皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク(@alfbds0954)です。
今回はゲームマーケットでとびきりなビジュアルを放っていたこちらのゲームの開封レビューです。 下手な前置きはいらないと思うので、さっそくパッケージを見てもらいましょう
いや怖っ!
『手まりの森』
【ゲーム概要】
呪文で「霊」を呼び、「手まりの儀式」という特別な儀式でこれを浄化することを繰り返す「降霊とその排除」をテーマにした脱出系ゲーム
【プレイ環境】
人数:2~4人
時間:20分~40分
年齢:10歳以上
価格:2,400円
製作:Φゲームズ
個人的満足度★★★★★★☆☆☆☆ 6/10点
≪一言≫
最怖ビジュアルの協力型脱出系ゲーム。極悪難易度の「手まりの儀式」はハウスルールで対応するべきか
ざっくりプレイ方法
1. MAPボードとプレイヤーコマ、井戸モデルを用意
2.ダイスを振り、すごろくの要領で6つの鳥居前の呪文マスを目指す
3.鳥居にたどり着いたら呪文と唱えながら鳥居と同色の「トリイカード」をめくる
4.アキの家族の霊を引き当てたら「手まりの儀式」フェイズへ移行
5. 儀式成功で鳥居の浄化。儀式が失敗したらプレイヤーはダメージ計算を行う
6. 6つ全ての鳥居を浄化したら中央の岩の封印を解き、7つ目の鳥居へ進む
7. 7つ目の鳥居でアキの霊を浄化させた人がゲームに勝利
「手まり」に翻弄されるプレイヤー達
昨年の秋に開催された『ゲームマーケット2018秋』で販売されていた
『手まりの森』。
ホラー系ボードゲーム収集を使命としている私にとって、このゲームを発見したことは運命の出会い。見かけた瞬間に購入を決意していました。
六つ鳥居(ムツドリイ)の森。 そこは、この世とあの世をつなぐ禁忌の地… 物語は、この森で過去におきた 『手まり殺人事件』 という 凄惨かつ奇妙な 「一家惨殺事件」 に起因する。 伝承にある七つ目の鳥居は一体どこに? そして 最後の鳥居に封じられた 『アキ』 という少女は 果たして何者なのか?
という設定も良いですね。付属している説明書の内約半分がこの世界観の説明に咲かれている点も、個人的にはよりゲームに没入できる雰囲気づくりに役立っています。
こちらがゲームボード。
右下の神社が初期位置。こちらにプレイヤーコマを配置します。
スタートプレイヤーからサイコロを振り、すごろくの要領で上部にある第一から第六の鳥居の手前にある星印のマスを目指します。
星印のマスに止まると(星印のマスのみ出目がオーバーしても良い)、降霊フェイズが開始。
赤い鳥居カードを、カードに書かれている呪文を唱えながらめくりましょう。
カードをめくり、「古部家一族」出現したら、降霊成功です。
彼らが古部家一族。彼らのうつろな瞳は我々に何を伝えようとしているのでしょうか。
ちなみに降霊に失敗すると様々な悪霊が出現し、我々に悪影響を及ぼします。
抵抗は無意味なので素直に指示に従いましょう。
無事にアキの家族を降霊出来たら、浄化フェイズ手まりの儀式に移行します。
手まりの儀式のやり方は簡単で、付属している「まり」をキューブ状の石に向かって投げ、まりを一回バウンドさせ奥の「井戸」に入れる というもの。
まりが井戸に入れば浄化成功。鳥居の封印が解け、浄化に成功したプレイヤーは霊のカードを入手します。このカードは最後の儀式の際に所持している枚数分まりの投げ直しが行えます。
儀式に失敗し浄化できなかった場合は、カードに書いてあるペナルティに従います。出現した霊は鳥居に残したままです。
さて、このゲームのキモとなる「手まりの儀式」ですが、 この儀式ははっきり言ってメチャクチャ難しいです。投げたまりは、まず石にうまく当たりません。どうにか石に当たったまりはうまくバウンドせずにあっちこっちに転がります。練習すればどうにかなるかもしれませんが、初めてプレイして狙いをつけることはほぼ不可能でしょう。
これは緊急事態と協議をした結果、最終的に我々は井戸を大きくすることで対応しました。
邪道と言われるかもしれませんが、所詮仲間内のゲームでのプレイなのでご了承ください。ちなみに付属しているまりが2つあるので、一回の儀式で二投までというルールを設けてます。まぁ、これでも十分きついんですけどね。
最終的に6つの鳥居を全て浄化させると中央の岩の封印が解け、最後の怨霊、アキが出現します。
アキはこのゲームのラスボス。あどけない少女ですが、十分強力な能力を持っています。
最後の鳥居カードは5枚。そのうちアキは2枚。その他は怨霊カードとなっています。アキ以外のカードを引いたり、儀式に失敗するとペナルティを貰うのは同じですが、その場合カードを山札に戻し、シャッフルして元に戻します。つまりアキを浄化するには40%の確率でアキを降霊させた上で儀式を成功させないといけません。 鬼畜や・・・
ここまでくるとあとは根気の勝負で、鳥居→ドロー→儀式(ほぼ失敗)→体力回復のために神社→鳥居の反復横跳びを延々と繰り返します。
プレイヤーたちは不思議な連帯感に包まれ、固唾を飲んで儀式を見守ります。
そして幾度目かの儀式で、ようやく浄化が成功。ルール上最終的に浄化をしたプレイヤーが勝利者ですが、そんなことは関係ありません。ゲームを終えた安堵感だけが会場に広がります。
プレイした感想としては、「手まりの儀式」の難易度をどれだけ調整できるかにかかっていると思います。元々が極悪難易度ですので、ちょっとやりすぎかもと思うぐらいに手を加えてもいいと感じました。
ゲーム自体ははかなり良いので、より快適にプレイできること、少しでも多くのアキちゃんの浄化を望む鈴村リクなのです。
ちなみにこのゲームの特設サイトには、SECRETという封印されたページがあるのですが、ヒントなどはあるのでしょうか。手がかりもなく、とても気になっています