【謎解き 感想】この遺跡、即死罠(トラップ)が多すぎる。

全国150万人の”残機が99ある”皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は現在代々木で開催されている
『この遺跡、即死罠(トラップ)が多すぎる。』に挑戦してきました! 

【ストーリー】
遺跡に眠る宝を探しにきた、トレジャーハンターのあなたたち。

一歩遺跡に足を踏み入れた瞬間、何かのスイッチが作動した。

飛び交う毒矢、深すぎる落とし穴、追いかけてくる巨大な石の玉…。

「この遺跡、即死トラップが多すぎる!!」
果たして、無事に即死トラップだらけの遺跡から脱出することはできるのか!?


【プレイ方式】
タイプ:ホール型
制限時間:60分
人 数 :6人1チーム

個人的満足度★★★★★★★★☆☆ 8/10点 

≪一言≫
これは宝石を見つけるのが目的ではない・・・いかに死ぬかだ!

ざっくり感想

南新宿に拠点を構える謎解き制作団体ファーニャーの最新作
今回の舞台は誰もそこから生きて出られた者はいないという古代遺跡。
そんな呪われし遺跡に眠る宝を頭脳を駆使して手に入れ、無事に脱出するのが目的です。


ここまで聞くととてもオーソドックスなタイプの謎解きというか、誰しもがいつかどこかで遊んだことのある公演となっていたでしょう。

ところが本公演の特徴はそれだけにあらず。
タイトルにもある通り、幾重にも張り巡らされたトラップが本気で私たちを殺しにやってきます
今しがた「幾重」と申しましたが、その数は10や20じゃききません。

それはもーーーーーーーーーーーー尋常でないほど大量のトラップが仕掛けれられた魔宮なのです。
そしてそのトラップ全てが死に直結しています。気を抜いてしまえば死にますし、抜かなくても死にます
どうして?なんて理由を聞かないでください。遺跡にはトラップが不可欠。
それがちょっぴりいつもより多いだけなのです。サービス精神かな?



ということで実際に遊んだ方の感想を見ればわかると思いますが、この公演で最もフィーチャーされるのはトラップであり、そのバラエティ豊かな死にっぷりを全身に浴びる変則スコアアタック系公演でした。

制限時間以内にどれだけの謎が解けたか、というスコアアタック的な謎解き公演はこれまでもたくさんありましたが、どれだけ死ねたかを競うという変化球はかなりフレッシュな体験で、大の大人が死を求めて会場をさ迷い歩くさまは、さながら迷宮に囚われたクリーチャーのようでもありました。


黒と赤を基調としたファーニャーの常設会場は個人的に洗練された大人っぽい印象を受けていたのですが、
会場に設置されていた小道具やセットの多様さと手作り感がこの公演の熱量と荒削り感を醸し出していましたね。中央後方にアレが普通に置かれているのがまずおかしいんよ。


あとめちゃくちゃ気に入っているのが今回のキービジュアル。
探検家に扮したおじさんの顔面の圧がすごい。そしてこの公演のノリを一撃で伝えることができる素晴らしいビジュアルだと思います。


そして伝わった雰囲気のその先を見せてくれるファーニャーも凄い。

謎の感想

といった感じでテンション的にはかなりアッパーな公演なのですが、謎解きはパッションで乗り切れるほど甘くはありませんでした。
変な話ですが、死んでばかりでは生きてここを出られないのです

謎自体の物量やタスクも多く、また途中のとあるアクシデントが重なったりするのでチームが一丸となって謎解きをこなしていく能力が求められたと思います。


序盤からこちらを試してくる小謎と多角的な視点が求められる中盤、そして指数関数的に難易度があがる終盤など、戦いとしては結構シビアな展開が多かったですね。


私たちのチームもかなり善戦し、10分残してラス謎へ到達したのですがここで完全に止まってしまいました。
もーなにもかもわからん。全く糸口がつかめないまま破れかぶれで最後の行動を行いゲームセット。

解説では思わず唸ってしまいました。ロジックはわかるんですが、多分あと30分あってもひらめかないと思う。


残念ながら私たちはこの遺跡でのミッションは達成できず、満身創痍で会場を後にしたのでした。
この公演の100%を楽しみ切ることもできなかったし、本当に悔しい。

即死回数は28回

もっとポンポン死にたかったーーーーーーー!

おわりに

参加前の印象ではトラップをしのぎ切るタイプのやつだと思っていた私をいい意味で裏切ってくれた『この遺跡、即死罠(トラップ)が多すぎる。』
完全にナーメーテーター案件でした。もう一度このフォーマットで遊びたい!

今週末でいったん終わってしまう公演ですが、まだ行っていない方はぜひ挑戦してみてください。