【謎解き 感想】星の王子さまと思い出の日記帳

全国150万人の”自分だけの星を持っている”皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。

今回は現在星の王子さまミュージアムで開催されている
『星の王子さまと思い出の日記帳』に挑戦してきました! 

【概要】
彼女は、青い花をとても大切にしていました。
しかしある日、彼女に向かって走ってきた家族が、その花を踏みつけてしまったのです。

押しつぶされてしまった、青い花ーー。

それを見た彼女は、思わず家を飛び出してしまいます。
悲しい気持ちであてもなく歩いていた、そんな時でした。
彼女は不思議な日記帳を拾ったのです。
きらびやかな表紙に目を奪われて、表紙をめくると……

バーン!
ページを開けた瞬間、弾けるように日記の中身が飛び出し、一部がどこかへと行ってしまいました。

突然の光景に驚いた彼女は、はっとします。
このままだといけない。日記の中身を集めて、復元させなくては……!
日記には彼女と同じように、大切な相手と喧嘩をして自分の星を出て行った、とある星の王子さまの旅の記録がつづられていました。
果たして彼女は、無事に日記を復元させ、大切な思い出を見届けることができるでしょうか。
 


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【プレイ方式】
タイプ :周遊型
制限時間:なし
人 数 :1人~(今回は2人で挑戦)

個人的満足度★★★★★★★★☆☆ 8/10点 

≪一言≫
もうすぐ閉園する王子さまミュージアムの謎解き。ブッスリ刺さりました

ざっくり感想

箱根にある星の王子さまミュージアム、残念ながら2023年の3月をもって閉館してしまうこのミュージアムの周遊謎に挑戦してきました。

謎解き自体も楽しかったのですが、それ以上に星の王子さまが持つ世界観の圧倒的なパワーと、それを再現する展示ホールのなんと魅力的な佇まい、施設としての総合的な満足度が素晴らしく高かったのだと今更ながら知ることができました。


私が訪れた日は3月の上旬だったのですが、閉館の情報もあってかオープン前からかなりの行列で、なんだかんだ入るのに1時間位かかったと思います。


謎解きのキットはチケットカウンターで購入できるのですが、このブログを書いている段階だと現地販売は終了しているそう。タカラッシュのオンライショップや各種の方法でなんとか手に入れるしかなさそうです。


『星の王子さまと思い出の日記帳』はタイトルにもある星の王子さまのストーリーを追体験しながら園内を巡る周遊型の謎解きとなっており、星の王子さまミリしら勢のわたしが遊んでもちゃんとストーリーが理解できる仕様となっています。


コラボ系の謎で概要やその作品特有の言葉を解説してくれるものは多くありますが、ここまでガッツリストーリーを網羅してくれるのはそうそうない。
お陰様で謎解き後もたっぷりと余韻に浸ることができました。


園内はフランスを思わせる雰囲気の建物や屋敷が立ち並び、異国情緒あふれるなかで遊べるのもグッド。
フォトスポットも多く目移りは必死。とにかく写真ばかり取っていた気がします。




軽く散策をしながら向かうのは展示ホール。謎解きのメインディッシュもここで解いていくわけですが、マジでここの展示が最強に良かったです(語彙力)


作者のサン・テグジュペリの生涯を資料と展示で紹介する前半と、星の王子さまの世界観を立体物で再現する後半に分かれているんですが、特に刺さったのは前半。

サン・テグジュペリが暮らしていた部屋を実物大で再現したと思いきや第二次世界大戦で使われた軍用機の中に入ってみたり、戦火にさらされた街のボロボロになったポスターに思いを馳せてみたりと、ただの展示の枠を軽々と超えるインパクトを私たちに与えてくれます。 言うなれば彼がいた時代にすっぽりと入り込んでしまったかのよう。


こんなすごい展示があるなんて知らなかったー!
歴史的資料も多いから撮影禁止になっていたし、全然情報流れてないからしょうがないけど、もっとプッシュしていい内容だと思いますね。

最後に行方不明となったサン・テグジュペリを乗せた飛行機が空に消えていくイメージ映像が流れ、スクリーンの奥に王子のフィギュアが佇む演出はかなりぐっと来ました。



後半の星の王子さまパートも、彼が旅の中で出会う人物たちや名シーンを再現されており、見応えは十分
ここから写真撮影が解禁されたことも有り、これまでのうっぷんを晴らすがごとく写真を取りまくっている人が多かった印象ですね。



もはや星の王子さまミュージアム自体の感想になっていますが、それだけ心が踊ってしまったんだから仕方がない。
お酒の試飲ブースも有り、ウキウキで回っていましたよ。

謎の感想

じゃあ謎解きはそんなでも無いのかというと全然そんなことはなくて。
星の王子さまの物語をステップに見立て、謎を解いていくことでストーリー自体を追体験する内容となっておりました。

いわゆるチェックポイントがかなり豪華な仕様となっていて、これをきちんと完成させたいという求心力で中だるみせず楽しめたのもいいところ。


出題数は少なめかつ難易度はそれほど高くなく、キットに散りばめられた仕掛けを楽しむのがメインな感じ。
特に作中の名言を思わせるギミックに驚いた人も多かったのではないでしょうか。どこに特別な要素が?と感触を確かめてしまいましたね。



そして追加キットを手に入れたラス謎。
こちらはミュージアム内で解く必要はありません。かなりの難問、、、というか、めちゃくちゃ工作をさせられるのでお家やホテルでじっくりと取り組むのが良いでしょう。

それだけに答えが出たときの達成感は言葉になりません。


またエンディングにもちょっとしたサプライズがあり、最後までたっぷりと物語を楽しむことができました。完成度高かったな。

おわりに

『星の王子さまと思い出の日記帳』はミュージアムと謎解きの親和性が高いとても良質な謎解きでした。
ミュージアム内を周遊するパートではギミックで楽しませ、謎解きを求めている人には後半でガッツリとタカラッシュ!味を堪能してもらう。
そんな細やかな心遣いを感じられる謎解きでした。

正直謎解きがなかったら訪れることはなかったであろう星の王子さまのミュージアムですが、今は閉館が本当に残念でなりません。この出会いをさせてくれたことに感謝を。


それではまた。