【ボードゲームレビュー】爆笑必死…?『PEEK A BOO / ピー・カー・ブー』

全国150万人の"ボリショイサーカス"の皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回はある人にとってはとっつきやすく、またある人にはかなりハードルの高いボードゲームをご紹介します。

『PEEK A BOO / ピー・カー・ブー』

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【ゲーム概要】
 プレイヤーはピエロと子供1人に分かれ、ピエロは子供を笑わせたら得点、子供は笑わずにいられたら得点を獲得します。
最後に最も得点を獲得したプレイヤーの勝利です。

【プレイ環境】
人数:3~4人
時間:~15分
年齢:8歳以上


≪一言≫
お家でできるイロ○ネア。マッチ箱サイズで携帯性抜群

ざっくりプレイ方法

1. 任意の方法で「子供」となるプレイヤーを決め、マッチ箱を前に置く
2. すべてのプレイヤーにカードを配る
3. レベルシートを参照しゲーム中の笑う基準を決め、ゲームスタート
4. 「ピエロ」役のプレイヤーは同時に手札のカードを裏にして表側表示で出す
5.「子供」の左隣の「ピエロ」から、一人30秒以内に「子供」を笑わせる
6. 結果によって、得点カードを獲得する
7.マッチ箱を左隣に回し、「子供」役を回していく
8.一周し終えたらゲーム終了。最も得点を獲得したプレイヤーが勝者

このゲームはおもしろいやつが強い

『PEEK A BOO / ピー・カー・ブー』は、英語圏において、日本語の「いないいないばあ」に当たる言葉。笑いを軸とするボードゲームは結構ふざけたりくだけたネーミングをつけることが多いんですが、なかなかにオシャレなネーミングですね。

こちらがパッケージの表側。
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プレイヤーが「ピエロ」「子供」に分かれていることもあって、笑っているピエロが大きく映っていますね。この程よいレトロ感がたまらなく良いです。

このゲームの特長はなんといってもその大きさ。
全長は 約6cmで、マッチ箱とほとんど同じ大きさです。 f:id:alfbds0954:20190821225439j:plain:w600
ポケットにもすっぽり入りますので、どんな場所にも持って行って遊ぶことが出来ます。

内容物は、説明書・得点カード・”笑った”の判断基準を決めるレベルカード・そして拡張ゲーム用のサイコロがついています。このサイコロがめちゃくちゃ小さい!無くさないようにしましょう。 f:id:alfbds0954:20190821225845j:plain:w600
ちなみに説明書は日本語・英語の2か国表記になっており、ワールドワイドに遊ぶことができます。
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ゲームスタート後、「ピエロ」役のプレイヤーは「ピー・カー・ブー!」の掛け声で同時に手札の得点カードを1枚、自分の前に数字が描かれている面を置きます。 その後「子供」プレイヤーの左側のプレイヤーから子供を笑わせるためのショーが始まります。

制限時間は30秒と決まっていますが、どのような形で笑わすかは指定されていません。つまり、 自分のセンスと技で「子供」を笑わせなければいけないのです!凄い大変!お笑い芸人でもない私にはなかなかに高いハードルです。自分の得意なジャンルで戦いましょう。
「ピエロ」役のプレイヤーの誰かが「子供」を笑わせることができればそこでターンは終了。
笑わせることに成功したプレイヤーは、自分のカードと、ほかのピエロが出した自分と同じ数字のカードを獲得できます。獲得されなかったカードは持ち主の手札へ戻り、子供役が左隣のプレイヤーに移動します。
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逆に子供を誰も笑わせることが出来なかった場合、場に出た一番高い得点カードを子供プレイヤーが獲得します。同じく獲得されなかったカードは持ち主に戻ります。
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笑わせることができれば結構盛り上がると思うのですが、全員が失敗するとだいぶ会場が冷えるのではないでしょうか(主にピエロ側のメンタルがやられそう)

これをすべてのプレイヤーが「子供」をやるまで繰り返し、最終的に一番得点の高いプレイヤーが勝者となります。

一応の戦略的観点

各プレイヤーに配られる得点カードは1,2,3点と0点であるジョーカーの4枚。 f:id:alfbds0954:20190821230544j:plain:w600
「子供」がゲラでとても笑ってくれる人だったら3点を場に出し、逆に相性の悪そうな人だったら0点で失点を防ぐなど、ゲーム上の戦略は担保されています。
加えて笑いの判断レベルもレベル1(真顔でなくなる)からレベル3(声を出す)まで設定されており、制作者さんの配慮がうかがえます。
人を意識的に笑わせるのって結構難しいと思うんです。ですので初対面の人とやるより、ある程度仲良しの人と初めにプレイするのがおすすめです。

ちなみに、拡張なのか救済要素としてダイスを振って出た目の事をやって笑わせるルールがあるのですが、その中身がモノボケ・サイレント・一発ギャグ‥‥某イ○モネアで見たようなネタ になっているのが個人的にはツボでした。

見てもらうとわかる通り、ゲーム自体はあくまで場を作るだけ。
このゲームを面白くできるかどうかはあなた達の腕にかかっているといっても過言ではありません。  

通常のボードゲームとはまたちょっと別の部分の脳みそを使いそうなこのゲーム、小ネタとして持っておくのもいいのではないでしょうか。