全国150万人の”新しいカードゲームを遊びたい”皆さまいかがお過ごしでしょうか。鈴村リク (@alfbds0954) です。
今回はゲームマーケット2022秋で開催されていた
『ドラマチック謎解きゲーム×ゲームマーケット「チのハロウィンのパーティからの脱出」』の感想です!
【ストーリー】
ここセントラルヴァニア城では毎年、ハロウィンパーティーが開催される。
しかし、ただのハロウィンパーティーではない。
恐ろしい吸血鬼達が、自らの「血」を賭けてアナログゲームに興じるのだ。もちろん、真夜中に。
しかも今年は666年に一度の王位継承戦。
このハロウィンパーティーでの優勝者が、次の吸血鬼の王になるのだ。
現在の王、1000年以上生きているという伝説の吸血鬼ヴラシュカはこう叫んだ。
「どうやらこの中に我々の目的を阻止しようとする聖騎士が紛れ込んでいるらしい!
もし聖騎士が優勝したら大変だ。ゲームに負け血を奪われ、
力を失った我々はたちまち滅ぼされてしまうだろう」
掟によりハロウィンパーティーを止めることはできない。
吸血鬼であるあなたは、ゲームに勝ち、王位を狙うとともに、
紛れ込んだ聖騎士の企みを阻止することができるだろうか。
「血」と「知」を賭けた恐怖の一夜が、今始まろうとしている。
【プレイ方式】
タイプ :周遊型
所用時間:1時間程度
人 数 :1人~(今回は4人で挑戦)
個人的満足度★★★★★★★★☆☆ 8/10点
≪一言≫
ドラキュラ×カードゲーム。ここ数年で一番すきかも
ざっくり感想
よだかのレコードが手掛ける、毎度恒例ゲームマーケットの周遊型謎解き。
他の団体やブースもプチ謎解きやミステリーゲームを開催している昨今は、それでも変わらないスタンスで遊びを提供してくれるのは本当に有難いところです。
今回のテーマはドラキュラ、そしてカードゲーム。
ドラキュラと言えば2018年にもよだかのレコードは『ドラキラ』という周遊謎を開催していて、モチーフこそ同じですがテイストはよりゲームマーケットらしいものに変わりました。
というのももう1つのテーマであるカードゲーム(ポーカーっぽいルール)が非常に面白く、
とある理由により相手の役が分かっている中で、自分の持つカードの中からいかに相手を上回る役を出せるかがカギになっていきます。
そのため普通の謎解きに加え、役を作るという工程にもワクワクが生じるエンタメ二段構え。
個人的には遊んできた近年のゲムマ周遊謎で一番楽しかったですね。
私がとあるターンでした行動がチェックの方にスルっと訂正され、その後渡されたストーリーシートに禁じ手として書かれていた時には「見透かされたっ!」と思わず唸りましたよ。
最近の周遊謎と同じく会場周遊+終盤はお家でというスタイルで人数緩和を図っているようでしたが、今回は本当にお客さんが多くて、いつも以上に移動時間がかかった気がしました。それだけゲムマに人が戻ってきているんでしょうね。
謎の感想
ゲームの特性により普段の謎解きよりも小謎が多かった印象。
たまに小謎を解いて出てきた言葉をストーリーシートに埋める的なやつがありますが、それよりも今回のようにそれぞれの答えにきちんと意味があるようなタイプは結構好き。
さすがというべきか、あちこちのデザインに緻密な計算がされてるため多角的な視点から謎に取り組めるのもグッド。
序盤で解いた謎はバインダーの肥やしになりがちですが、最後までいろいろ試していましたね。
デザインと言えば今回の少し色褪せたトーンの配色もハロウィンらしさが合ってよかった気がします。フラットなデザインもドラキュラの持つ匿名性が出ていて良かったです。
また、登場するキャラクターにもそれぞれ個性が割り振られており、ただの数合わせになっていないところも素晴らしい(謎的にも!)
そういった意味でもらった資料は隅々まで見ないと苦労するかもしれませんね。
終盤はLINEを使ったものになり最後の一手をスタッフの方に見せられないのは残念でしたが、綺麗なロジックで物語はエンディングを迎えました。
おわりに
というわけで『チのハロウィンのパーティからの脱出』の感想でした。
近年なかったチェックポイントで1アクションが加わり、これまで以上にスリリングなゲムマ脱出になったのではないでしょうか。
次回のゲームマーケットの楽しみがまた一つ増えました。