【謎解き 感想】東京卍會渋谷大抗争からの脱出

全国150万人の”スクランブル交差点で記念写真を取った”皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は現在渋谷駅周辺で開催されている
『東京卍會渋谷大抗争からの脱出』に挑戦してきました! 

【概要】
2005年、渋谷。
不良同士の大きな抗争が勃発し、あなたが所属していた東京卍會は壊滅的な状況となった。
マイキーをはじめ主要メンバー数人も、悲しい死を遂げた。

そして時は過ぎ、2017年。
あの時命を落としたメンバーの弔い会に足を運んだ。
しかし、突然あなたは何者かによって殺されてしまう。


目を覚ますとそこは、懐かしい光景。
2005年の渋谷で、東京卍會の集会が始まろうとしている。
どうやら、あなたはタイムリープしてしまったようだ。

かつての仲間達の姿に涙するあなた。
ドラケンの号令で集い、総長のマイキーが口を開く。

「今日渋谷でヤバイ奴らが暴れてる。絶対に1人では行動するなよ!」

マイキーの言葉を聞いてハッとする。今日は2005年にあの大きな抗争が勃発した日だ!
もしかしたら、自分が頑張れば、仲間が生きている未来を作れるかもしれない。
ただ一人未来を知るあなたは、東京卍會のメンバーの「相棒」と共に、この抗争を止めるべく渋谷の街に駆け出した。

2005年の渋谷で、大事な仲間達を救うことはできるのだろうか。
 


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【プレイ方式】
タイプ :周遊型
制限時間:なし(プレイ可能時間10:00~20:00)
人 数 :1人~(今回は2人で挑戦)

個人的満足度★★★★★★★★☆☆ 8/10点 

≪一言≫
タイムリープした渋谷の街で運命を変えろ!

ざっくり感想

大人気アニメ東京リベンジャーズとSCRAPのコラボレーション謎最新作。
前作の開催地下北沢を飛び出し、物語の舞台でもある渋谷駅周辺エリアでの周遊謎へと姿を変えた本作は、原作にはないifストーリーを展開しながらもキャラ同士の掛け合いやリスペクトを感じられる演出など、原作愛にあふれる仕上がりになっていました。


プレイスタイルとしては周遊謎になるのですが、『東京卍會渋谷大抗争からの脱出』では単なる周遊謎という切り口だけでは語れない要素が盛りだくさん

その1つとして言えるのがキャストスタッフの存在でしょう。
なぜならこの公演にはドラマパートがあるのだから。
ゲームスタート後すぐに辿り着いた東京卍會のエンブレムが掲げられた場所では、東京卍會の隊服をきたお兄さんがいかにもな圧を放って私たちを待ち受けていました。


彼から伝えられた経緯は私たちがよく知る東京リベンジャーズの話ではなく、またその後の展開も予期しないものでした。
お兄さんの迫真の演技が光ります。
そして原作の武道同様、事件の発端となった「渋谷大抗争」のケリをつける決意をした我々に呼応するかのように画面上ではタイトルが現れ、ここから本当のゲームがスタートするのです。

Last order

まさか周遊謎にアバンタイトルがあるなんて!

タイムリープ後の渋谷では、東卍メンバー3人から1人を選び、その人をバディとしてゲームプレイを進めていきます。私は場地さんにしました。


電話をするという演出のためアニメーションはほぼありませんが、セリフはすべてフルボイスの撮り下ろし。ファンなら耳が幸せになること間違いなし。

ちなみに私は友人と2人で挑戦し、お互い別々のバディを選び遊びましたが、ゲームの進行上離ればなれになることは殆どありませんでした。なので他の人に気を使ってお気に入りのキャラを逃すなんてことはなさそうです。


また、2005年をという時代設定のため彼らとのコミュニケーションはスマホ上に再現されたガラケーで進行していきます(ややこしい)
ボタンをポチポチすることはありませんが、QVGAサイズの粗い画像や半角カタカナが多用された画面構成は当時を思い出すのには十分すぎるほどのクオリティ。
SCRAPの公演にかける情熱を感じました。


なにより素晴らしいと感じたのは、たくさんの企業がこの公演に協力をし、公演のためのだけに使う看板をビルに設置したり、店舗の中にゲームで使用するアイテム(しかもそこそこの大きさ)を置いてくれたりと、リアルさの追求のために尽力をしてくれたこと。
普段の謎解きなら写真や絵で済ませられてしまうところも、キッチリと実物を置くことで体験に深みが出てきます。

すると渋谷という街は単なる謎解きする場所ではなく、東京リベンジャーズに登場する渋谷になるのです。街歩き周遊謎を大きく越える没入感で正直グッときました。


唯一の難点としてはこの周遊謎のほぼ全てがスマホ依存であること。
キャラクターとの会話はもちろん、謎解きの解答、次の場所への案内、演出に至るまでどこかしらに必ずスマホを使用するタイミングが存在します。

そのためモバイルバッテリーの携帯は必須。もし忘れたら公演を乗り切ることはほぼ不可能でしょう。大人しくレンタルするしか無いです。
またスマホの動作基準も結構高いらしく、それ相応のスマホが求められるらしい。私はiPhoneSEの第2世代でした。不安な人は事前申仕込みなりますが、有料で貸出が受けられます。

謎の感想

原作アニメ1期のみ視聴勢でしたが、特に事前知識を使用しない謎の構成になっていたのには安心しました。
事件の発端となった渋谷大抗争の真相と、そこから巻き起こる影響を食い止めるために動いていくゲームの流れは、テイストとしては歌舞伎町セブンが一番似ている気がします。


渋谷で暗躍する人物は頭のいい人材を求めているため、謎解きを出題して解ける奴だけをスカウトし勢力を拡大しています。
逆にそれを解くことで敵の中核へ迫るという設定は、手段は別として飲み込みやすく違和感のない印象。

途中には相棒とともに敵への接触を図るスリリングな一面も。イヤホンで聴くシチュエーションがより一層の臨場感を引き立てていました

全体的に机の上でじっくり取り組むタイプのものも少なく、問題を受け取ったらさっと謎解きにかかれるのはいいところでしたね。


ただその影響で結構な量の紙やアイテムが手に入るためそれを整理整頓する必要がありました。
また、とあるアイテムは「折曲厳禁」と指示されるなど、適当な扱いはできないようになっていました。    そんな時はクリップボードやファイルが便利なので持っていったほうが良いと思います。

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ラストはおそらくタイムリープ前よりも悪い状況で東卍が壊滅の危機にさらされ、思うように身動きも取れない絶体絶命のピンチに。


仲間を救うためのカギは、仲間を信じることでした。
一人ではなにもできない時も、仲間となら乗り越えられる。
たとえ仲間ではないとしても、呉越同舟の精神で一蓮托生の行動を取っていくのは非常に熱い展開でした。

ラストの演出も良かったですね!おなじ東京卍會のエンブレムが輝く場所で、寄贈されたとあるものの送り主を見て友人はテンションが上がっていました。
多分小ネタがたくさん仕込んであったんだと思うんだけど、全部は拾いきれなかったなー詳しい人がいたら教えて欲しい。
[:w600]


ゲーム後には同じ端末を使ってちょっとしたボイスストーリーが楽しめます。
平和になった渋谷の街をゆっくり歩いてみるのもいいかも知れません。

おわりに

といった感じで『東京卍會渋谷大抗争からの脱出』の感想でした。
近年の周遊謎でも物語への没入感はピカイチだったのではないでしょうか。
原作ファンならずとも遊んでみて損はない作品だと思います。

開催期間が5/7まで拡大されましたので、これを気に2005年の渋谷へ行ってみてはいかがでしょうか。

東京卍リベンジャーズ ~場地圭介からの手紙~(1) (マガジンポケットコミックス)