【ボードゲームレビュー】 次は~『光輝く高輪アンリミテッドエターナルゴールデングレイテストスーパーストロングゲートウェイ(仮称)』

全国150万人の"駅名を言うときちょっと鼻詰まった感じになる"皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。

2020年にJR山手線の田町駅と品川駅の間に新たに建設される新駅、高輪ゲートウェイ。 この駅の功罪については後の歴史家に任せるとして、今回は自分たちで好きな駅名をバンバン作ってしまおうという大喜利系ゲームのご紹介です。

『光輝く高輪アンリミテッドエターナルゴールデングレイテストスーパーストロングゲートウェイ(仮称)』

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【ゲーム概要】
 プレイヤーは新駅命名プロジェクトの選考委員として、できる限り長い長い駅名を 完成させることを目的に、駅名にワードを追加していきます。

鉄の掟はただ一つ。「駅名は、一息で読めること」
ただ長いだけではなく、読みやすさも重視されます。また、親しまれる駅名になる ためには「面白さ」や「意外性」そして「先進性」も必要になるでしょう。

180 種類からなるワードを巧みに紡ぎ、日本一、いや世界一長い駅名の記録を塗り 替える、光輝く未来にふさわしい駅名を完成させましょう!
願わくば、未来永劫 長く長く 親しまれる駅名となりますよう……

【プレイ環境】
人数:1~10人
時間:10分~20分
年齢:8歳以上
制作:アイハラワークス

個人的満足度★★★★★★★☆☆☆  7/10点

≪一言≫
修飾語が増えるたびに規模が小さくなるぼくらの駅。爆笑必死のワードゲーム

ざっくりプレイ方法

1. ワードカードを全員に裏向きで5枚ずつ配り手札にする
2.余ったカードは山札に
3.地名カードをランダムに1枚選び、表向きで場に置く
4. 手番プレイヤーは手札から1枚選び、場のカードを繋げる
5. できた駅名を一息で読み上げる。これを2回繰り返す
6. 山札からワードカードを1枚引き、手札に加え次のプレイヤーへ
7.みんなで楽しい駅名を作ろう!

ぼくらの新駅は究極で、永遠で、黄金で、荘厳で、最強で、名前がとっても長い

ゲームマーケット2019春のカタログを読み込んでいた時になんとも言えない衝撃的なサークルカットを見て、直ぐに購入を決意したこのゲーム。
買ってみたら案の定最高の言葉大喜利系バカゲーでした。

こちらが外箱の表面。大きくシンプルなビジュアルですが、注目したいのはその文字数。
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かっこを含めるとなんと驚異の47文字。かつてこんなに長いボードゲームのタイトルがあったでしょうか。

箱の裏面。きっちりJRの駅風レイアウトになっています。
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そして今回の『光り輝く新駅命名プロジェクト』の招待状が記載されています。

内容物は大きく分けて2種類。
後の歴史的な駅名の基盤となる地名カード、そして壮大な分量のワードカード です。

地名カード

地名カードは全部で10枚。どれもJR山手線に存在する・することになる駅名です。
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この中からランダムで1枚選び、表向きに置くことでゲームがスタートします。

ワードカード

ワードカードは我々の手札となるカードを指し、駅名をつないでいく重要な要素となります。
カードは縦向き上下に言葉が書かれており、同じ意味合いの言葉がかたや日本語、かたや英語で書かれています。
使いたい方のワードを上向きにしてすでに置かれているカードの前・間・後のいずれかに繋げるように配置します。
すでに置かれているカードの向きを変更したり、順序を入れ替えることはできません。

「東・西・南・北」「前・第一」などの普通に使えそうなものから、
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「ムーンライト」「エターナル」「キングダム」などのめったにお目にかかれないあろう先進的なものまで千差万別。そのため、あまりの意外性に思わず笑ってしまうことは間違いない。 だって「渋谷キングダム」ですよ?語彙力が完全に幼稚園じゃないですか。

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だけれどもこのゲームはその違和感を楽しむゲーム。ジャンジャン面白い言葉を配置し、繋げていきましょう。

読み上げフェイズ

カードを配置し終えたら、その駅名を読みあげましょう。 読むときはぜひ車掌のような気持ちで読みましょうね。
「次は~エターナル新宿フォレスト劇場前~ エターナル新宿フォレスト劇場前~」
ちゃんと読み上げることができれば成功。次の手番プレイヤーへ続きます。

もし途中で言葉に詰まってしまったり、駅名を間違えてしまったら読み上げ失敗。手札から1枚選び、裏向きにして手元に伏せます。その後再度挑戦します。
その後読み上げに失敗してしまったら、その時点でゲームは終了。テーブルに残っているカードが今回完成した駅名です。

プレイしてみて

大喜利系のゲームではありますが、すでにカードに書かれている言葉面白すぎるのでこの手のゲームが苦手な方も不安になることはありません。

人数にもよりますが、最初にただの地域だったものに、東が付き、前がつき、第一が付くなどして、どんどん地域が狭く限定される様子を想像するとどうしても笑ってしまいますね。最終的にはどんなコニュニティーバスの駅名だよと突っ込みたくなるほどです。

勝敗はあまり関係ないのですが戦略的なことをいうと、相手の言いづらい言葉を繋げるのが良いと思います。具体的には「南門前(みなみもんまえ)」のように同じような音が含まれる言葉が連続すると厳しいと感じました。それと、順番に口が慣れてきた時に、途中に新しい単語をぶち込まれるのも混乱するので良いと思います。
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ルールは単純明快で、誰でも楽しめる良いゲームだと思います。肩ひじを張らず、お酒を飲みながらワイワイできるのでとっても楽しいです。

それでは最後に私たちが新たに命名した新駅名を紹介してお別れしましょう。

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「最強の恵比寿スクエアガーデンライトニング劇場」

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「偉大なる最強の第三ウェイ恵比寿スクエアフォレスト付きの輝く南東ガーデンシーサイドランド堂ライトニングウルトラ劇場城北」

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「第二超都市大学伝説の第一大宇宙からの秋葉原町素晴らしき新敵国シューティングスタージャパンソウルリミテッド」

それでは、さようなら。