全国150万人の”膝の軟骨に不安を抱えている”皆さまいかがお過ごしでしょうか。
鈴村リク (@alfbds0954) です。
本格的に夏が始まり、さっそく直射日光に身を焼かれつつある今日この頃。
趣味の大半がインドア系の私。もはや謎解きで頭を動かすのもしんどい時があります。
そういう時は室内の落ち着いた雰囲気の場所でゆったりと楽しみたい。ということで、
『和のあかり×百段階段2022~光と影・百物語~』という映え間違いなしのイベントに行ってきました。
日本美の高級ホテル×アートイルミネーション
今回訪れた『和のあかり×百段階段2022~光と影・百物語~』は、東京都目黒区のホテル雅叙園で開催されているイベント。
近年は館内に有する東京都指定有形文化財「百段階段」を使ってイルミネーションイベントを定期的に開催しているようです。
宿泊しない人も楽しめるイベントを打つ施設は信用できると個人的に思っています。
雅叙園は目黒駅から徒歩3分ほどの駅近ホテルではありますが、周りにはそれを囲むように木々が生い茂り、ここが都内であることを感じさせない荘厳な雰囲気。
正面玄関から入ってすぐ横が百段階段の受付カウンターなのですが、せっかくなので入場時間までホテル内を散策することに。
ホテルとしての様相を保ちながら和の雰囲気に全振りしている雅叙園。
天井や壁面、隅々に至るまで装飾が施されておりその豪華絢爛さに圧倒されるばかり。
特に通路の下に水が流れているエリアはびっくりしましたね。龍が如くに出てくる賽の河原から違法性を抜いた雰囲気がありました。
あと写真が取れなかったんですがトイレも凄まじい事になっていました。あんな広めのスペースに便座が1つしかないとは・・・財産と心に余裕がなければ考えつかない発想です。
その他裏に入れる位大きい滝があったり、室内なのに大きな日本家屋が立っていていたりして「本当に目黒なのか」と脳みそがバグりかけた話もあるんですが、これだけで相当な分量になってしまいそうなので割愛。
とにかく散策するだけでも満足度が高かったです。
光と影と部屋が浮かび上がらせる物語
受付をすませ螺鈿細工のエレベーターで3階へ。このエレベーターも間違いなく豪華。大きさと豪華さは多分日本一。
(相乗りしていたので写真が撮れませんでした…)
扉が開くと金魚型の提灯がお目見え。
たまにハロウィンエディションが混ざっているのがご愛嬌だ。
ここからは靴を脱いで進んでいきます。昭和10年竣工の百段階段へいざ。
87年前の階段は当時の雰囲気をそのまま残しており、ザラザラとした壁が祖母の家を思い出させとても味わい深いのです。
折り返しもなく最上階までまっすぐと伸びる階段には途中でいくつかの踊り場が設置されており、そこから各展示スペースに向かいます。
展示スペースでは、アートのような影を映し出す照明演出や、不思議と温かみのある竹あかり、怪談芝居を表現した歌舞伎のあかりなど、さまざまなコンセプトのあかりと、それによって生み出される影の世界を堪能。
また、全体テーマとして設定されている”百物語”要素がこの空間をより一層幻想的で奇妙な世界に。
ホラー要素はほぼなく、どこか抜けて愛嬌のある妖怪たちが多かったですね。
棚の間からチラリ。
お気にのふすま突破ネコと睨みネコ
どちらかと言うと部屋自体が持つパワーが凄まじく、特に漁樵の間は部屋一面に日本画が描かれている他、柱にも彫刻がなされていて、薄暗い部屋で見ると正直こっちのほうがよっぽど怖い。
個人的に一番好みなのは「情念のあかり」という部屋。
愛に溺れ変わってしまった女性の情念と、それでも相手を求めてしまう報われない気持ちを光量を抑えた灯籠と和傘で表現していました。
加えてこの部屋では女性の気持ちを代弁するかのようなBGMが流れており、美しい旋律の中に泣き声とも笑い声ともつかない音が重なっていくのを聴くうちに、いつしか自分自身が妖怪となった彼女に囚われてしまったかのような気持ちになりましたね。
ちなみに本イベントで休憩できるソファがあるのはここだけ。なぜだ。
文字で見ると百段ってのは結構な距離歩かなければならないと思っていましたが、夢中で各展示スペース見ていくと本当にあっという間。
気づけば頂上の間にたどり着いていました。
そこで見た光景は、これまでの展示とはまた違った印象を受けました。
なにを見たかは秘密にしておきます。日本昔ばなしみたいで好きですけどね。
おわりに
以上が『和のあかり×百段階段2022~光と影・百物語~』に行った感想でした。
本来ならもっと細部について書きたいところですが、実際に行ってみてもらったほうが百倍私の気持ちが伝わると思うので、興味のある方はぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
冷房もちゃんと設置してあるので安心です。