岡山県倉敷にあるトンチキ施設『桃太郎のからくり博物館』へ行ってきた

全国150万人の"きびだんご愛好家"の皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。

先日旅行で岡山県に行ったわけですが、訪れた観光地にかなりトンチキで楽しめる施設があったので体験レポでも書いておこうと思います。

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岡山県倉敷市には、倉敷美観地区と呼ばれるエリアが存在します。
条例に定められた日本古来の伝統的な建造物が保護・保存されていたり、その施設を回収して観光施設にしていたりと、訪れると思わずノスタルジックな雰囲気になってしまう空間です。関東民には川越の小江戸っぽい場所と言うと想像しやすいかもしれません。

そんな綺麗な街並みにひときわ異彩を放って佇んでいるのがコチラ
『桃太郎のからくり博物館』

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名前からして怪しい。そもそも美観地区は服飾と景色を推しているので、こんな珍妙なスポットがあること自体結構違和感がある。

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「超速回りで、13分~」と丁寧なのか自虐なのか判別しづらい案内文。
入場料は600円ですが、なんとPayPayに対応していました。桃太郎もキャッシュレス時代だったようです。

施設名に”からくり”とついているだけあって、中にはだまし絵や錯覚を利用した展示が盛りだくさん。

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なんとコナンもこの施設に来たことがあるらしい。すごい。
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ちなみにこの桃は一見ぱっかり割れたただの桃ですが、 f:id:alfbds0954:20190712213422j:plain:w600

角度を変えると…
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桃太郎爆誕!!!

1Fのメインイベントはあの鬼ヶ島の恐怖を体験できるお化け屋敷。
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係の方から「保育園児でも楽しんで進めます(*‘∀‘)」と説明が。そして横には「この仕掛けが怖くなければ大丈夫だよ」からくりが設置されています。ここまで挑戦者に配慮してくれるお化け屋敷があったでしょうか。

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展示されていた鬼語。読めそうで読めない

そして鬼ヶ島にIN!

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場内が暗く入り組んでいることもあって、ぶっちゃけ思った以上に怖い。
保育園児が楽しめるレベルとはいったいなんだったんでしょう。その保育園児は恐らく人生をすでに3周ぐらいしてそうです。

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うぉぉぉぉ!!!!

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あまりのびびりように写真がめっちゃぶれる。
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普通の大人が歩けば3分ぐらいで制覇できる難易度でしたが、私の後に入場した外国人親子はなかなか出てきませんでした。鬼ヶ島に取り込まれてしまったのかもしれません。

鬼ヶ島を通過すると目の前には階段が。
実はこの施設2階建てになっていて、まだまだ楽しめるというじゃありませんか。

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1階がからくり要素が強めだとしたら、2階は桃太郎要素が強め。 完全に桃太郎資料館になっています。
場内では延々と紙芝居屋さんが語る桃太郎の物語が流れています。
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そして2階のメインは場内奥に存在するシアタールーム。
ここでは1945年に公開された白黒映画『桃太郎 海の神兵』が上映されています。

当時の海軍省の名を受けて制作された国策映画らしく、かなりプロパガンダ要素が強く、描写に含まれる意味合いに思うところもなくはないのですが、戦時中の作画とは思えないぐらいぬるぬる動くキャラクター達には目が引かれました。
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桃太郎以下、犬サル雉も軍服を着ている。

その他には桃太郎の伝説コーナーがあったり、関連グッズが置いてあったりと、なかなかの充実ぐあい。

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滞在時間は1時間ぐらいでしたが、思いのほか興味をそそるものが多くて楽しめました。
やはり日本一有名なお話である桃太郎ですから、少なからず誰にでも「ほほぅ~」と感心してしますところがありますね。
スタッフのおじさんがかなり穏やかな方で、ロートーンでユルイ感じに説明をしてくれたのもよかったです。

桃太郎について知りたくなったら、ぜひ訪れてみてください。