょうか…。(結論から言うと、驚かし要素はたしかに薄め。ですが、お化け屋敷のエッセンスは多分に活かされていました。所感は後程。)

また、謎解き部分は様々な団体とコラボレーション ということで、1つのシチュエーションに対してどのような切り口で料理していくのか、非常に楽しみなところでもあります。

シリーズ第1弾となる「特殊捜査0課」#1. Y澤精肉店の謎制作は、「謎解き王トーナメント」をはじめ、WEB・リアル共に様々な媒体で活躍している零狐春。ハイクオリティな謎を5年以上発表し続けている団体であり、もう零狐春が作るというだけで圧倒的な信頼感。


会場は杉並区方南町にある「Y澤精肉店」
f:id:alfbds0954:20200320110256j:plain:w600
薄暗い外観で申し訳ありませんが、実際に新しくオープンした店舗のような佇まい。
シンプルながらもちょっとお洒落な店内で、いかにもこだわりのお肉を販売しているかのよう。ディスプレイには新鮮なお肉が並んでいます。

f:id:alfbds0954:20200320104444j:plainf:id:alfbds0954:20200320104448j:plain



ストーリーにもあるHPは実際に開設されており、メタ的に言うと、ここから公演を予約するシステムとなっています。
obakensan.com
HPはデザインも綺麗で見やすく、安全・安心で非常にクリーンな印象を受けます。
しかし、一見完璧なお肉屋さんのHPから、ある種の「白々しさ」を感じるのは私だけでしょうか。このお肉は私たちが良く食べている牛や豚なのでしょうか。拭いきれない嫌な感じを纏わりつかせながら、我々特殊捜査0課は店内に突入していきます。

謎の感想

特殊捜査0課の任務は3つ、現場検証、生還、そして調査報告。
事前に手渡される指令書にそって現場を探索し、手掛かりを探し出す。手がかりを見つけたら脱出手段を探る。脱出に成功し、無事に本部に報告ができれば見事捜査成功です。


スタート直後から(一見すると普通の)精肉店で謎探索をするという強烈な違和感に若干笑ってしまうのですが、いやいやこれはれっきとした捜査なのだと自分に言い聞かせ会場内を進んでいきます。
序盤は良くある謎解きゲームのように、会場にある小物からヒントを探し、謎を解いていきます。精肉店にあるであろうアイテムを上手に利用した謎がちりばめられており、非常にしっくりくる作り。
ただ、壁に返り血の付いているエプロンが掛かっていたり、(悪い意味で)良い感じの肉が保存されていたりと、いつも謎を解いているシチュエーションとは違う異様な環境に頭の働きが鈍くなっているのは確実。ここはお化け屋敷特有の視覚から強制的に想起させられる恐怖感と嫌悪感のノウハウが活きていて 、さすがオバケンだなと感じました。


そのノウハウが絶好調になるのが中盤以降。
本当ね、オバケンの真骨頂がみられます。私は人生で初めての体験をしました。この公演の注意書きに※R15仕様、グロテスクな表現があります。と書かれていたのを少し舐めていました。映画とかでは良く観ますけど、実際に目の前で見るとかなりショックが強く、会場が凍り付くこと必至。いやぁ素晴らしいですね。壁に貼り付けてある激萎えエロ描写も好き。


零狐春も中盤から本気を出し始めます。とにかくギミックの完成度が非常に高く、それに関する資料を見た瞬間に「あっ天才が考えたやつだ」と直感。腕まくりをしながら取り組むチームメイトを尻目に、正直私自身は置いてけぼり状態に。ただ、 謎解き公演特有の役割分担がいい感じのシナジー効果を生み出すので、決して蚊帳の外にならないような工夫が凝らされています。解けた時のカタルシスも抜群でした。


最終的には無事に脱出をし、報告をしたところでゲームが終了。
我々は任務を遂行することができました。半面色んな意味で後に尾を引くエンディングになっているで、早急に第二弾に挑戦したいところ。
特殊捜査0課の戦いはこれからだっ!

祝勝会ではもちろんお肉を食べました。 f:id:alfbds0954:20200320110316j:plain:w500
一緒に写っているのはゲーム終了時にもらったポイントカード。キャッチコピーも白々しい~